目次
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2-1 応募の増加が見込める
2-2 面接回数を増やすことができる
2-3 空室状況等の確認の手間を削減できる -
3-1 表情や人柄が読み取りにくい
3-2 通信環境に左右されやすい -
4-1 通信環境を整える
4-2 適したツールを導入する
4-3 機材を準備する
4-4 当日の段取りを整理する
4-5 候補者にオンライン面接のご案内メールを送る -
5-1 面接開始前に接続テストを行う
5-2 面接開始前に配信環境を確認する
5-3 オンライン面接(Web面接)を実施する -
6-1 カメラを見て話すことを心掛ける
6-2 タイピング音に気をつける
6-3 音声や画面の状況を候補者に適宜確認する -
7-1 面接開始前に待機しておく
7-2 候補者が話しやすい雰囲気をつくる
7-3 リアクションを大きくとる
7-4 話すときはゆっくり落ち着いたトーンを心掛ける
7-5 オンライン面接(Web面接)終了後は速やかに評価する
1.オンライン面接(Web面接)とは |
オンライン面接(Web面接)とは、インターネットを活用して行われる面接のことです。
新型コロナウィルス感染症の蔓延によってリモートワークが普及し、現在では、オンライン会議など非対面で業務を行うことが一般的になりました。
採用活動にもオンラインは活用されており、人材採用の方法としてオンライン面接(Web面接)を取り入れている企業が増えています。
2.オンライン面接(Web面接)のメリット |
オンライン面接(Web面接)を取り入れる企業が増えている理由として、次の3つのメリットを得られることが挙げられます。
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(1)応募の増加が見込める
オンライン面接(Web面接)を取り入れると、候補者の応募ハードルが下がり、応募の増加が見込めるメリットがあります。
対面面接の場合は、候補者に企業へお金と時間をかけて来てもらう必要があるため、企業の所在地から遠方に住んでいる候補者にとってハードルが高く、応募に至らない可能性が高いです。
一方で、移動のお金や時間がかからないオンライン面接(Web面接)であれば、居住地の制限がなく、遠方の候補者の応募意欲も湧きやすいでしょう。募集すれば、海外人材も採用しやすくなるかもしれません。
(2)面接回数を増やすことができる
オンライン面接(Web面接)は、対面面接のように面接会場を用意したり、面接官に面接会場まで来てもらったりする必要がないため、スケジュールを調整しやすいです。
例えば、会議室が空いていなくても、自分のデスクや個室などで面接ができるでしょう。面接官が出張中やリモートワーク中で出社しない場合も、出張先や自室で面接を行えます。
場所や時間の制約が緩和されたオンライン面接(Web面接)は、面接スケジュールを組みやすく、面接回数を増やせるため、より多くの優秀な人材に出会える可能性があります。
(3)空室状況等の確認の手間を削減できる
対面面接では、会議室などの面接会場が空いているか、面接官が面接予定日に出社しているかを確認する必要があり、忙しい業務のなかでは手間に感じやすいです。また、スケジュールを組めず面接の実施日が遅くなると、候補者が他社に流れるなどして機会損失のリスクもあります。
一方のオンライン面接(Web面接)は、必ずしも会議室を確保したり面接官が出社していたりする必要はないため、会議室の空室状況や面接官の出社状況を確認する手間がかかりません。迅速に面接日を決め、候補者に連絡することも可能でしょう。
手間をかけずにスムーズな面接を行えるのが、オンライン面接(Web面接)のメリットのひとつです。
3.オンライン面接(Web面接)のデメリット |
面接を実施する場所や面接官の都合の制約が少ないオンライン面接(Web面接)には、応募増加や手間の削減などのメリットがあります。
一方で、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
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(1)表情や人柄が読み取りにくい
オンライン面接(Web面接)には、対面面接よりも表情や人柄などが読み取りにくいというデメリットがあります。
パソコンなどの画面越しに行うオンライン面接(Web面接)は、候補者の姿の一部しか見えず、ジェスチャーをしていても確認することが難しいです。また、候補者の反応や雰囲気、表情の変化なども把握しにくいため、コミュニケーションを満足にとれなかったり、自社とのマッチ度を計りかねたりします。
面接官や企業の雰囲気を読み取りにくいのは、候補者も同様でしょう。対面面接時のように、実際に企業に足を運んでもらっていないため、職場環境を十分に理解してもらうことも難しいです。
デメリットをカバーするには、面接時の照明をお互いに明るくして表情をよく見えるようにしたり、選考が進んだ際に対面面接の機会を設けたりするといいでしょう。
自社の職場環境や雰囲気を候補者に理解してもらうために、求人サイトや自社サイトにオフィスの様子を画像や動画で載せることもオススメします。
(2)通信環境に左右されやすい
オンライン面接(Web面接)はインターネットを活用しているため、面接の状況が通信環境に左右されやすいです。
例えば、電波状況が悪い環境では音声や映像に乱れが生じ、コミュニケーションをとることが困難になります。オンラインツールが起動しないなどのトラブルが発生すると、そもそも面接を行えないかもしれません。
オンライン面接(Web面接)を問題なく実施するためにも、事前に通信環境を整えておく、予備のパソコンを用意するなどの対策が必要です。
4.オンライン面接(Web面接)に必要な事前準備 |
オンライン面接(Web面接)に必要な事前準備は、下記のとおりです。
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準備の進め方を具体的に解説します。
(1)通信環境を整える
前述のように、オンライン面接(Web面接)は通信環境に左右されやすいため、通信環境を整えることが重要です。通信環境の安定性や回線速度に気を配り、音声や映像が乱れないようにしましょう。
また、パソコンのスペックが低い場合も、通信トラブルが起きる恐れがあります。パソコンのスペックを確認し、必要であれば高スペックのパソコンを用意することも検討しましょう。
(2)適したツールを導入する
オンライン面接(Web面接)で活用できるツールは、ZoomやGoogle Meet、Skypeなどさまざまですが、機能や費用などが異なります。
例えば、面接の様子をのちに見返したい場合は、録画機能付きのツールがいいかもしれません。面接中に候補者へ共有したい資料がある場合は、画面共有機能が必要でしょう。なかには、応募者管理機能が付いているなど、採用活動をサポートする機能付きのツールもあります。
各ツールの特徴を確認し、オンライン面接(Web面接)を行いやすい、自社に適したツールを導入しましょう。
(3)機材を準備する
オンライン面接(Web面接)はお互いの姿を見ながらコミュニケーションをとるため、カメラやマイクなどの機材が必要です。
カメラやマイクが内蔵されたパソコンが多いですが、周囲の音を遮断できるマイク付きイヤホンやヘッドセットを使うと、候補者の声を鮮明に聞き取れ、スムーズなコミュニケーションにつながります。
通信トラブル回避のために、Wi-FiやBluetoothなどの無線接続よりも、安定している有線接続の機材を使うことをオススメします。
(4)当日の段取りを整理する
面接官が複数人いる場合は、面接官同士で当日の段取りを整理します。各面接官の役割や面接の流れ、評価基準について改めて認識を一致させておくと、当日に効果的な面接を実施できる可能性があります。
オンライン面接(Web面接)は、面接官同士もコミュニケーションを取りにくいため、当日にミスがないように面接のシミュレーションをしておくことも有効です。
(5)候補者にオンライン面接のご案内メールを送る
オンライン面接(Web面接)の準備ができ、面接の日程が決まったら、候補者にオンライン面接のご案内メールを送ります。
ご案内メールに記載すべき内容は、次のとおりです。
・面接日時 ・面接での使用ツール ・ログインURLとパスワード ・事前に準備が必要なもの ・トラブル発生時の対応 ・緊急連絡先 |
事前に準備が必要なものを明確に伝えておくと、当日にスムーズな面接を実施できます。また、トラブル発生時の対応や緊急連絡先を載せておけば、候補者の安心感につながるでしょう。
上記を踏まえ、候補者へのご案内メールの例を以下に示しましたので、ご参考にしてください。
オンライン面接(Web面接)のご案内メール例〇〇様 株式会社△△ 採用担当の▢▢です。 一次面接についてご案内いたしますので、下記をご確認ください。 【緊急連絡先】 オンライン面接に関しまして、ご不明点があればお気軽にご連絡ください。 署名 |
すぐに使える!中途採用メールテンプレート集
応募後~入社までの各選考フローで候補者に連絡するメールのテンプレートをおまとめしています。 |
5.オンライン面接(Web面接)の流れ |
オンライン面接(Web面接)は、次の3つの流れで行います。
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オンライン面接(Web面接)では接続テストや配信環境の事前確認が重要なため、流れを把握しておきましょう。
(1)面接開始前に接続テストを行う
オンライン面接(Web面接)の前に、ツールや機材の接続テストを行います。ツールやカメラとマイクの起動を確認するほか、カメラに映る自分の位置や見え方、マイクで拾われる声量まで確認しておきましょう。
カメラを目線より下に設置すると、候補者は「上から目線」で話されているように感じられるため、目線と同じ高さ、もしくは、目線より少し上に設置することをオススメします。
面接官が複数人アクセスする場合は、実際に全員でアクセスしてみて、ツールが問題なく使用できるか、見え方や聞こえ方が問題ないかもチェックすることが望ましいです。
(2)面接開始前に配信環境を確認する
オンライン面接(Web面接)をする際は、配信環境を事前に確認しておくことが大切です。
例えば、面接官の背景に顧客情報や企業の機密情報の資料などがあると、候補者から見られてしまい、漏洩リスクがあります。また、照明が暗い環境では表情が読み取りにくく、候補者によい印象を与えられない可能性が高いです。
音声にも注意が必要で、周りの従業員の声がマイクに拾われると、候補者は面接官の話を聞き取ることが困難になり、余計な緊張を強いたり、円滑なコミュニケーションの妨げになったりします。
そのため、機密情報などが背景に映り込まないようにする、明るく静かな場所で面接をすることを意識しましょう。静かな場所で面接をすることが難しい場合は、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットを使用するのも効果的です。
(3)オンライン面接(Web面接)を実施する
ツールや機材、配信環境に問題がなければ、オンライン面接(Web面接)を実施します。
オンライン面接(Web面接)で録画を行う場合は、候補者に録画することと目的を事前に伝え、了承を得ます。拒否されたのに録画する、無断で録画するという行為は、企業の信用性を損ねるリスクがあるため、避けましょう。
6.オンライン面接(Web面接)の注意点 |
オンライン面接(Web面接)を実施する際には、下記3つの注意点があります。
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対面面接に慣れていると見落としがちなため、意識することが大切です。
オンライン面接(Web面接)の注意点を解説します。
(1)カメラを見て話すことを心掛ける
オンライン面接(Web面接)では、カメラを見て話すことが求められます。面接中は、パソコンなどの画面に映る候補者の顔を見てしまいがちですが、カメラを見て話さないと候補者にとって「視線が合わない」状態となるため、違和感を与える恐れがあります。
候補者と円滑なコミュニケーションをとれるように、カメラを見ながら話すことを心掛け、画面は必要なときに確認しましょう。
(2)タイピング音に気をつける
オンライン面接(Web面接)の実施中は、パソコンのキーボードやマウス操作を控えることが望ましいです。オンライン面接(Web面接)中にキーボードやマウスを操作すると、タイピング音やクリック音が候補者に聞こえて、緊張感を与えたり集中力を削いだりします。
面接官の出した雑音によって候補者が本来の能力や魅力をアピールできなかった場合、企業にとって損失と考えられるでしょう。そのため、パソコン操作の必要がないように事前準備をしたり、面接中のメモは紙に残したりする工夫を欠かさないことが大切です。
(3)音声や画面の状況を候補者に適宜確認する
インターネットを介してコミュニケーションをとるオンライン面接(Web面接)は、状況によって音声や映像に乱れが生じるケースがあります。
面接官は問題なく会話ができていると思っていても、候補者側では音声にノイズが入ったり、映像が止まったりしていることもあるため、音声や画面の状況を候補者に適宜確認することが望ましいです。
また、候補者の表情が読み取りにくく、理解しているかの把握も難しいオンライン面接(Web面接)は、面接官から質問や不明点がないかの声かけをする配慮も求められます。
7.オンライン面接(Web面接)を成功させるポイント |
オンライン面接(Web面接)には、対面面接にはない事前準備や注意点があります。
準備を欠かさなかったり、注意点に気をつけたりすることは大切ですが、成功のポイントを意識して実行することも採用目標達成につながるでしょう。
オンライン面接(Web面接)を成功させる5つのポイントをご紹介します。
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(1)面接開始前に待機しておく
使用ツールによっては起動までに時間がかかるケースがあるため、面接時刻より前に起動して待機し、時間になったらすぐに始められるようにしておきしょう。
面接時刻になっても面接官が現れないと、候補者に無用な心配や不安を与えてしまいます。候補者に穏やかな気持ちで面接に臨んでもらえるように、時間に余裕をもった行動をとることが大切です。
(2)候補者が話しやすい雰囲気をつくる
候補者が話しやすい雰囲気をつくると、候補者がリラックス状態になるため、素や本来の魅力を確認できる可能性があります。
話しやすい雰囲気づくりには、アイスブレイクを取り入れましょう。アイスブレイクとは、緊張をほぐすコミュニケーションのことです。例えば、オンライン面接(Web面接)の場合、「オンライン面接は初めてですか?分からないことがあったら遠慮なく聞いてください」など面接に関係のない質問をして、候補者の緊張をほぐします。
候補者と自社とのマッチ度を正確に計るためにも、和んだ雰囲気づくりは重要です。
💡中途採用面接で活用できる面接質問集についてまとめた記事はこちら |
(3)リアクションを大きくとる
画面越しで相手の反応が読み取りにくいオンライン面接(Web面接)では、リアクションを大きくとることが成功ポイントのひとつです。
面接官は適切にリアクションをとっているつもりでも、候補者に伝わらず、居心地の悪さや焦りを感じさせる恐れがあります。そのため、身体全体を使って反応する、相槌を多めに打つ、常に笑顔を意識するなど、リアクションを普段よりも大きくとり、候補者に安心感を与えましょう。
(4)話すときはゆっくり落ち着いたトーンを心掛ける
オンライン面接(Web面接)は機材をとおして会話をするため、早口で喋るなどすると、候補者が内容を聞き取れないかもしれません。通信環境によっては、音声と映像がずれることも考えられます。
そのため、対面面接よりもゆっくり落ち着いたトーンを意識し、はっきりと話したり、適宜間を入れたりして聞き取りやすさを高める工夫が必要です。
(5)オンライン面接(Web面接)終了後は速やかに評価する
オンライン面接(Web面接)は、対面面接と異なり候補者の見える部分が少なく、印象に残りにくいため、面接終了後速やかに評価することをオススメします。
すぐに評価できるように、あらかじめ面接評価シートを作成しておくといいでしょう。面接評価シートは、採用担当者間の採用基準を統一できたり、人材をより的確に見極められたりするメリットがあります。
💡面接評価シートの作り方や評価基準の例についてまとめた記事はこちら |
8.まとめ |
オンライン面接(Web面接)は、多くの企業で取り入れられている面接方法で、応募数や面接回数の増加が期待できる点がメリットです。一方で、対面面接よりお互いの表情や人柄が読み取りにくかったり、通信環境に左右されやすかったりするデメリットもあります。
デメリットをカバーするために、面接官はリアクションを大きくとる、事前にツールや機材をテスト使用するなどの工夫や対策をしましょう。企業と候補者の双方にメリットがあるオンライン面接(Web面接)を取り入れて、優秀な人材の採用につなげてください。
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