
「自社の魅力をより効果的に伝えたい」「自社のファンを増やしたい」と思っている企業は、近年注目を集めている採用ミートアップを取り入れるとよい結果を得られる可能性があります。
採用ミートアップとは、企業と求職者の交流会のことです。この記事では、採用ミートアップの定義とメリット・デメリット、開催手順、成功ポイントをまとめています。
自社ブランディングに役立つ採用ミートアップについて、ぜひご確認ください。
| この記事でわかる事 |
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1.採用ミートアップとは? |

採用ミートアップの意味と既存イベントとの違い、中途採用において注目されている背景を解説します。
(1)採用ミートアップの定義
採用ミートアップとは、採用活動の手法のひとつで、企業と求職者の交流会を意味します。自社の魅力や社風、雰囲気を直接伝えるイベントとして10~20名ほどの小規模で開催されます。
採用が前提ではなく、自社のブランディングやファンづくり、認知度向上を目的として開催されるため、転職潜在層など普段出会えない層にもアピールできるのが特徴です。
採用ミートアップには主に次の3つの形式があります。
企業と求職者がカジュアルに交流します。軽食をとりながら質問や雑談をして相互理解を深められるとともに、求職者は企業の社員の人柄や雰囲気を実感できるでしょう。
特定のテーマに関する勉強会を開催します。自社の事業内容や技術力をアピールでき、知識なども共有できるため、エンジニアやデザイナーなど専門性の高い人材の興味を引けるでしょう。「成長できる」「最新の技術に携われる」など、求職者のニーズに合致した内容を訴求できれば、応募意欲も高められます。
求職者へ自社のビジョンや概要、事業内容などを説明します。通常の企業説明会との違いは、雰囲気がカジュアルであり、質疑応答の時間が長いことです。求職者の自社理解を促進しつつ、面接での企業説明にかける時間を省くことにつながります。 |
既存イベントとの違い
採用ミートアップの「ミートアップ(meetup)」とは、共通の目的を持った人たちが集まる交流会を意味します。
もともとはアメリカのミートアップ社がつくった造語で、同社が提供するプラットフォームのことを指していましたが、現在では同じ目的や興味を持つ者同士が集まる交流の場自体をミートアップと呼ぶようになりました。ミートアップは、知り合い同士が集まるオフ会などのイベントと異なり、初対面同士でも気軽に参加できるのが特徴です。
採用ミートアップは、「採用活動の一環として行われるミートアップ」のため、一般的なミートアップのビジネス版といえるでしょう。
(2)中途採用において注目される背景
ミートアップは、近年中途採用において注目されている取り組みです。日本は少子高齢化によって労働人口が減少しており、ただ求人を出すだけでは人材を集めることが難しくなっています。
直接求職者と交流し、自社理解の促進や応募意欲を高めるミートアップは、認知度向上と応募数増加につなげられる採用ブランディング活動として効果的です。そのため、採用活動にミートアップを取り入れる企業が増えてきています。
| 💡採用ブランディングの効果や成功方法についてまとめた記事はこちら |
2.採用ミートアップのメリット・デメリット |

採用ミートアップにはメリットとデメリットがあります。
どのようなメリット・デメリットがあるのか、確認しておきましょう。
(1)母集団形成、ミスマッチ防止などのメリット
採用ミートアップのメリットは次のとおりです。
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企業と求職者の相互理解が深まる
採用ミートアップはカジュアルな雰囲気のなかで企業と求職者がコミュニケーションを取るため、合否がかかった選考時よりも気軽に話ができ、相互理解を深めやすいです。
企業はリラックスした状態で企業説明をでき、緊張による魅力のアピール漏れなどを防げるでしょう。また、求職者は実際に社内の様子を見て、テキストや画像では伝わりづらい社風や社員の人柄などを肌で感じられるため、自身が働くイメージがより鮮明になり、ギャップによるミスマッチ防止につながります。
参加者を自社のファン化できる
小規模で開催される採用ミートアップは、参加者一人ひとりとの親睦を深められるため、参加者を自社のファン化できる可能性があります。自社のファンになった参加者が、自社の魅力をSNSや知人・友人との会話で広めた場合、さらなるファン獲得につなげられるでしょう。
企業のよい評判が広まれば、自社サービスの利用者の増加やブランド向上も期待できます。
母集団形成につながる
求職者と対面して直接自社の魅力を伝えられる採用ミートアップは、求人情報のみでの訴求よりも求職者の興味・関心を高めやすいです。効率的な母集団形成につながるため、スムーズな採用活動を実現できるかもしれません。
参加者が転職潜在層の場合でも、のちに転職顕在層になった際に自社のことを思い出してくれて、転職先の候補としてくれる可能性があります。採用ミートアップは未来の採用成功も見込める取り組みといえるでしょう。
(2)現場への負担や即効性に関するデメリット
ミスマッチ防止やブランディング効果など、幅広くメリットがある採用ミートアップですが、取り入れる際には下記に注意が必要です。
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現場の業務負担が増加する
採用ミートアップは、自社で企画・開催するため、通常業務も担う現場の業務負担が増加するデメリットがあります。しかも、採用ミートアップをより効果的にするには、一度きりではなく定期的な開催が必要です。同じ方が複数回参加するケースも想定し、多角的に自社の魅力を訴求できるように毎回異なる企画立案も求められます。
開催頻度が多い場合、採用ミートアップの準備にかける時間や労力が大きくなるため、不満を抱く社員も増えるかもしれません。
即効性は低い
短期での人材獲得方法として、採用ミートアップは向いていません。採用ミートアップは採用を前提としておらず、ブランディングや認知度向上を目的としているため、採用成功の即効性は低いです。参加者も「選考」ではなく「気軽に参加できる企業のイベント」と認識しており、参加したからといってすぐに応募するとは限りません。
もし短期での採用を目的としているなら、採用ミートアップではなく、転職に意欲的な顕在層が多く登録している転職サイトの活用をオススメします。
| 💡主な中途採用手法の特徴と目的別の選び方についてまとめた記事はこちら |
3.採用ミートアップの開催手順 |

採用ミートアップは次の4つのステップで開催します。
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各ステップの内容を具体的に解説します。
(1)開催の目的・テーマ・ターゲットを設定する
採用ミートアップを開催する目的やテーマ、ターゲットを設定します。開催形式は複数あるため、テーマやターゲットによって検討しましょう。例えば「自社の技術力を伝えたい」という目的の場合、ターゲットは専門人材、開催形式は勉強会型のように考えられます。
いずれの開催でも、参加者の興味・関心に合わせた内容にして満足度を高めることが重要です。
(2)効果的な告知・集客を行う
採用ミートアップの開催場所や日時を決定し、自社サイトやSNS、求人媒体などで告知・集客を行います。
告知と並行して、参加者へ送るイベント概要メールを作成しましょう。メールはテンプレートを用意しておくとスムーズに連絡できます。また、当日に使う資料やイベントスケジュールの作成、軽食の手配なども進めていきます。あらかじめリハーサルしておけば、課題の事前確認や解決ができて安心です。
当日の役割分担も決めておき、できるだけ経営層にも参加してもらいましょう。経営層が参加することで、自社のイベントにかける思いの強さや自社の魅力、方針、雰囲気をより感じてもらいやすくなります。
(3)参加者を選定し開催する
参加者を抽選などで選定し、採用ミートアップを開催します。当日は、参加者のみが聞ける情報を用意しておくと、参加者の満足度が向上しやすいでしょう。上手く馴染めていない参加者がいたら、声をかけるなどサポートすることも大切です。
また、状況にあわせてコンテンツの時間を延ばす、予定していたコンテンツを省くなど柔軟に対応すると、場の盛り上がりを維持したまま進行できます。質疑応答の時間も設ければ、自社理解をさらに深めてもらうことも可能です。
(4)振り返りを行う
採用ミートアップの開催後は、参加者にアンケートをとり評価・振り返りを行いましょう。アンケートで参加者の率直な意見を聞くことで、改善すべき点や工夫すべき点が見えてくるため、次回の開催に活かすことが重要です。
一度の開催で満足のいく結果や目的達成につながるとは限りません。あまりよい評価を得られなかったからと諦めず、長期的な視点で取り組んでいきましょう。
4.採用ミートアップを成功させるポイント |

採用ミートアップを成功させるには、下記3つのポイントを押さえることが求められます。
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自社の目的を達成できるように、ぜひご参考にしてください。
(1)複数の媒体を利用して集客する
せっかく採用ミートアップを開催しても参加者が少ないと効果を得にくいため、複数の媒体を利用して集客することが大切です。自社サイトやSNSのほかに、ミートアップ専用のツールやイベント管理ツールなどもあります。
イベント管理ツールなどは、特徴や利用者属性を確認したうえで活用すると開催情報がターゲットにより届きやすいでしょう。
(2)小規模・定期開催する
採用ミートアップは、参加者と気軽に交流できるように10~20名ほどの小規模開催が望ましいです。少人数であれば、各参加者とコミュニケーションをとれる時間が長くなり、好印象を与えやすくなります。
また、ブランディング効果をより高められるように定期開催も必要です。採用ミートアップは、自社の会議室を使うなど比較的低コストで開催できるため、予算面で継続しやすいでしょう。
ただし、開催頻度が多いと現場への業務負担がかかり、ネガティブな影響がでかねません。開催自体がなくなる恐れもあるため、状況に応じて年1回や半年に1回など開催頻度を減らし、継続することを重視しましょう。
(3)継続的に参加者のフォローアップを行う
採用ミートアップへの参加者に対し、継続的にフォローアップを行なって自社への興味・関心の維持につなげましょう。例えば、イベントで使用した資料を送付する、気になることがあれば質問を受け付ける、定期的にイベントの案内をするなどが挙げられます。
イベント後の初動は、参加に対するお礼も兼ねて当日中に連絡することが望ましいです。なかには応募を検討している参加者もいるかもしれないため、カジュアル面談や企業説明会、選考を案内するのもオススメです。
5.まとめ |
採用ミートアップは自社のブランディングやファンづくりを目的として行われる、求職者との交流を図るイベントです。
採用ミートアップを成功させるには、参加者を集めるためにさまざまな媒体の活用が求められます。また、継続的に参加者をフォローして、自社とのつながりを保ち続けることが重要です。
自社の評価向上や母集団形成などのメリットを得られるように、現場や経営層と協力して、参加者が満足する採用ミートアップを開催しましょう。
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