エンジニア採用を目指している企業は、エンジニア採用に役立つ本を読むと知識やヒントを得られる可能性があります。
一方で、エンジニア採用に関する本は複数あるため、より効果を得られるように適切な本を選ぶことが大切です。
エンジニア採用における本選びのポイントやおすすめ本7選、上手くいかないときのチェックポイントをご紹介します。
この記事でわかる事 |
・エンジニア採用における本選びのポイント ・エンジニア採用に役立つおすすめの本7選 ・エンジニア採用が上手くいかないときのチェックポイント |
目次 |
1│ エンジニア採用における本選びのポイント |
エンジニア採用は、少子化の進行やIT人材の需要増加などの背景から、難易度が上昇しています。
採用成功につなげる方法として、エンジニア採用に関する本を読み、参考にすることをおすすめしますが、高い効果を得るにはポイントを踏まえた本選びが重要です。
まずは、下記2点の本選びのポイントを押さえておきましょう。
・エンジニア採用の目的を明確にする |
1-1 エンジニア採用の目的を明確にする |
エンジニア採用は、企業によって目的や求めるスキルセットが異なります。
例えば、スタートアップ企業の場合、少人数のチームで、多岐にわたる役割をこなせる柔軟なエンジニアが求められるケースが多いです。一方、大企業では、特定の技術スキルや大規模なシステム開発経験を持つエンジニアが重視される傾向があります。
本を選ぶ前に、自社のエンジニア採用の目的を明確にすることで、自社に合った内容の本を選べるでしょう。エンジニア採用の本には下記のような傾向があるため、適した本を選ぶことが効率的な学びにつながります。
【エンジニア採用の本の内容例】 |
1-2 自身や自社の状況・課題に応じて選ぶ |
エンジニア採用の本は、自身や自社の採用に関する現状・課題に対して、必要な知識やアプローチを身につけるために選ぶことが求められます。
例えば、次のような状況・課題に直面している場合は選ぶべき本も変わってくるため、それぞれの課題解決を図れる本を選ぶことが、採用活動を効果的に改善する鍵となるでしょう。
【状況・課題例】 |
┃①採用活動が進んでいない場合
採用活動が思うように進んでいない場合は、まず採用活動の基礎から学ぶ必要があります。
「エンジニア採用の基本」や「採用プロセスの改善方法」に焦点を当てた本が有用でしょう。
💡エンジニア採用のポイントと成功事例について詳しくまとめた記事はこちら |
┃②応募者が集まらない場合
自社が求めるエンジニアの応募が集まらない場合は、求人票の作成方法や求人マーケティングに関する本がおすすめです。
特にダイレクトリクルーティングや採用広報に関する本は、応募者を引き寄せる力を強化するのに役立ちます。
💡エンジニアの求人票作成ポイントについて詳しくまとめた記事はこちら |
┃③エンジニアの定着率が低い場合
採用したエンジニアの定着率が低いケースでは、採用後のマネジメントやチーム作りに関連した本を選ぶといいでしょう。
エンジニアが長期的に活躍できる環境作りやオンボーディングの方法について学ぶことができます。
💡エンジニアの離職防止方法について詳しくまとめた記事はこちら |
2│ エンジニア採用に役立つおすすめの本7選 |
エンジニア採用に役立つおすすめの本を、初心者向け・中級者向け・上級者向けにわけて7冊ご紹介します。
自身や自社に合う本探しにお役立てください。
2-1 【初心者向け】エンジニア採用おすすめ本 |
初心者向けのエンジニア採用本でおすすめするのは、以下の3冊です。
①『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』 |
┃①『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』
タイトル | |
著者 |
中島 佑悟、高濱 隆輔、千田 和央 |
出版社 |
翔泳社 |
発行 |
2020年4月16日 |
▼概要
採用担当者がITエンジニア採用を理解するための基礎知識を提供する一冊。エンジニアリングにおける基本的な考え方や、エンジニアがどのようなスキルセットを持っているのか、またその理解が採用にどう活かされるのかを説明しています。IT業界に関する全体的な理解も深められます。
▼おすすめする理由
IT業界の基礎的な理解を深めることで、採用担当者がエンジニア採用の仕事に自信を持つための土台を作ります。エンジニアリングに関する知識を持っていない人にも理解しやすく、採用活動の幅が広がるでしょう。
┃②『非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書: ~ダイレクトリクルーティングの始め方』
タイトル | |
著者 |
株式会社JELLYFISH、新城 優、阪本 早弥奈、石原 将、稲川 幸宏 |
出版社 |
ゴマブックス |
発行 |
2022年3月30日(Amazonにてペーパーバックと電子書籍で発行) |
▼概要
エンジニア採用に関する知識がない非エンジニアの人事担当者に向けて書かれた本です。ダイレクトリクルーティングという手法を中心に、エンジニア採用の基本的な考え方、方法論をわかりやすく解説。実務に役立つ具体的なノウハウが紹介されています。
▼おすすめする理由
非エンジニアの人事担当者でもエンジニア採用の理解が深まるように、エンジニア採用の基本的なノウハウが紹介されており、実践にも移しやすい内容が盛り込まれています。
┃③『人材不足をこの1冊で解決! 採用の強化書』
タイトル | |
著者 |
宮本 宗浩 |
出版社 |
KADOKAWA |
発行 |
2024年7月5日 |
▼概要
採用活動の強化を目指すための基本的な手法やアイデアを紹介した本。採用における課題を整理し、企業が直面する採用難の解決方法を具体的に提案します。特に、採用活動を始めたばかりの担当者や、既存の採用プロセスに問題を感じている担当者に向いています。
▼おすすめする理由
採用活動を強化するための手法や実践的なアイデアが紹介されており、初心者や採用に課題を抱える人にとって非常に役立ちます。採用活動の効率化や改善に悩む担当者に最適です。
2-2 【中級者向け】エンジニア採用おすすめ本 |
エンジニア採用の中級者におすすめの本は、下記のとおりです。
①『ITエンジニア採用のための戦略・ノウハウがわかる本 計画・募集活動から選考・クロージングまで』
|
┃①『ITエンジニア採用のための戦略・ノウハウがわかる本 計画・募集活動から選考・クロージングまで』
タイトル | |
著者 |
中島 佑悟、高濱 隆輔、千田 和央 |
出版社 |
翔泳社 |
発行 |
2025年2月25日 |
▼概要
ITエンジニアの採用に関する一連のプロセスを詳細に解説した本です。計画の立て方から募集活動、選考、クロージングの方法まで、エンジニア採用に必要な戦略やノウハウが具体的に説明されています。
▼おすすめする理由
エンジニア採用を戦略的に進めるための実務的な知識を得られるため、ある程度経験があり、採用プロセスの改善を目指している中級者に最適です。
┃②『ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる』
タイトル | |
著者 |
久松 剛 |
出版社 |
かんき出版 |
発行 |
2022年7月21日 |
▼概要
ITエンジニア採用に加え、採用後の定着や活躍を促すためのマネジメント戦略を網羅した一冊。内製化を進めるための道筋も示され、採用活動全般に関する広範な知識を学べます。
▼おすすめする理由
エンジニアの採用から定着、活躍までを視野に入れた本書は、採用活動の全体像を広く捉えることができ、特に中級者が知識を深めるために役立ちます。
┃③ 『採用広報から、スカウト文章、面接術まで 「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石』
タイトル | |
著者 |
今 啓亮 |
出版社 |
日本実業出版社 |
発行 |
2023年9月29日 |
▼概要
中途採用の成功に欠かせない採用広報、スカウト文章、面接術などの実務的なノウハウを紹介しています。特に「本当にほしい人材」を集めるための具体的な手法に焦点を当てています。
▼おすすめする理由
中途採用に特化しており、実践的な手法を学べるため、中級者にとっては非常に有益です。特に人材を引きつけるための広報や面接に関するノウハウは、即実践で活用できるものが多いです。
2-3 【上級者向け】エンジニア採用おすすめ本 |
上級者向けのおすすめエンジニア採用本をご紹介します。
┃ 『人事で一番大切なこと 採用・育成・評価の軸となる「人事ポリシー」の決め方・使い方』
タイトル | |
著者 |
西尾 太 |
出版社 |
日本実業出版社 |
発行 |
2023年11月25日 |
▼概要
人事部門全体の戦略を考える上級者向けに、採用だけでなく、人材育成や評価に関するポリシーの作り方を解説。人事戦略の全体像を把握し、組織としての人事活動を強化するための方法を学べます。
▼おすすめする理由
組織全体の人事戦略を考えるための必読書です。採用活動だけでなく、育成や評価に関する広範な視点を持つ上級者に向いています。
3│ エンジニア採用が上手くいかないときのチェックポイント |
エンジニア採用に関する本を読んで勉強すると、採用活動の質を高められる可能性があります。
併せて、エンジニア採用が上手くいかないときは、下記のチェックポイントに取り組むことも大切です。
・採用課題を洗い出す |
エンジニアのスムーズな採用につなげられるように、確認しておきましょう。
3-1 採用課題を洗い出す |
エンジニア採用を成功させるには、自社の採用課題を洗い出し、解決する必要があります。歩留まり率を計算するとと、採用課題の把握が可能です。
歩留まりとは、採用フローにおいて次の工程に進んだ人数の割合のことです。例えば、「面接」から「内定承諾」にいたる人数が少ない場合、面接と内定間での歩留まり率が低いため、内定者フォローに課題があると考えられます。
歩留まりを改善するには、選考期間の短縮化などの対策が重要です。
💡歩留まりの計算方法と5つの改善策について詳しくまとめた記事はこちら |
3-2 採用フローを改善する |
採用フローには、採用計画の立案や選考、面接、内定などがありますが、ペルソナ設計や採用手法の選定、求人票の作成など、取り組むことはさらに細かく、多岐にわたります。エンジニア採用が上手くいかないときは、採用フローを見直すと、改善できるかもしれません。
例えば、採用手法が自社に合っているか、採用担当者間で評価を統一できているか、候補者へ迅速に対応しているかなどを見直しましょう。採用フローにおける各工程の質を高めることが、エンジニア採用につながります。
💡採用フローの課題と改善方法について詳しくまとめた記事はこちら |
3-3 選考での候補者体験を意識する |
候補者体験(採用CX)とは、候補者が企業を認知してから入社にいたるまでの間に受ける「体験」のことです。候補者体験が高まると、候補者の企業に対する印象がよくなり、入社意欲の向上や企業のイメージアップが期待できます。
候補者体験を高める方法としては、面接を和やかな雰囲気にして話しやすくする、面接後に丁寧なフィードバックをするなどが挙げられます。候補者体験を意識した選考を行なって、エンジニアから選ばれる企業になりましょう。
💡候補者体験のメリットと成功ポイントについて詳しくまとめた記事はこちら |
4│ まとめ |
エンジニア採用に役立つ本は複数ありますが、初心者向け、上級者向けなど適した読者層がわかれているため、エンジニア採用の目的や自社の状況・課題に応じた本を選ぶことが大切です。
エンジニア採用の本を読むほか、自社の採用フローの見直しや改善、候補者体験を高めることも採用成功につながる可能性があります。
ご紹介した本やチェックポイントを、ぜひエンジニア採用にご活用ください。
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