今回の記事では、実際に面接を受ける転職者の入社意欲を高める面接時の動機づけ方法やWeb面接ならではの動機づけ方法についてご紹介します。
前半でキャリアアンカー論を基にした動機づけ方法として、転職者の志向性に合わせた面接での自社の魅力の伝え方について、後半ではWeb面接ならではの動機づけ方法についてご紹介します。
特に、Web面接は対面と異なり、会社や社員の雰囲気など転職者の志望度を上げる後押し要素が少なくなります。そのため、より面接の内容が志望度に直結しやすい傾向にありますので、Web面接が苦手だなと感じられている面接官の方にも読んでいただけたら嬉しいです。是非ご参考ください。
💡 この記事を読んだ方におすすめの資料
1-1.|動機づけとは? |
1-2.|動機づけを行う前に確認したいこと |
2|転職者の志向性に合わせた動機づけ方法(キャリアアンカー論より) |
(1)「仕事に関する軸」・・・スキルアップ、起業家志向、チャレンジ 等(2)「待遇面の軸」・・・給与・待遇、正当な評価、昇進・昇格 等(3)「会社・業界への軸」・・・将来性のある業界、社会貢献、安定性 等(4)「働く環境面の軸」・・・ワークライフバランス、人間関係、社風・職場環境 等 |
転職者の重視する点を把握したら、転職者それぞれの志向性に合わせて自社で叶えられる情報を伝えていきましょう。
ポイントは「実体験を話す」こと、「面談が得意な社員に協力してもらう」ことです。以下より、トーク内容をご紹介します。
2-1.|「仕事に関する軸」タイプへのトーク内容 |
2-2.|「待遇面の軸」タイプへのトーク内容 |
2-3.|「会社・業界への軸」タイプへのトーク内容 |
2-4.|「働く環境面の軸」タイプへのトーク内容 |
3|Web面接ならではの動機づけ方法 |
2020年12月に実施したアンケート調査記事はこちら |
Web面接は対面面接と比較し、会社の雰囲気や働く環境が伝わりづらいため、より面接官の印象や面接の内容が志望度に直結しやすい傾向にあります。面接の項目ごとに分けて3点(アイスブレイク、自己紹介、企業・業務説明)、Web面接ならではの動機づけ方法についてご紹介していきます。
3-1.|アイスブレイク |
「感染リスク対策のため」「気軽に接点を取りたい為」など、転職者ファーストであることを伝えましょう。
Web面接の場合、回線を通すことによって低めに聞こえたり、タイムラグが発生する可能性がありますので、そのことを意識して進めていきましょう。
アイスブレイクで、「あなたのことを知りたい」「私たちのことを知ってほしい」という気持ちを表すことで、転職者を気にかけていることが伝わり、場の緊張が解けやすくなります。緊張が解けると転職者も自身の力を発揮して面接の受け答えがしやすくなり、互いをより理解しやすい面接になります!
3-2.|自己紹介 |
自己紹介を行う際はまずは面接官側から積極的に自己開示することを心がけましょう。
自己開示は心理学的にも相手を満足させやすいと言われており、面接官が深い部分まで自己開示をすることで、転職者も同等のレベルで情報を明かしてくれるようになります。(何らかの施しを受けた場合にお返しをしなければならないという感情を抱く心理作用の「返報性の原理(法則)」を応用したものです。)
ポイントとして、自身の入社動機をお話いただいたり、転職活動時のちょっとしたぶっちゃけ話など、本音を明かすような内容を意図的にお伝えいただくとよいです。
▼転職者心理の変化(弊社作成)
3-3.|企業・業務説明で差別化を図る |
上記、広告営業の例を挙げると、実務レベルで「広告をとってくる仕事」と話すのではなく、意義レベル「社会的意義」まで落とし込んで話すことが必要です。
お仕事の詳細はもちろんですが、「どんな会社なのか?」という全体像も候補者は求めています。会社が持っている方向性やビジョンを段階を踏んでご説明することで、他社とは違う印象を与えることができます!
また、女性はライフイベントの影響を受け易く、男性以上にキャリアが不確実・不明瞭になりがちです。2~3年後にどうなっていたいか、子供ができたらどう働きたいか、など【未来】についてのヒアリングは複数の選択肢を想定し、多方面から行うのがポイントになります。
「あなたは○○を大事にするんですね」「××には○○とお考えなんですね」等候補者の意向や発言を汲み取り傾聴し、言語化や要約に協力的な姿勢が重要になります。更に、「共感してもらえる」ことが安心に繋がりますので、ロールモデル(同じ境遇の少し先輩社員がベスト)の紹介ですと不安払拭に有効です。
男性以上に【傾聴】と【共感】が、他社との差別化ポイントになりますので、選考を「相互理解」「相互確認」の場として捉えるスタンスが必須です。
その他、さらに自社のカラーを出す場合は、目的・意義の部分を社風や会社のビジョンに置き換え、「社員にこうなってほしいから、〇〇の取り組みをしている会社です。」といった風に訴求いただくのもおすすめです。
実際のトークでラダー効果を活用する場合は、価値→実務→目的→意義の順番で話すと伝わりやすく自然ですので、是非面接で実践してみてください。
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1.転職者心理、転職理由 |
4|Web面接のノウハウ |
4-1.|面接の重要性・面接の対応ポイント |
4-2.|選考スピードの重要性 |
4-3.|転職者のWeb面接に対する印象 |
5|Web面接事前準備について |
5-2.|選考スピードの重要性 |
〇メリット | ✕デメリット |
・コスト削減 ・使いやすい |
・セキュリティ対策 ・履歴書管理や評価管理などの機能は無い |
〇メリット | ✕デメリット |
・録画機能、評価登録、履歴書管理などの機能面が充実 ・SSL対応などセキュリティ強 |
・コスト(月1万円~) |
5-3.|面接の重要性・面接の対応ポイント |
5-4.|面接時間の使い方・計画について |
6|Web面接を実施した際にありがちなお悩みと対策方法 |
6-1.|面接官の悩み |
6-2.|対策方法 |
自社サービスの特徴、顧客課題、競合優位性、組織、制度面、働く社員、社風、給与、福利厚生、キャリアパス、教育・研修など転職者の知りたい情報をドキュメント化して紹介しましょう。
▼スライド例(弊社作成)
Web面接ならではの工夫事例をご紹介します。
Web面接の場合、遠隔で画面越しのやり取りになるため通常の対面コミュニケーションよりも見極めが難しいことも予想されます。予め面接で聞きたいこと、聞くべきことを整理して面接のヒアリングレベルを平準化させておくと面接の質が向上します。Googleも採用している面接手法である「STAR(行動面接)」は採用候補者の具体的行動をヒアリングすることでスキルや思考力の理解が深まる質問形式としてオススメです。
▼STAR(行動面接)の質問例(弊社作成)
7|内定後の動機づけ |
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