優秀なエンジニアには、「専門的な知識やスキルが豊富」「論理的思考力が高い」などの特徴があります。
エンジニアが優秀だと、スムーズな業務が実現できて企業の成長や社会からの信頼向上につながるため、採用活動を通して優秀なエンジニアを見極めることが大切です。
一方で、優秀なエンジニアは多くの競合他社が狙っており、採用が難しい可能性も高いです。優秀なエンジニアを自社で育成する体制も整えると、エンジニア不足に悩まなくなるかもしれません。
この記事では、優秀なエンジニアの特徴や採用するポイント、育成方法を解説しているため、ぜひご参考にしてください。
目次 |
1│ 優秀なエンジニアとは? |
優秀なエンジニアとは、専門知識が豊富で技術力が高かったり、コミュニケーション能力や課題解決能力など、業務を遂行するうえで必要な能力をそなえていたり、成長意欲があって能動的な行動をとれたりする特徴があります。
優秀なエンジニアを採用できると、自社の課題を解決できて、さらなる発展につながるでしょう。
1-1 優秀なエンジニアを取り巻く環境 |
日本は、少子化の影響で人口が減少し、人手不足に陥っている企業が多いです。なかでも、DX推進のために多くの企業が優秀なエンジニアを取り合う状況になっています。
優秀なエンジニアを採用する方法として転職サイトが挙げられます。採用が難しい市況感の中で、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用といった、積極的な採用活動も主流となってきています。
一方で、自社でのエンジニア育成を検討することも大切です。経済産業省の発表によると、IT人材の人手不足は今後も上昇し、2030年には約79万人が不足すると予測されています。そのため、優秀なエンジニアの採用と並行して、自社でエンジニアを育成する体制を整えたほうが、エンジニア不足に悩まずに済むかもしれません。
参考:経済産業省「参考資料(IT人材育成の状況等について)」
2│ 優秀なエンジニアの特徴9つ |
優秀なエンジニアの特徴として、次の9つが挙げられます。
①専門的な知識やスキルが豊富 |
どのような人材が優秀なエンジニアといえるのかのご参考にしてください。
2-1 専門的な知識やスキルが豊富 |
優秀なエンジニアは、専門的な知識やスキルが豊富で、多分野に対応できるという特徴があります。IT技術は日々進化し、新たなプログラミング言語も生まれているなかで、多分野に対応できる知識やスキルを保有していることは、さまざまな業務での活躍が期待できるでしょう。
また、専門的な知識やスキルがあればミスも発生しづらいと考えられるため、円滑な業務遂行にもつながります。
2-2 コミュニケーション能力が高い |
コミュニケーション能力の高さは、優秀なエンジニアの特徴のひとつとして挙げられます。
エンジニアという職種は、クライアントの要望をヒアリングしたり、チーム間で報連相を行なって業務を進めたりするため、コミュニケーションを適切にとれないと業務の進行に支障をきたします。
コミュニケーション能力が高ければ、クライアントの要望を丁寧に引き出せて、要望どおりの製品やサービスを提供できるでしょう。また、チームメンバーとも十分に連携でき、スムーズな業務を行えます。
2-3 論理的思考力が高い |
優秀なエンジニアは、論理的思考力が高い傾向です。物事を筋道立てて考えられることで、状況を的確に分析できたり、説得力をもって相手に伝えられたりします。
また、論理的思考力が高いと、業務遂行に必要な工数を予測できるため、無理なく確実な計画を立てられるでしょう。業務の優先順位も適切につけられ、効率的に業務を進められます。
2-4 課題解決能力が高い |
課題解決能力の高さは、優秀なエンジニアの特徴のひとつです。業務を進めていると、トラブルが発生し業務が中断することもありますが、課題を迅速に解決できると納期に影響が出なかったり、円滑な業務を行えたりします。
優秀なエンジニアは、課題自体の解決能力も優れていますが、課題の把握や分析能力も優れているのが特徴です。
2-5 柔軟性のある対応力 |
優秀なエンジニアは、変化に柔軟に対応できるという特徴があります。エンジニアは、クライアントから要望があったり、プロジェクトの優先順位が変わったりした際には、取り組むべき業務が変わる可能性があります。
変化に柔軟に対応できず、自分のやり方や目の前の業務にこだわってしまうと、クライアントが望むものを開発できなかったり、メンバーと足並みが揃わなかったりして、トラブルが生じるかもしれません。
優秀なエンジニアは、臨機応変に対応できるため、滞りなく業務を進められるでしょう。
2-6 納期を守る |
優秀なエンジニアの特徴として、納期を守ることが挙げられます。納期を守ることは、仕事に対する責任感が強いことを意味し、クライアントからの自社への信頼を高めるだけでなく、エンジニア自身の信頼も高めます。
優秀なエンジニアは責任感が強く、タスクに応じた時間管理も適切なため、効率的に業務を進め、納期を守るでしょう。
2-7 自己管理能力が高い |
エンジニアは、個々に業務が割り振られていることが多いため、自分の業務を期日までに完遂するような管理能力が求められます。
優秀なエンジニアは自己管理能力が高い特徴があり、自分の業務を把握して計画を立てたり、進捗管理を徹底したりします。また、業務だけでなく自分の心身の管理能力も高いため、業務に支障をきたさないように体調管理に気を配り、後れを出さずに確実に業務を遂行するでしょう。
2-8 学習意欲が高い |
優秀なエンジニアは、学習意欲が高く、新たな技術やスキルを身につけるための努力を惜しみません。
進歩し続けるIT技術へ対応するには、エンジニアも新たな技術を積極的に学習し、スキルアップをはかることが求められます。優秀なエンジニアは、スキルアップの重要性を理解しており、向上心をもって知識や技術の習得を目指すため、企業の継続的な発展を実現できると考えられます。
2-9 チームへの貢献意欲が高い |
優秀なエンジニアは、チームへの貢献意欲が高い傾向です。エンジニアは、チームで業務を行うことが多いため、チームのことを考えない自分勝手な行動をしたり、成果を独り占めしようとしたりすると、業務遂行が困難になるだけでなく、メンバー間で不和が生じる恐れがあります。
一方で、優秀なエンジニアはチームに貢献する気持ちが強く、チームのことを優先して考えるため、メンバーと協力しながら業務を遂行し、成果を出せるでしょう。
また、例え自分の貢献が大きかったとしても、謙虚に振る舞うのも優秀なエンジニアの特徴として挙げられます。
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3│ 優秀なエンジニアを採用する5つのポイント |
優秀なエンジニアを採用できると、企業やメンバーによい影響をもたらします。
優秀なエンジニアを採用するには、次のポイントを踏まえて採用活動を行うことが大切なため、意識してみてください。
・自社の求める人物像をペルソナ設計で明確化する |
それぞれのポイントについてご紹介します。
3-1 自社の求める人物像をペルソナ設計で明確化する |
ペルソナとは、年齢、性別、居住地、趣味、価値観、ライフスタイル、職業、年収などを、実在する人物かのように詳細に設定した、自社が求める人物像のことです。
ペルソナ設計をすると、自社が求める人物像が明確化されるため、求職者に訴求すべきアピールポイントの把握や、採用メンバー間の認識の統一ができます。
ペルソナ設計のポイントは、競合が多いエンジニアの採用市況で「自社が採用できる人物なのか」を見極めることです。
優秀なエンジニアを採用するためのペルソナ設計については、下記の記事で詳しく解説しています。
エンジニア採用のペルソナ設計について詳しくまとめた記事はこちら |
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3-2 採用基準を定め、社内ですり合わせを行う |
優秀なエンジニアを採用するには、採用基準を定め、社内ですり合わせを行うことが重要です。
例えば、採用基準を人事や経営者だけで決め、現場の意見を取り入れない場合、人事が担当する書類選考は通過できても現場責任者の面接で通過できないということになりかねません。また、理想だけで採用基準を定めると、ハードルの高い採用基準に、優秀なエンジニアも応募のしづらさを感じる恐れがあります。
そのため、現場を巻き込みながら採用基準を定めたり、採用要件に優先順位をつけたりすることが求められます。
エンジニアの採用基準作りで失敗するケースや、採用基準の作成手順については下記の記事をご参考にしてください。
エンジニアの採用基準の作り方について詳しくまとめた記事はこちら |
3-3 エンジニア目線で求人票を作成する |
求職者が企業の求人情報を知る際に目を通すのが、求人票です。求人票は、求職者が企業の選考を受けるかを判断する大きな要素のため、優秀なエンジニアが応募したくなるような内容にすることが求められます。
求人票作成のポイントは、エンジニア目線で作成することです。例えば、扱う言語やフレームワーク、DBなどの開発環境や、仕事の進め方、チーム体制など、エンジニアが知りたいと思う内容を具体的に記載するといいでしょう。
エンジニアが知りたいと思う情報と、自社が定めたペルソナに向けたメッセージや情報を求人票に載せることが、応募数の増加や辞退率の減少につながります。
下記の記事では、エンジニアが募集したくなる求人票の作成について、例を用いて解説しています。
エンジニア募集の求人票の書き方について詳しくまとめた記事はこちら |
3-4 面接で優秀なエンジニアを見極める |
面接では、エンジニアの資質やスキルを見抜くための質問をしましょう。質問に対する回答によって、優秀なエンジニアかを見極められる可能性があります。
例えば「いま身につけようと勉強している知識やスキルはありますか?」という質問では、求職者の学習意欲や向上心がわかります。「問題解決の成功体験はありますか?」と質問すると、課題解決能力の高さを把握できるでしょう。
求職者の専門的な知識や技術力を見極める際には、現場社員に面接を行なってもらうと、求職者のエンジニアとしてのスキルを深掘りできるため、評価の正確性が増します。
優秀なエンジニアを見極める質問例や面接ノウハウの詳細は、下記の記事をご覧ください。
エンジニア採用面接のノウハウについて詳しくまとめた記事はこちら |
3-5 選考を通してミスマッチを防止する |
採用活動では、採用コストや時間を無駄にしないためにも、ミスマッチを防止することが重要です。ミスマッチが起こる原因として、企業と求職者の相互理解が不十分であることが挙げられるため、選考方法を工夫し、コーディングテストやワークサンプルテストを導入するといいでしょう。
コーディングテストとは、求職者に実際にコードを書いてもらうなどして、エンジニアに必要なスキルが備わっているかを見極めるテストのことです。
また、ワークサンプルテストとは、求職者に入社後の業務と同じような業務や課題に取り組んでもらい、エンジニアとしてのスキルや人間性などが自社とマッチしているかをはかる採用手法のことです。
いずれも、求職者が自社に合う優秀なエンジニアかを見抜ける可能性があるため、選考に導入し実施すると効果が期待できます。
コーディングテストやワークサンプルテストについての詳細は、下記の記事をご参考にしてください。
コーディングテストのメリット・デメリットについて詳しくまとめた記事はこちら |
ワークサンプルテストの目的や実施方法について詳しくまとめた記事はこちら |
4│ 優秀なエンジニアを受け入れる組織作り |
せっかく優秀なエンジニアを採用できても、すぐに離職されてしまっては企業にとって大きな損失です。そのため、優秀なエンジニアを受け入れられる組織作りをする必要があります。
エンジニア組織作りのポイントとしては、エンジニアが企業のビジョンへ共感しているか、社風とマッチしているかといったソフト面でのマッチングも重視することが大切です。
また、エンジニアは、営業や経営層との相互理解が足りないことで対立するケースもあるため、密なコミュニケーションを取るように意識したり、ルールを定めたりすると、お互いが仕事をしやすくなるかもしれません。
エンジニア組織作りにおける課題や、成功させるポイントについては下記の記事をご覧ください。
エンジニア組織づくりについて詳しくまとめた記事はこちら |
5│ 優秀なエンジニアの育成方法 |
優秀なエンジニアを自社で育成しようとする企業は、計画を立て、事前準備を怠らないことが大切です。
具体的には、目標を段階的かつ長期的に設定して、育成計画の進捗を管理しやすくします。また、育成する社員に合った教育手段を選び、モチベーションを高めることも重要です。
育成する社員が悩みやストレスを感じた際に相談できる部署を設けておくと、不安や不満の解消につながり、前向きにエンジニア業務に向き合えるかもしれません。
優秀なエンジニアの育成方法のポイントや育成方法のメリット・デメリットは下記の記事をご覧ください。
優秀なエンジニアの育成方法について詳しくまとめた記事はこちら |
6│ まとめ |
優秀なエンジニアには、コミュニケーション能力や課題解決能力、自己管理能力が高いといった9つの特徴があります。優秀なエンジニアを採用できると、円滑な業務遂行や良好なコミュニケーションによって自社の成長が期待できるため、現場社員に面接を行なってもらうなどしてミスマッチ防止を意識した選考を行なうことが大切です。
一方で、少子化やDX推進の影響によってエンジニアの採用が難しくなっている現況を考えると、自社でエンジニアを育成することも検討したほうがいいかもしれません。優秀なエンジニアの採用や育成をして、自社をさらに発展させていきましょう。
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