女性採用に向いている企業の13の特徴とは?女性が少ない職場の採用事例も紹介!

Topics: 19_女性採用

今、注目されている「女性の活躍推進」。

2020年の女性活躍推進法改正によって、女性の活躍推進に伴う行動計画策定や情報公表を義務づけられる企業規模の範囲が広まり、多くの企業が女性の積極採用・キャリア促進に取り組んでいます。

ただその中でも、

女性も少ないし、求人を出しても採用できるイメージが沸かない
女性にターゲットを絞った採用は行ったことがなく、どのように取り組めばよいか分からない 

と女性採用に踏み込めていない企業がいらっしゃるのも事実です。

そこで今回の記事では、「女の転職type」サービス開始から16年、数多くの企業様の女性採用支援を行ってきた経験から「女性採用が向いている企業の特徴について解説いたします。

もし、特徴に当てはまっていたら、女性の積極採用もご検討いただくと良いかもしれません。

 

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CONTENTS

1 女性採用・キャリア向上に意欲的な企業は4割

2 女性採用に向いている企業の13の特徴

 女性採用は企業にさまざまなプラスな影響を与える

 女性が少ない職場で採用できた企業の事例

 

 

 

1|女性採用・キャリア向上に意欲的な企業は4割

  

 

2021年4月、弊社「type・女の転職type」にて、法人企業様向けに中途採用状況に関するアンケート調査を実施し、「今後社員の女性比率を上げる取り組みを行う予定はありますか?(複数回答可)」という質問をしたところ、「社員の女性比率を上げる予定がある(29.3%)」「管理職の女性比率を上げる予定がある(12.0%)」と約4割の企業が女性採用・キャリア向上に意欲的であるということが分かりました。また「その他(21.3%)」の中でも、「すでに女性比率が多い」が13.0%と、女性の活躍推進に意欲的な企業が多いことが分かります。

2女性採用について

※その他の回答
・性差を意識していない(56%)
・すでに女性比率が高い(13%)
・検討中(13%)
・現状のままでよい(13%)
・把握できていない(6%)

 

「女性比率を上げる予定がある」と回答した企業にその背景について回答を求めたところ、「ポジティブ・アクションのため」「女性活躍推進法を意識して」「ダイバーシティのため」といったような回答も多く、雇用における性差の改善に取り組む動きが見られました。

女性比率を上げる施策

 

 

 

 

 

2|女性採用に向いている企業の13の特徴

  

では、女性採用が向いている企業にはどのような特長があるのでしょうか。

 

 

(1)ロールモデルとなる女性社員がいる

 

管理職として活躍している女性社員や、管理職ではなくても、たとえば営業職で成績優秀で組織を引っ張っていっている女性、エンジニアとしてスキルレベルが高く社内外から信頼の厚い女性社員など、社内のロールモデルとなるような女性社員の存在は、女性がこの企業で働きたい・活躍したいと思ってもらえる動機づけポイントとなります。

ロールモデルの存在は、女性が「管理職として活躍したい」という意欲に影響するというアンケート調査結果もあります。

弊社「女の転職type」が2021年6月に行った、「女の転職type」会員への『管理職に関するアンケート調査』によると、「尊敬できる女性管理職の有無は、管理職になりたい気持ちに影響する?」という質問に対しては「とても影響がある(25.1%)」、「やや影響がある(31.4%)」と半数以上が少なからず影響があると回答しました。

尊敬できる女性管理職の有無は、管理職になりたい気持ちに影響する?- womantype

出典: 2021年7月12日 第29回 管理職ってどう?管理職について聞いてみました - 女の転職アカデミア「データで知る「女性と仕事」】

また、別質問項目でとった管理職の希望度別に、尊敬できる上司の有無の割合を見てみると、管理職に「頑張ってなりたい」と回答した人で、「自分の職場に尊敬できる女性の管理職がいる」と答えた人の割合が最も高く40.0%という結果でした。

「機会があればなりたい」やなりたくない派の人と比較しても高い割合であることから、モデルケースとなる女性の管理職がいることが管理職になることへの前向きな後押しになることがうかがえます。

尊敬できる女性管理職の有無は、管理職になりたい気持ちに影響する?②- womantype

出典: 2021年7月12日 第29回 管理職ってどう?管理職について聞いてみました - 女の転職アカデミア「データで知る「女性と仕事」】

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(2)女性社員の産育休取得・復帰事例がある

 

やはり女性社員の産休・育休の取得・復帰事例があると、女性が長く働きやすい環境がある企業なのだろうと女性からの応募が集まりやすくなります。

大手企業であれば人員も多いため実績が多い企業もあるかと思いますが、特に中小企業は人員が少なく、一つのポジションを一人の社員だけが担っていたり、業務を兼務していることも多く産休・育休の実績をつくりづらいという企業が多いです。

その中でも中小企業で産育休取得・復帰事例があると、他社との差別化になります。

中小企業の育児休業促進に対しては、国からの助成金制度もあります。『両立支援等助成金(育児休業等支援コース)』といい、育休取得時や職場復帰、代替要員の確保や職場復帰の支援に助成金が給付されます。支給金額は、育休取得時、職場復帰時それぞれ一人当たり28万5000円。受給条件もありますので、詳細は下記厚生労働省ホームページにてご確認ください。

参考:事業主の方への給付金のご案内 - 厚生労働省ホームページ

 

また中小企業で社員が産育休取得を取得する際に気を付けるポイントとしては、産休・育休中の社員の業務を代わりに行った社員の負担が増え、ストレスや会社への不満につながってしまうというケースです。

下記の記事では、そのように産育休者の仕事をカバーした社員を評価し、報酬を与える制度を導入した企業の事例として、「株式会社日本レーザー」様が紹介されていました。非常に参考になる事例かと思います。

参考:産育休者の仕事をカバーした社員に報酬を与える会社|NIKKEI STYLE

 

 

(3)特に女性に限定しているわけではないが、求人を出すと女性の応募が多い

 

たとえば総合転職サイトで求人を出し、特に「女性歓迎」など女性をターゲットにしているような打ち出しをしているわけではないのになぜか応募属性の割合が女性のほうが多くなる、といった場合は女性採用に向いていると考えられます。

この条件に当てはまる企業様は、他の項目で紹介するような「女性にとって魅力的な条件がある会社」であるケースがほとんどですが、自身でも気づいていない会社の魅力があり女性求職者を惹きつけている可能性も高いです。

もし社内に中途採用した女性社員がいる場合は、なぜ他社ではなく自社を選んだのかという点をヒアリングし、気づいていない「女性からみた会社の魅力」を探してみましょう。実際に応募があった女性求職者に選考で聞いてみるのも一つの手かもしれません。

 

 

(4)多様な働き方を導入している(フレックス制、リモートワーク、時短勤務制度を導入しているなど)

 

働き方に融通が利き、実際にフレックス制やリモートワーク勤務、時短勤務制度を導入しているという場合は、女性からの応募が集まりやすい傾向にあります。

また、有給を1時間単位で取得できる制度を導入している企業もあり、プライベートと両立できる、体調の変化に併せて休みを調整できるという点から女性から好評のようです。

働き方の柔軟性に関しては、「なかなか就業先が見つからない、パートだと収入が安定しないため正社員として働きたい」というワーキングママからの需要が高い傾向にあります。

以下は、弊社「女の転職type」が2021年5月に行った、「女の転職type」会員への『ワーキングママに関するアンケート調査』によると、「ワーママにはどんな制度やサポートが必要?」という質問に対し、2位が「時短勤務」、3位が「リモートワーク」、4位が「フレックス勤務」となっています。

ワーママにはどんな制度やサポートが必要?- womantype

出典: 2021年6月23日 第27回 ワーママってどう?ワーママとワーママ以外を比べてみました。- 女の転職アカデミア「データで知る「女性と仕事」】

 

ワーキングママでなくとも、上記3つの働き方は人気のようです。弊社「女の転職type」の『2021年4月の求人検索キーワードランキングTOP50』において、すべてのキーワードがランクインしています。

求人検索キーワードランキング- 女の転職type

※出典:女の転職type 求人検索キーワードランキング - 女の転職type

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(5)手に職がつく職種を募集しており、未経験採用に取り組んでいる(もしくは取り組むことが可能)

 

今女性から人気の高い仕事のキーワード、それは「手に職」です。

弊社「女の転職type」が2020年8月に行った、「女の転職type」会員への『手に職をつけることに関するアンケート調査』によると、「手に職をつけたいと思いますか?」という質問に対して、「付けたい」と回答した人が89.4%もいました。

また、「『手に職つけたい』と回答した理由は?(複数回答可)」という質問に対しては、1位が「収入を増やす(71.9%)」、2位「不況でも生活を維持する(65.8%)」、3位「転職のしやすさ(62.3%)」と、長く働いていくため、今後の自分のキャリアのために手に職をつけたいと考える女性が多いことがわかります。

▼「手に職をつけたい」を選んだ理由は何ですか?(複数回答可)

「手に職をつけたい」を選んだ理由は何ですか?- womantype

 

アンケート実施の時期は2020年8月。新型コロナウイルス感染拡大から半年ほど経過し、「毎日出勤する」「会社に社員として従属する」という働き方の変化、「大手企業なら安定」を覆す大手老舗企業の経営破綻など、わたしたちの「仕事・働く場所」に対する『当たり前』が一変しました。多くの人は自身のキャリア・働き方への価値観を見直し、会社や組織に依存せず自分の力で生きていく自律精神が強まったのではないでしょうか。

そのため、「手に職」つけられる仕事、たとえば「IT・Webのお仕事(エンジニア、デザイナー、マーケターなど)」、「不動産のお仕事(宅地建物取引士の資格が活かせる)」「医療のお仕事(医療事務など)」は人気の傾向にあります。ITや医療業界は、今後も伸びていく業界として人気が高いです。

また、ここでのポイントとして「未経験採用に取り組んでいるか」、もしくは今取り組んでいなくても「取り組むことが可能か」という点も重要です。

「手に職つけたい」と考えている方は、特に今「手に職」がなく今後のキャリアが不安という方が多く、未経験業界・未経験職種への転職を希望されています。

もし未経験採用が行える環境がある・もしくは整えることができそうという場合は、ぜひ一度女性採用を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

 

(6)社員の定着率が高い

 

社員の定着率が高いという点は、男女問わず、求人の中でも人気の傾向にあります。

女の転職typeは「正社員・契約社員で長く働きたい女性向けの転職サイト」のため、その傾向が強い可能性がありますが、2019年10月に女の転職type会員790名に実施したアンケート調査「いつまで働く?100歳まで生きる時代に女性たちは『働き続ける』をどう考えているのでしょう。」によると、

何歳まで働きたいですか?」という質問に対して、60歳以上の年齢を選んだ方が全体の80%を占める結果に。

何歳まで働きたいですか?

出典: 2019年11月18日 第1回 いつまで働く? 100歳まで生きる時代に女性たちは「働き続ける」をどう考えているのでしょう。- 女の転職アカデミア「データで知る「女性と仕事」】

共働き世帯の増加、未婚率の上昇、女性が長く働ける職場環境が広まっていることなど、さまざまな背景により、働き続けたい女性が増えていることが想定されます。そういった女性からすると、長く働ける環境は魅力的に映るでしょう。

 

 

(7)他社に給与面・雇用形態面で負けてしまい採用に苦戦している

 

「総合求人サイトで男女問わずの求人を出しているが、給与面で他社求人に劣ってしまい、応募獲得に苦戦している…」という企業は、女性にターゲットを絞った採用を行うことで課題解決するかもしれません。

実際に弊社「女の転職type」が2020年6月に、クラウドワークスにて100名の女性に行った調査によると、「転職活動時の会社選びで重視したいポイントは何ですか?(ひとつのみ選択)」という質問に対して、1位が「安定した経営基盤(19人)」、2位「一緒に働く人たちの人柄(16人)」、3位が「在宅ワークができること(15人)」。次いで4位が「給与の高さ(11人)」となりました。

また、このアンケートは新型コロナウイルス感染拡大で各企業が対応に追われていた時期に実施されたこともあり、会社選びで重視するポイントを選んだ理由を見てもその影響を受けていることが分かります。

安定した経営基盤を重視する理由
・今回のコロナショックのような予測できない事態が起こり、経営破綻してしまう企業がある中で、安定した経営基盤がいかに重要か実感したから(一般事務/27歳)
・今回のコロナショックで大企業も損失を受けていることなどを踏まえて、安定した会社に勤めたいと思いました(経理総務事務/27歳)
・安定しないと気持ちが不安で、落ちつかない。気持ちが落ちつくだけで、生産性が高くなると感じているから(秘書事務/33歳)

 

一緒に働く人たちの人柄を重視する理由
・今回のコロナ禍で社員の方々の間でかなりギスギスした空気が流れたのが堪えたので、もう少し穏やかな人が多いといいなと思いました(経理/27歳)
給与面や勤務時間等どんなに条件のいい職場であっても、気持ち良く仕事ができるか否かは一緒に働く人たちの人柄に左右されるから。お互いを尊重し合える職場環境が大切だと感じるから(セラピスト/30代)
・今後テレワークなど、働き方も少しずつ変わってくるかもしれないが、一人で仕事をするわけではないので、良い人間関係を築けるかどうかが仕事をする上でも大切だと考えているから(大学教員/36歳))

 

在宅ワークができることを重視する理由
・今後、結婚したり、子どもができたりした時に、在宅でもできる仕事だと働きやすいと思うから。また、コロナのようなことが起こっても仕事ができるから(飼育員/27歳)
いざという時やはり在宅でできる仕事だと、時間も費用も無駄がなくなると感じるからです。また、通勤のストレスからも解放されるからです(一般事務/34歳))

出典: withコロナ時代、女性が会社に求めることは? これからの転職活動に対する「不安」と「重視したいポイント」をアンケート調査

 

 

(8)第一印象やコミュニケーション、気配りを重視するお仕事

 

接客販売職は女性のイメージがありますが、例えば営業職や、顧客折衝を行うエンジニア職などでも活躍されている女性が多くいらっしゃいます。

実際に弊社キャリアデザインセンターでは、営業の半数以上が女性で営業成績も優秀な社員が多いです。活躍している女性営業は、下記のような特性や強みを活かしています。

 

① 共感力や対人コミュニケーション能力に優れている

顧客のニーズを汲み取り、的確に応える提案をするのが営業の役目ですが、女性は共感力が高いと言われており、実際に女性営業職採用を行った企業様から「相手が困っていることや課題に感じていることを敏感に察知し、『こんなことにお困りなのですね』と相手の気持ちに寄り添いながら顧客の心に刺さる提案ができる」という声をお聞きすることが多いです。

 

② 細やかな気遣いができる/信頼を得やすい

細やかな気遣いは、営業では強みとなります。親しみやすさや愛嬌で相手との距離を縮めることはもちろん、営業手法が変化してきている昨今において、細やかな気遣い、フォローするスキルは人とコミュニケーションを取りながら進めるお仕事において強みになります。

 

上記のような特性・強みから、第一印象やコミュニケーション、気配りを重視する職種を募集される際には、女性採用が向いているかもしれません。

実際に女性の営業職採用を積極的に行っている企業様からの声をご紹介します。

 

参考|積極的に女性の営業職を採用している企業様の声
・「電話でのコミュニケーション時にも、対面での商談時も、女性の方が警戒心を持たれにくく、お客さん受けがいいので立ち上がりも早く活躍してくれる」
・「電話・メール・資料作成などで、女性ならではの細やかな気配りが感じられ、社内外で良い関係性を築けている人が多い。また、女性がいることで社内の男性営業マンも張り切る!」

 

 

(9)扱う商材や開発するサービスに女性顧客が多く、女性目線のアイデアが活きる

 

扱っている商材や開発するサービスが女性の顧客が多い場合、女性目線の意見を取り入れることで、新たなアイデアが生まれたり、商材・サービスの質を改善できることがあります。化粧品などまさに女性向けというサービスではなくとも、顧客の属性で女性が多いという場合は女性社員の採用を検討してみると良いかもしれません。

また、商材・サービス自体のターゲットが女性に絞ったものではなくとも、女性目線のアイデアが活きることがあります。たとえば「家庭を持つ男性」をターゲットにした商材の場合です。

実は、家計支出の約7割は女性が購買決定権を持つと言われています。実際に購入するのは男性だとしても、購買の決定をしているのは妻である女性のケースが多いのです。

消費者としての目線でも提案がしやすいという点で、女性が活躍できる可能性があります。

 

 

(10)インセンティブが充実、頑張った分だけ給与に還元される制度がある

 

これまで数多くの女性転職者とお会いしてきた中で感じたこととしては、頑張った分正当に評価されたい」と思う女性多いという点です。

(7)で述べたように、給与の高さが転職先選びにおいて重要なポイントという方が多いわけではありませんが、とはいえ自身の取り組みや実績に対してしっかりインセンティブや職務評価へ還元してほしいという希望はあるようです。

インセンティブの例としては、ただ給与に現金をプラスするというだけではなく、以下のような面白いインセンティブ制度を設けていた企業様は、女性社員が1名もいない中で営業職採用で、女性を複数名採用されていました。

・お客様のアポイントを取るたびに1000円のランチ拳をプレゼント
・初めて契約を取れた方には百貨店の商品券3万円プレゼント
・誕生日に豪華ディナーに招待

 

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以下からは、もしこの条件があればプラスαで女性を採用しやすいという特徴です。

 

 

(11)(これがあれば+α)駅チカor人気のエリア

 

立地条件も、女性からの応募を集めやすい条件の一つです。

たとえば駅からの近さ。メイクやヘアスタイルなど身なりを整えたにも関わらず、天候が悪いと乱れてしまうなどといった理由から、駅からアクセスが良い立地は女性から評価が高い傾向にあります。

また表参道、青山、丸ノ内など、人気の飲食店や仕事終わりに買い物に行けるお店が多いエリアなども人気です。

 

 

(12)(これがあれば+α)オフィスがキレイ

 

女性は特に、オフィスのキレイさに注目する傾向があります。

弊社の女性営業社員を対象に、「女性が1人もいない営業チームの募集があった場合、どんな条件があれば興味が湧きますか?」というアンケートを以前行ったところ、

1位は「オフィス環境が清潔(分煙、お手洗いや化粧室など)」でした。回答の詳細として「オフィスが清潔かどうかは結構注目します。特に、女性用のお手洗いがキレイかどうかは重要です!(26才・Sさん)」とあったように、清潔感は女性にとって重要なポイントのようです。

※アンケート結果の詳細は下記記事にておまとめしています

 

営業職を採用する7つのポイントとは?|優秀な営業を採用するノウハウや事例をご紹介

女性がいない会社でも女性営業を採用できる?営業チームに求める条件ランキング

 

実際に女の転職typeにおいても、キレイなオフィス風景を入れた求人のほうが人気の傾向にあり、企業様にはオフィス風景の写真を入れることをご提案させていただくことが多いです。

 

 

(13)(これがあれば+α)服装・髪型・ネイルなどの自由度が高い

 

服装・髪型・ネイルなど身なりの自由度の高さは、女性からの人気が高まる一つのポイントです。

弊社女の転職typeでは、これまで応募が集まりやすい求人の傾向を分析してきた中で、より人気のポイントを20個に絞り求人検索項目に設けています。その中で「私服自由」という項目があるように、身なりの自由度は女性が注目している一つのポイントでもあるのです。

女の転職typeアピールポイント-1

参考:正社員で長く働きたい女性のための転職サイト「女の転職type」

 

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3|女性採用は企業にさまざまなプラスな影響を与える

 

ー もしかしたらうちも女性採用に向いているかもしれないけれど、女性採用をすることでなにか良いことってあるの?

実は、女性採用は数多くのプラスな影響を与えます。その一例をご紹介いたします。

 

 

(1)企業イメージアップにつながる

 

女性が活躍している会社=働く環境や制度がしっかりしている」というイメージがつき、企業のイメージアップにも繋がります。

実際に、女性が長く働くことができる会社の環境を作るためには、産育休の取得制度や、産育休から抵抗なく復帰できる環境を整えるなど、さまざまな環境・待遇整備を行う必要があります。

また顧客からのイメージアップにもつながるというメリットもあります。職種に関わらず、女性ならではの仕事への姿勢(例えばコミュニケーション能力や細やかな気遣い、協調性、共感性の高さ など)は評判が良い傾向にあります。

 

 

(2)多様性が生まれ、企業の成長につながる

 

政府が抱える「働き方改革」の中で注目されている「ダイバーシティ」。

言葉の意味としては「多様性、相違点」などがあり、会社の組織においても性別・国籍・働き方・ライフスタイルなどさまざまな属性をもった人材の活用を促進しようという動きが活発になっています。女性活躍推進法も、ダイバーシティ推進の一環です。

女性という属性だけにとどまりませんが、意思決定層に男性が多い組織の中で女性の意見を取り入れていくことで、これまで生まれなかった多様なニーズに応えた商品企画や経営戦略が作り出されるなど、企業の成長にもプラスな影響を与えた事例は多くあります。

また上述のように、家庭における購買の決定権は女性が持っている割合が多いと言われています。女性の意見を反映させることで、市場の消費者行動をより反映させた戦略作りを行える可能性が高まります。

 

 

(3)女性が活躍することで、採用力も上がる

 

女性が長く働ける会社は、顧客だけでなく求職者へも良いイメージを与え、採用の効果にプラスに作用します。

例えば、採用難易度の高いエンジニア職の募集において求人原稿を比較検討している求職者がいた場合に、「エンジニアがたくさん活躍している会社です!」と記載されているよりも、女性のエンジニアがたくさん活躍している会社です!」と記載されているほうが、"女性がイキイキと活躍しているのなら、いい環境なのではないか"といったイメージを持たれ、応募への動機付けを強める効果があります。

『女性が活躍している会社=働きやすい環境が整っている会社=待遇面などの整備にも積極的でいい会社』といった具合に、男女問わずいいイメージをもたれやすいのです。

 

 

(4)女性が職場にいることで、業務の改善・効率アップの効果も

 

女性採用をすることで、男性目線では気づきにくい業務の課題や改善点に気づかされ、業務改善や効率化につながるケースもあります。

たとえば子育てをしている女性社員は、時間内にしっかり業務を終わらせるために、できる限り無駄無く成果を上げようと工夫をします。「少しくらい残業しても構わない」という意識が社内に根付いてしまうと、特に省いても成果に関係ない業務でも、それが当たり前になってしまうと時間やマンパワーがかかっていることにも疑問を持ちづらくなってしまうケースもあります。

働き方への価値観や、ライフスタイルが異なる人材が入ることで、組織の生産性が上がり企業の成長につながることもあるのです。

 

 

(5)行政・資本市場からの評価が上がり、助成金や支援を受けることができる

 

女性の活躍促進を積極的に行っている企業に対しては、行政や資本市場から助成金や支援を受け取ることも可能です。

① 行政からの評価:えるぼし・くるみん認定

女性活躍やその前提となるワークライフバランス等を推進する企業が行政から受けられる認定です。
基準を満たした企業のうち、厚生労働省が認めた企業だけが受け取ることができ、認定を受けた企業は公共調達や低金利融資などを得ることが可能です。

・えるぼし:女性活躍を推進している企業を認定

えるぼし認知ロゴ

参考:「えるぼし」認定の基準とは? - 厚生労働省

 

・くるみん:子育て支援に積極的な支援を認定

くるみん認定ロゴ プラチナくるみん認定ロゴ

参考:くるみんマークの認定とは - 厚生労働省

 

② 行政からの支援:両立支援等助成金制度

両立支援等助成金とは、仕事と家庭の両立支援や女性採用の促進・活躍推進に取り込みを行う企業に対して国から支払われる助成金です。
助成金には5つのコースがあり、そのうちの1つが中小企業向けの女性の活躍推進に取り組むことで受給できる女性活躍加速化コースになります。(常時雇用する労働者が300人以下の事業主)

 

目標区分 支給額 支給条件
  • ・女性の積極採用に関する目標
  • ・女性の積極登用・評価・昇進に関する目標
    ・女性の配置・育成・教育訓練に関する目標
  • ・多様なキャリアコースに関する目標
  • 47.5万円
  • (※60万円)
  • ※生産性要件を満たした場合
  • 行動計画を策定・公表し、取組目標を実施したことにより、数値目標を達成した場合

 

参考:両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)について - 厚生労働省
参考:『両立支援等助成金ページ』- 厚生労働省


そのほかにも東京都の施策として、『女性の活躍推進コース』というものがあります。
女性の職域拡大等を目的として、女性が少ない職種に積極的に女性を採用・配置する計画をしている都内中小企業等に対し職場環境の整備に係る費用を助成してくれます。

 

③ 資本市場からの評価:なでしこ銘柄・ESG投資

女性活躍推進に優れた企業は、優良銘柄として投資家も注目しています。

 

・なでしこ銘柄:

済産業省と東京証券取引所が共同で、女性活躍推進に優れた上場企業を選定し発表しています

なでしこ銘柄1なでしこ銘柄2

参考:女性活躍に優れた上場企業を選定「なでしこ銘柄」- 経済産業省

 

ESG投資

GPIF(年金積立年金管理運用独立行政法人)が女性活躍に注目した「MSC日本下部女性活躍指数(WIN)」に連動したESG投資を開始する等、ESG投資において企業の女性活躍状況を考慮する動きを広がっています

ESG投資

参考:ESG投資|年金積立金管理運用独立行政法人

 

女性採用が企業にもたらすメリットについては、下記記事で詳しくまとめています

女性採用が企業にもたらす7つのメリット|デメリットはある?採用成功する手法は?

 

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4|女性が少ない職場でも採用できるの?採用事例をご紹介

  

 

ここまでで、「女性採用が向いている企業の特長」「女性採用が企業にもたらすメリット」について解説してきました。

ただお読みになっていただいている方の中では、「向いている特長にも当てはまったし、メリットも分かったけれど、まだ社内には女性社員が少ないし本当に採用できるのか分からない」というご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで弊社「女の転職type」が中途採用支援を行ってきた企業様の中で、『女性社員が少ない中で女性採用に成功した中小企業様の事例』をご紹介します。

 

 

(1)社員数8名、typeとのコラボ掲載で経験者含むエンジニア4名の採用に成功した事例

企業名:株式会社プランゼロ 様

業種:IT・通信 / ITコンサルティング

従業員規模:役員含め、8名(2021年2月現在)

  採用課題  

・案件で即戦力となる方の採用のため、応募者の質を担保しながらの母集団形成が必要
・少人数の会社であるため、社風や志向性のマッチングが必要

また、女の転職type掲載当時は女性は事務職の方の1名のみ。女性社員が少ないという点から母集団形成に懸念がありました。

  掲載した結果  

採用計画の2名を上回り、WEBデザイナー経験5年の男性、WEBデザイナー経験3年の女性、開発経験2年の男性、プログラミングスクール卒/実務未経験の女性の計4名を採用!(女の転職type経由で女性2名を採用)

  採用成功のポイント  

■ 原稿の打ち出しでの工夫

・女の転職typeのユーザー属性に合わせて原稿内での訴求内容を変更。自由度」についてなど、働きやすさをアピール
代表の考えや展望に共感する方をターゲットとし、自由かつチャレンジングな社風を表すエピソードとして「現時点ではゲームを作れるエンジニアは在籍していないものの、2050年の東京ゲームショーへの出展を目標に掲げている」といった点など具体的な内容を記載
・経験者をターゲットとしていたため、「自身のノートPCの持込も可」「仕事中のイヤホンもOK」などエンジニア視点での働きやすさを記載

運用面での工夫

・掲載中は応募効果を見ながら、ターゲットの見直しと原稿修正を行い改善を繰り返した
・スカウトメールの条件抽出を初めは厳しく絞っていたものの、営業担当からのアドバイスでまずは経験・スキルなど必要最低条件のみに絞るやり方に変更。レジュメは薄くともスキルが高いターゲットからの応募も集まるようになった
 

 

 

(2)女性が少なく、顧客の業界も女性に馴染みがない企業で若手女性営業職を採用

企業名:非公開

業種:Webサービス/人材教育・研修コンサルティング

従業員規模:50名以下

  採用課題  

女性社員が少なく、顧客も製造業界と女性にとって難しそうという印象をもたれるのではないかという点から、応募が集まるか懸念を抱いていた

  掲載した結果  

営業未経験の20代後半の女性を採用

  採用成功のポイント  

■ 原稿の打ち出しでの工夫

・ペルソナ設計の段階で、女性が少なくともあまり気にしないさっぱりとした性格の人物像を設定。そのペルソナをベースに訴求を絞った打ち出しにした

・女の転職typeにおける求人検索キーワードランキングをベースに、フルリモートOK・フレックス制度OKなど働く環境の自由度の高さを訴求。女性が長く働ける環境があることをアピールした

・業界未経験でも安心できるよう、業界知識や業務内容に関する研修をしっかり行うことを訴求。先輩社員だけでなく、社長自ら育成に携わることなど、会社全体でサポートすることを打ち出した

・コロナ禍での募集だったため、業界的にコロナ禍でも需要が伸びていることなど、会社としての安定性を訴求

 

 

(2)面接の場で女性が少ない懸念点を払拭、女性社員0名で採用成功した事例

企業名:非公開

業種:不動産業界

従業員規模:50名以下

  採用課題  

女性社員が0であったこと、不動産の営業=きついというイメージを持たれやすく、応募が集まるか懸念を抱いていた

  掲載した結果  

営業未経験だが、飲食店での接客経験がある20代後半の女性を1名採用

  採用成功のポイント  

■ 運用面での工夫

・一人だけの入社だと不安なるだろうという点を踏まえ、複数名の採用にし同期入社というかたちを取った

・面接にて、先んじて「女性が少ないと不安だよね」という点を伝え、社員の距離が近く意見を言いやすい環境であること、社長ができる限り社員と定期的に面談を行い、現場の意見を反映させ働きやすい環境づくりに取り組んでいることを伝え安心させられるように努めた

 

女性採用に取り組む企業様の事例は下記サイトで詳しくまとめています

人事必見!女性採用の成功事例 - 女の転職type

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

女性採用についてご興味を持たれた方向けに、女性採用をするためにはどのような手法・採用活動を行うべきかについておまとめした記事を以下ご紹介します。参考にしていただけますと幸いです。

 

女性を採用する手法についておまとめした記事はこちら

女性採用に用いられる採用手法は?手法別のメリット・デメリットまとめ

【アンケート調査結果】9割の女性が「転職サイト」を転職活動で活用

 

女性を採用するためのノウハウを知りたい方向けの記事はこちら

女性採用が企業にもたらす7つのメリット|デメリットはある?採用成功する手法は?

女性採用したい企業必見!女性の応募を集める求人の書き方・文言のポイント

女性採用のために企業が取り組むべきことは「女性が活躍できる環境づくり」そのポイントとは?

 
 
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