6月は、企業の事業計画が本格的に始動し、年度末の退職者補充ニーズも高まるため、採用活動が活発になる時期です。一方で求職者も、夏のボーナスを受け取ってから転職を検討される方が多く、転職市場全体が動き出すタイミングでもあります。
本記事では、これから本格的な採用計画を策定される企業のご担当者様に向けて、直近の転職市場がどのような動きを見せているのか、最新のデータに基づき詳細に解説いたします。転職を希望する個人と、人材を求める企業、双方の視点から5月までの動向を振り返ります。
この記事でわかる事 |
・ITエンジニアの最新の有効求人倍率 ・typeのエンジニア求人数と応募効果 ・typeの会員データ |
目次 |
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1│ ITエンジニアの有効求人倍率(新規)推移 |
まずは厚生労働省が2025年5月30日(金)に報道発表をした『一般職業紹介状況(令和7年4月分) 参考統計表 常用(除パート)』の統計表をもとに、ITエンジニアの新規有効求人倍率の推移をみていきます。
┃エンジニアの求人倍率推移(新規)
参照:一般職業紹介状況(令和7年4月分) 参考統計表 常用(除パート)(図:弊社作成)
※除パートとは…パートタイム希望者を除いたデータ(派遣労働者や契約社員を希望する者は含まれるため厳密な意味での正社員有効求人倍率より低い値となる)
最新の労働市場データによると、2025年4月の新規有効求人倍率は3.0倍を記録し、前月比で0.1ポイントの上昇を見せました。過去の推移を振り返ると、2023年4月には2.8倍、2024年4月には2.9倍と、わずかながらも新規求人に対する求職者の割合は年々高まってきています。この数値は、企業様の新規求人への意欲が高まっていること、そして労働市場全体で求人数が増加していることを示唆していると言えるでしょう。
例年、年度末である3月末から4月上旬にかけては、企業の異動や退職が集中する時期です。この時期に退職された社員の補充は、企業様にとって非常に重要な課題となります。
4月は新卒社員の受け入れや研修で忙しかった企業様も、5月に入ると少し落ち着き、退職者が出たポジションの補充を本格的にスタートさせます。特に即戦力を求める中途採用の求人が増えることで、有効求人倍率がさらに上昇すると見込まれます。
2│ 中途採用マーケットのITエンジニア求人数推移と応募効果 |
下図は、typeの求人数と応募数のデータを2023年1月を1として推移を表したグラフです。
┃ITエンジニア求人数と経験者応募(全体・20~30代)の推移
※2023年1月を1とした場合(図:弊社作成)
2025年5月のtypeITエンジニア求人数は1.0倍でした。2023年、2024年は年間を通して大きく上下することなくほぼ横ばいに推移しましたが、2025年5月も引き続き同傾向です。
typeのエンジニア応募数は2025年5月、全体が2.3倍、20~30代は2.1倍でした。若手層だけでなく、経験豊富な中堅層のITエンジニアも、typeサイトを通じて積極的に転職活動を行っている状況が伺えます。
下記無料e-bookにて、さらに効果の詳細もお伝えしていますので是非ご確認ください。
3│ typeエンジニア会員データから見る転職者動向 |
最後に、typeのITエンジニア会員データをもとに直近転職活動を行っている転職者層を見ていきましょう。
┃会員属性(2024年1月1日~12月31日までの新規登録者)
■学歴
短大卒業以上:65%
■年齢
20~30代:80%
■就業状況
就業中の方:67%
■経験職種
偏り無く幅広い経験者層
4│ エンジニア採用が難しい7つの理由 |
エンジニアの採用ニーズは高く、特に経験者の採用に至っては、自社が採用したいスキルを持った方からの応募を集めることが難しかったり、選考が進んでも辞退されてしまったりと苦戦されることが増えています。
エンジニア採用が難しい理由として、以下の7つの要因が挙げられます。採用が難しい市場の背景を理解して、自社の課題に対する対策をとっていくことが大切です。
(1)エンジニアの有効求人倍率の上昇で採用が難しくなっている (2)未経験募集が減る一方で、特に難しくなったエンジニアの「キャリア採用」 (3)企業が求めている条件とエンジニア求職者が求めている条件が合わないことが多い (4)フリーランス・副業など、働き方が多様化している (5)エンジニアのスキルを見極めるのが難しい (6)採用手法・チャネルの多様化・複雑化 (7)エンジニア転職市場における人材の流動性が低くなっている |
それぞれの詳しい理由については、下記ブログでご紹介していますので、是非ご参考ください。
エンジニア採用が難しい理由についてまとめた記事はこちら |
エンジニア採用が難しい7つの理由|成功する企業と苦戦する企業の違いを徹底解説 |
5│ エンジニア採用のコツ |
難易度の高いエンジニア採用を成功させるには、次にご紹介する11のコツを意識し、採用活動に取り入れることをオススメします。
・まずはエンジニアの採用戦略を立てる |
それぞれのコツについては、下記ブログでご紹介していますので、是非ご参考ください。
エンジニア採用のコツについてまとめた記事はこちら |
エンジニア採用のコツ11選!苦戦要因と採用成功のポイントを徹底解説 |
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでもご参考になれば幸いです。
監修者プロフィール![]() 2006年4月、株式会社キャリアデザインセンターに入社。転職情報誌『Woman type』の編集を経て、転職サイト『女の転職type(旧・女の転職@type)』のUI/UX改善やサイトリニューアルなどに従事。13年04月~15年12月まで『女の転職type(旧・女の転職@type)』の編集長に就任。産育休を経て16年11月より転職サイト『type(旧・@type)』の編集長として復職。19年10月より2度目の産育休を取得し、21年5月に復職。21年6月からtype編集長に就任し現在に至る。 |
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