転職者の動向として、4月は年度替わりという節目の時期である会社が多く、人事異動などによって自身の取り巻く職場環境が変わりやすい時期です。そのため例年4月~6月は心境の変化も起こりやすく、夏の賞与を経たタイミングでの転職を目指す転職者が増える傾向にあります。
本記事ではこれからご採用計画を立てる際にお役立ていただけるように、直近の転職市場の動きについて各データをもとに転職者・企業双方の3月までの動きを振り返って参ります。
目次 |
1│ ITエンジニアの有効求人倍率(新規)推移 |
まずは厚生労働省が2024年3月29日(金)に報道発表をした『一般職業紹介状況[季節調整値(除パート)](令和6年2月分)』の統計表をもとに、ITエンジニアの新規有効求人倍率の推移をみていきます。
参照:一般職業紹介状況[季節調整値(除パート)](令和6年2月分)(図:弊社作成)
※季節調整値とは…時系列データから季節的な要因(土日、祝日による稼働日数の違いやうるう年の影響等のカレンダー要因など)による変動を取り除くこと
※除パートとは…パートタイム希望者を除いたデータ(派遣労働者や契約社員を希望する者は含まれるため厳密な意味での正社員有効求人倍率より低い値となる)
新規有効求人倍率は2024年2月は3.7倍を記録し、前年からは0.1ポイントの上昇でした。2024年3月はこれまでの傾向を踏まえると、例年2月をピークに4月にかけて下降傾向にあるため、2024年2月からは有効求人倍率が下がることが予測されます。
2│ 中途採用マーケットのITエンジニア求人数推移と応募効果 |
下図は、typeの求人数と応募数のデータを2023年1月を1として推移を表したグラフです。
※2023年1月を1とした場合(図:弊社作成)
2024年3月のITエンジニア求人数は1.0倍でした。2023年は年間を通して大きく上下することなくほぼ横ばいに推移しましたが、2024年3月も引き続き同傾向です。
応募数は2024年3月、全体が1.7倍、20~30代の応募が1.3倍でした。ITエンジニアの経験者がtypeサイト内で活発に活動していることがわかります。
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3│ typeエンジニア会員データから見る転職者動向 |
最後に、typeのITエンジニア会員データをもとに直近転職活動を行っている転職者層を見ていきましょう。
■学歴
短大卒業以上:65%
■年齢
20~30代:79%
■就業状況
就業中の方:72%
■経験職種
偏り無く幅広い経験者層
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでもご参考になれば幸いです。
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