応募者管理や選考書類の確認、評価の共有、面接の日程調整、メッセージのやりとりなど、採用業務にはさまざまなフローや作業があるため、応募者が多かったりリソースが足りなかったりすると採用担当者の負担が大きいです。
採用管理システム(ATS)を導入すれば煩雑な採用業務を効率化でき、担当者の負担軽減や応募者の満足度向上につながります。
採用管理システム(ATS)の概要や効果を高める選び方、採用管理システム比較13選をまとめているため、ぜひご参考にしてください。
この記事でわかる事 |
・採用管理システム(ATS)の概要 ・採用管理システム(ATS)の選び方 ・採用管理システム(ATS)比較13選 |
「採用手法の比較表/自社にあった採用手法の選び方」をまとめたe-bookを無料提供中
![]() |
1.採用管理システム(ATS)とは |
採用管理システムとは、企業が採用活動を一元管理できるシステムのことです。採用管理システムを英語で表現すると「Applicant Tracking System」のため、略称で「ATS」とも呼ばれます。
採用管理システムは、応募者情報の管理、選考プロセスの進行、面接日程の調整、内定通知、分析機能など、採用業務全般をサポートするため、採用活動を効率的に進められます。また、分析結果から業務の改善を図れば、採用活動の質も高められるでしょう。
2.採用管理システム(ATS)の選び方 |
採用管理システム(ATS)は、次の4つのポイントを踏まえて選ぶことをオススメします。
・自社の課題を解決できる機能があるか |
採用管理システムを適切に選定して、自社の採用活動の質向上につなげましょう。
(1)自社の課題を解決できる機能があるか
応募者データの管理、求人管理、選考プロセスの自動化、コミュニケーションの一元管理、レポート・分析機能など、採用管理システムによって備えている機能は異なります。そのため、自社の課題解決につながる機能があるかを意識して選ぶことが大切です。
例えば、利用している求人媒体が多くて管理が煩雑な場合は、求人媒体との連携機能がある採用管理システムを選ぶと、応募者の情報を一元管理でき、業務負担を減らせるでしょう。
(2)採用の歩留まりを分析できるか
採用管理システムに採用歩留まりを分析できる機能があると、自社の採用フローのどこに課題があるのかを把握でき、改善につなげられます。例えば、選考の応募率が悪い場合は求人情報で魅力をアピールできていない、内定承諾率が低い場合は内定出しが遅いなどが考えられるでしょう。
ただ業務効率化を図るだけでなく、採用活動の質を高められるように、レポート作成機能などの採用活動に関するデータを可視化できる機能の有無を確認して選ぶことが望ましいです。
💡採用歩留まりが低下する要因と改善方法についてまとめた記事はこちら |
(3)現場で運用できそうか
採用ミスマッチを防ぐには、現場とも協力して採用活動を進める必要があるため、誰でも運用できる採用管理システムを導入しましょう。
例えば、シンプルなデザインで操作しやすい、情報をスムーズに共有できる、面接日程調整や候補者への連絡をひとつのシステム上で行えるなどの場合、誰でも負担なく運用できる可能性があります。
(4)サポート体制が整っているか
疑問点を即座に解消し、滞りなく採用業務を行えるように、サポート体制が整っている採用管理システムを選びましょう。サポート体制があれば、システムの運用中に生じたトラブルや疑問をすぐに相談でき、解決策を探す時間を省けます。
システムによっては専任担当者がつくため、自社のことを熟知した担当者のサポートによって、よりよい効果を出せるかもしれません。また、システムのユーザー同士のコミュニティスペースが設けられていると、ユーザー同士で質疑応答できたり他社の採用ノウハウを得られたりする可能性もあります。
3.採用管理システム(ATS)比較13選 |
採用管理システム(ATS)によって、活用できる機能やサポート方法などが異なります。
中途採用・新卒採用・アルバイト採用向けの採用管理システムをご紹介するため、自社に合ったシステム選定のご参考にしてください。(※掲載情報は2025年3月時点のものです)
(1)【中途採用向け】採用管理システム5選
中途採用向けの採用管理システムとして、次の5つをご紹介します。
・ハーモス採用(中途版) |
ハーモス採用(中途版)
ハーモス採用(中途版)は、ハイクラス転職サイト「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチが提供する採用管理システムです。「ビズリーチ」を始め、さまざまな求人媒体との連携が可能で、応募経路ごとに選考通過率や辞退数などを可視化できます。
サイトURL |
https://hrmos.co/ats/ |
運用企業 |
株式会社ビズリーチ |
特徴 |
・選考通過率や辞退・内定理由などの分析によって採用活動の改善を図れる |
ジョブカン採用管理
ジョブカン採用管理は、採用サイトの作成や求人情報の自動掲載、候補者管理と選考の分析など、幅広い機能を有しています。中途採用だけでなく、新卒採用やアルバイト採用も一元管理可能です。30日間の無料お試しも行なっています。
サイトURL |
https://ats.jobcan.ne.jp/ |
運用企業 |
株式会社DONUTS |
特徴 |
・応募者の獲得から候補者管理、選考業務と分析まで一括で行える |
採用一括かんりくん
採用一括かんりくんは、採用に関する定型業務を一元管理・実行する採用管理システムで、新卒向けのサービスもあります。面接依頼や日程調整などの定型業務の自動化によって、採用担当者のミスや対応漏れのリスクを軽減可能です。
サイトURL |
https://www.career-cloud.asia/ |
運用企業 |
HRクラウド株式会社 |
特徴 |
・多様なカレンダーアプリやチャットツールなどと連携可能 |
HITO-Linkリクルーティング
HITO-Link(ヒトリンク)リクルーティングは、新卒採用も一元管理できる採用管理システムです。多くの求人媒体やツールと連携可能なため、採用業務を大幅に効率化できるでしょう。
サイトURL |
https://www.hito-link.jp/recruiting/ |
運用企業 |
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社 |
特徴 |
・連携できる求人媒体数は40件以上、カレンダーツールは5システム |
sonar ATS
sonar(ソナー) ATSは、初期設定サポートやオンライン講座など、充実したサポート体制が整備されています。また、求人作成機能にはAIが活用されており、求人原稿をスムーズに作成できるでしょう。中途採用のほか、新卒採用や地域採用など、複数の採用計画を一元管理可能です。
サイトURL |
https://sonar-ats.jp/ |
運用企業 |
Thinkings株式会社 |
特徴 |
・「応募経路」「応募時期」などの複数の項目を掛け合わせるクロス集計も可能 |
(2)【新卒採用向け】採用管理システム5選
新卒採用を目指す企業は、新卒採用向けの採用管理システムを活用しましょう。
下記5つのシステムの特徴などをご紹介します。
・i-web |
i-web
i-web(アイウェブ)は、17年連続導入シェアNo.1の実績がある採用管理システムです。業界で初めて「リクナビ」「キャリタス就活」と連携し、業界で唯一、適性検査「SPI3」「TG-WEB」とも完全データ連動しているため、応募者の採点結果が自動で反映されます。
サイトURL |
https://i-web-ats.humanage.co.jp/ |
運用企業 |
株式会社ヒューマネージ |
特徴 |
・求人媒体やビデオ通話アプリなどさまざまなサービス・ツールと連携可能 |
💡おすすめ適性検査サービスと実施メリットについてまとめた記事はこちら |
💡採用代行(RPO)のメリット・デメリットについてまとめた記事はこちら |
キャリタスContact
キャリタスContactは、学生が最も使っているコミュニケーションツール「LINE」を使って連絡を取るため、スムーズな選考が可能です。また、LINEで自社の魅力をまとめたコンテンツ配信や内定者フォローもできます。
サイトURL |
https://biz.career-tasu.co.jp/service/contact.career-tasu.html |
運用企業 |
株式会社キャリタス |
特徴 |
・メッセージの送受信や日程調整、自動リマインドなどの機能がある |
ハーモス採用(新卒版)
ハーモス採用(新卒版)は、新卒の採用管理に特化したシステムです。新卒採用ならではの企業説明会や集団面接などの業務を効率的に行えたり、学生に合わせた選考フローの再設定に柔軟に対応できたりします。
サイトURL |
https://hrmos.co/ats/about_newgrads/ |
運用企業 |
株式会社ビズリーチ |
特徴 |
・学生と接点を持った情報がリアルタイムに反映されるため、スムーズな情報共有で対応漏れなどを防げる |
MOCHICA(モチカ)
MOCHICA(モチカ)は、LINEと連携して日程調整や結果通知、メッセージの送受信ができる採用管理システムのため、学生と連絡をとりやすいです。応募者属性の自由な管理機能で、応募者に合ったコンテンツ配信もできます。
サイトURL |
https://official.mochica.jp/ |
運用企業 |
株式会社ネオキャリア |
特徴 |
・LINEだけでなくメールでの対応も可能 |
ACCESS ON LINE(アクセスオンライン)
ACCESS ON LINE(AOL:アクセスオンライン)は、企業説明会や面接の予約管理、Web面接、面接官の割り当てなどの採用活動のフローをすべてオンライン化しています。学生のエントリーデータも一元管理できるため、作業効率やデータ分析力を高めることが可能です。
サイトURL |
https://saponet.mynavi.jp/pickup/aol/ |
運用企業 |
株式会社マイナビ |
特徴 |
・リファラル採用やOBOG訪問受付などのサポート機能も利用可能 |
(3)【アルバイト採用向け】採用管理システム3選
採用管理システムのなかには、アルバイト採用に活用できるものもあります。
アルバイト採用向けの採用管理システムとして、下記3つが挙げられます。
・リクオプ |
リクオプ
リクオプは、アルバイト・パートの採用管理システムです。専任担当がアルバイトやパート求職者に選ばれる募集方法を提案するなど、採用業務を効率化するサポートをしてくれます。
サイトURL |
https://recop.jp/ |
運用企業 |
HRソリューションズ株式会社 |
特徴 |
・専任担当には、ウェブ解析士資格を持つコンサルタントも多数在籍している |
Entry Pocket(エントリーポケット)
Entry Pocket(エントリーポケット)は、マイナビバイトが提供しているクラウド支援採用サービスです。採用HP機能、応募者管理ツール、効果測定機能がまとめられているため、採用業務の工数を削減できます。
サイトURL |
https://baito.mynavi.jp/entrypocket/ |
運用企業 |
株式会社マイナビ |
特徴 |
・応募者情報の一括管理や求人媒体からの自動転記が可能 |
面接コボット
面接コボットは、ロボットが応募者と24時間365日、自動でやりとりをしてくれる採用管理システムです。応募者へSMSとメールを自動配信したり、面接日の自動マッチング機能があったりします。スマホで応募者対応ができる手軽さもあります。
サイトURL |
https://kobot.jp/in/lp/001/ |
運用企業 |
ディップ株式会社 |
特徴 |
・応募者へ事前に確認したい質問を自由に設定できるため、マッチする応募者を選定できる |
4.まとめ |
採用管理システム(ATS)とは、応募者情報の管理や面接の日程調整、リマインドメールの送信などの採用活動を一元管理できるシステムのことです。
採用管理システムの導入効果を高めるには、自社の課題を解決できる機能を備えていること、分析機能があることなどが選定ポイントです。導入までに数か月を要する採用管理システムもあるため、希望時期に活用開始できるように、導入までの期間もチェックしましょう。
いかがでしたか。もし中途採用について悩まれている、自社にとって適切な手法が分からないといった場合は、ぜひ弊社キャリアデザインセンターにご相談ください。エンジニア採用・女性採用に特に強みを持ち、あらゆる中途採用ニーズに対応できるサービスを運営しております。
サービスの詳細については、下記弊社中途採用サービス概要のご案内ページをご覧ください。
#採用管理システム #ATS
type公式中途採用向けサービス案内サイト 【公式】type中途採用向けサービスのご案内|転職サイト、転職エージェント、派遣サービスなど 運営会社 株式会社キャリアデザインセンター 会社概要 コーポレートサイト:https://cdc.type.jp/
事業内容
・キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』などの運営 ・転職フェアの開催 ・人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429) ・質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス ・パンフレット、ノベルティー採用HP作成などのアウトソーシング事業 ・IT業界に特化した人材派遣サービス(厚生労働大臣許可 派13-315344) ・Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営 など、 企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供しています。
法人企業様向けお問い合わせ先
・フォームでのお問い合わせ |
著者プロフィール

ブログ編集部
「エンジニア採用情報お届けブログ」「女性採用情報お届けブログ」「中途採用情報お届けブログ」は、株式会社キャリアデザインセンター メディア情報事業部「type」「女の転職type」が運営する採用担当者様向けのブログです。構成メンバーは、長年「type」「女の転職type」を通して様々な業界の企業様の中途採用をご支援してきたメンバーになります。本ブログを通して、多くの企業様の中途採用にお役立てできるよう情報発信してまいります。
■運営会社:株式会社キャリアデザインセンター https://cdc.type.jp/
■企業様向け公式SNS: