DE&I採用とは?メリットや成功ポイントと実現ステップを解説

 

DE&I採用とは?メリットや成功ポイントと実現ステップを解説-12-250227

DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)は、採用活動に活かすことで自社の魅力としてアピールでき、求職者から選ばれる可能性を高められます。

DE&Iに取り組むこと自体が自社にとってよい影響をもたらすため、内容を理解し、推進していきましょう。

この記事では、DE&Iの意味とDE&I採用を行うメリット、成功ポイントと注意点、実現ステップをご紹介します。

 

この記事でわかる事
  • ・DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の意味
    ・中途採用でDE&Iを推進するメリット
    ・DE&I採用を成功させるためのポイントと注意点
    ・DE&I採用を実現するためのステップ

 

 

 CONTENTS

  1. DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは

    1-1 DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは
    1-2 DE&I採用が注目される背景
  2. 中途採用でDE&Iを推進するメリット

    2-1 社員のモチベーション向上と離職率の低下
    2-2 イノベーションの創出と母集団形成の最大化
    2-3 企業ブランドイメージの向上と社会的信頼の獲得
  3. DE&I採用を成功させるためのポイント

    3-1 アンコンシャスバイアスの排除
    3-2 多様な人材の成長を目指した人事・評価制度の設計
    3-3 柔軟な働き方ができる環境整備
  4. DE&I採用を導入する際の注意点

    4-1 全社的にDE&Iへの理解を深める
    4-2 コミュニケーションを促進する環境構築
    4-3 多様な人材に合わせた環境・制度の整備
  5. 持続可能なDE&I採用を実現するためのステップ

    5-1 現状把握と課題の洗い出し
    5-2 目標設定と具体的施策の設計
    5-3 制度の見直しとアクションプランの策定
    5-4 継続的な効果検証と改善
  6. まとめ

 

💡 この記事を読んだ方におすすめの資料

job-market-trend

【無料e-book配布中】中途採用市場マーケット動向(2022年5月版)
 ・新規求職・求人推移/有効求人倍率推移
 ・求人数データ(全体・職種別)
 ・年代・経験職種別 応募数前年比較
 ・女の転職type検索キーワードランキング 資料をダウンロードする >

 

 

 

1|DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは

DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の意味と、DE&I採用が注目される背景を解説します。

 

 

 

 

1-1.DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは

DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは 、従来から企業へ取り組みが推進されている「ダイバーシティ(多様性)」と「インクルージョン(包摂性)」に、「公平性(Equity)」を付け加えた概念です。

公平性とは、「その人に合ったサポート」をして、機会を平等に提供することを指します。例えば、身長が170cm、160cm、150cmの人が2mの高さにあるものを取るとき、高さ30cmの台を平等に用意しても身長170cmの人しか届かないため、身長160cmの人には40cmの台、150cmの人には50cmの台を用意します。

多様な人々を受け入れるだけでなく、各人が本来の能力を発揮できるように公平な対応をするという考え方が、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)です。

 

 

 

 

1-2.DE&I採用が注目される背景

少子高齢化やグローバル化が進行している現代において、人手不足をカバーするには、ライフイベントに左右されやすい女性や身体能力に不安がある高齢者が安心して働ける環境の整備が重要です。また、外国人材に活躍してもらうには、出身国の文化や多様な価値観を理解し、配慮することが求められるでしょう。 

DE&I採用は、多様な人材に公平なサポートを提供し、誰をも受け入れる環境が構築されていることを自社の魅力としてアピールできるため、人材に選ばれる方法として注目を集めています。

実際に、経済産業省「企業の競争力強化のためのダイバーシティ経営」によると、「DE&Iのビジネスへの影響を測定している企業の割合」における日本企業は、2022年の27%から、2023年には48%に上昇しています。

同資料の「就職・転職」「投資」「製品・サービス購入」の際にD&Iを重視する学生や就業者の割合を見ても、学生や若年層ほど高い傾向のため、DE&Iは企業、求職者の双方から重視されているといえるでしょう。

 

 

 

2|中途採用でDE&Iを推進するメリット

DE&Iを中途採用で推進すると、次のようなメリットを得られる可能性があります。

  • ・社員のモチベーション向上と離職率の低下
    ・イノベーションの創出と母集団形成の最大化
    ・企業ブランドイメージの向上と社会的信頼の獲得

メリットを具体的に解説します。

 

 

 

 

2-1.社員のモチベーション向上と離職率の低下

DE&Iを推進することで、社員は自分に適した環境で能力を発揮しながら働けるため、仕事に対するモチベーションが向上します。働きやすく活躍できる職場環境は居心地がよく、離職率も低下するでしょう。

また、作業的にも気持ち的にも働きやすい環境は生産性も向上し、売上増加や事業の成功など、組織のパフォーマンスも高まります。

離職率が低く、活気ある組織は、求職者に「自分もここで働きたい」と思ってもらえるでしょう。

 

 

 

 

2-2.イノベーションの創出と母集団形成の最大化

多様な価値観の人材が集まり、活発に意見を言い合える職場は、多角的な視点や柔軟な考え方で物事を捉えられるため、イノベーションの創出につながる可能性が高いです。変化の激しい現代において、イノベーションを起こし、持続的にビジネスを展開できると市場における競争力の優位性を保てるでしょう。

なお、社員の多様性を尊重する企業は、求職者にとって「活躍できる場」として魅力的に映ります。意欲的な人材からの応募が集まることで母集団形成を最大化でき、採用活動の成功にもつながりやすいです。

 

 

 

 

2-3.企業ブランドイメージの向上と社会的信頼の獲得

前述の資料「企業の競争力強化のためのダイバーシティ経営」 にあるように、D&Iを重視する学生や就業者はいずれの項目・年代においても3割以上存在します。また、DE&Iへの取り組みは政府が推進しており、投資家などのステークホルダーも注目しています。

そのため、企業がDE&Iを推進することは、企業ブランドイメージの向上と社会的信頼の獲得につながり、自社のファンや応募数の増加を叶えられるでしょう。DE&Iへ取り組んでいることが求職者に伝わるように、積極的に情報発信してアピールすることが大切です。

 

新規CTA

 

 

 

 

3|DE&I採用を成功させるためのポイント

DE&I採用を成功させるためのポイントとして、次の3つが挙げられます。

図解1(影アリ)-12-250227

  • ・アンコンシャスバイアスの排除
    ・多様な人材の成長を目指した人事・評価制度の設計
    ・柔軟な働き方ができる環境整備

せっかく取り組んでも効果が出ないとなると、コストの増加やモチベーションの低下につながりかねないため、ご紹介するポイントを押さえることが大切です。

 

 

 

 

3-1.アンコンシャスバイアスの排除

DE&I採用を成功させるには、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を排除することが求められます。アンコンシャスバイアスが生じると、過度な配慮で相手を苦しめる、意見が出なくなるなどのネガティブな状況を招きかねません。

脳の構造上、偏見や思い込みは生じてしまうため、思考する際に都度「アンコンシャスバイアスがないか」を探り、排除するように意識することが重要です。

下表に、主なアンコンシャスバイアスの種類と例をまとめました。

種類 内容
正常性バイアス

危機的状況に直面しても、「自分は大丈夫」「このくらい問題ない」と「正常の範囲内」として捉えてしまう心理。客観的に物事を捉えられず対処が遅れ、リスクが顕在化する恐れがある。

取り組んでいる事業の売上が下がってきても、「そのうちまた回復するだろう」と思い込み、対処しない。
確証バイアス

自分の仮説や先入観を肯定する情報ばかりを集めてしまう心理。非合理的な判断をしてしまうリスクがある。

採用面接の面接官が候補者に対し「優秀そう」という先入観を持った場合、優秀さを裏付ける質問ばかりして、懸念点を浮き彫りにするような質問をしない。

集団同調性バイアス

周りに合わせようとする心理。活発なコミュニケーションが阻害され、望ましくない事態や状況を招く恐れがある。

会議で出た意見に疑義があったが、周りが賛成していたため意見を言うのをやめる。
ジェンダーバイアス 性別に基づく思い込み。個人の能力や可能性の制限、負担の増加などの悪影響を及ぼす。

・女性よりも男性のほうがリーダーに向いている。
・男性のほうが体力があるから力仕事は男性に任せるべきだ。

慈悲バイアス

特定の人に過度な配慮をしてしまう心理。本人が望んでいれば問題ないが、望んでいない場合、モチベーション低下や成長機会の損失となる。

右手が不自由な人に対して、負担になるからと簡単な仕事しか与えない。

 

 

 

 

3-2.多様な人材の成長を目指した人事・評価制度の設計

組織の多様性を推進し、雇用形態や働き方などが幅広くなった際に、全社員に同じ評価制度を当てはめると不公平感が出てくる可能性があります。例えば、同じ時間と内容の仕事をしているのに給与の差がある、時短勤務の社員が残した仕事を引き継ぐのに手当がないなどのケースでは、不満が生じるでしょう。

そのため、多様な人材の成長を前提として、同一労働同一賃金の考え方を取り入れる、働き方やポジション、業務内容によって評価制度の見直しを行うなど、公平な制度を整えることが重要です。

 

 

 

 

3-3.柔軟な働き方ができる環境整備

社員が自社に定着し、持続的に活躍するには、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方の実現が求められます。例えば、テレワークやフレックスタイム制度、時短勤務などの働き方ができる職場は、ワークライフバランスを保ちやすいため仕事とプライベートの両立につながるでしょう。

自分の望むとおりの働き方ができると、社員の自社に対するエンゲージメントが向上し、定着率も高まります。テレワークで出社不要の方針であれば、遠隔地にいる求職者も候補者となるため、母集団も形成しやすいです。

 

💡時短勤務のメリット・デメリットについてはこちら

時短勤務(短時間勤務)とは?内容や期間をわかりやすく解説!

 

 

 

4|DE&I採用を導入する際の注意点

DE&I採用を導入しても、社員の理解が乏しい、実態が伴っていないという場合は、失敗に終わるかもしれません。

求職者に説得力を持ってアピールし、入社後に定着してもらうには、事前に次の3つに取り組むことが重要です。

  • ・全社的にDE&I採用への理解を深める
    ・コミュニケーションを促進する環境構築
    ・多様な人材に合わせた環境・制度の整備

DE&I採用を導入する際の注意点について解説します。

 

 

 

 

4-1.全社的にDE&Iへの理解を深める

DE&I採用に取り組む背景やメリットなどを研修や説明会で全社的に周知し、経営層から一般社員までの理解を深めましょう。社員の理解が乏しいと、意見を活発に交わす文化の醸成やアンコンシャスバイアスの排除に結び付かず、「多様性が尊重された公平な職場」を実現できない可能性が高いです。

なるべく経営層からDE&Iに取り組む意義や採用へ活用する必要性を社員に伝えることで、理解促進と浸透につながり、求職者へも適切にアピールできるようになるでしょう。

 

 

 

 

4-2.コミュニケーションを促進する環境構築

自社の多様性を促進すると、存在する価値観や意見も幅広くなります。社員同士が日頃からコミュニケーションを取り、相互理解を深めて信頼関係を構築しておかないと、意見の相違やネガティブな感情によって人間関係が悪化するかもしれません。

そのため、人間関係を良好に保ち、さまざまな意見をプラスに転じられるように、コミュニケーションを促進する環境構築が重要です。例えば、定期的なミーティングやイベントの開催、誰もが自由に利用できる談話室、休憩室の設置などが挙げられます。

 

 

 

 

4-3.多様な人材に合わせた環境・制度の整備

多様な人材が働きやすいように、各人に合わせた職場環境・制度の整備を行いましょう。柔軟な働き方の導入のほか、足の不自由な社員のために労働環境をバリアフリーにする、トランスジェンダーの社員が気兼ねなく使えるように多目的トイレを設置するなどが挙げられます。

資格取得や外国人材が日本語を学ぶための補助金制度など、スキルアップをサポートする制度も整えておくことで、採用時のアピールポイントや入社後の定着率向上につながります。

 

 

 

5|持続可能なDE&I採用を実現するためのステップ

DE&I採用を持続的なものにするには、下記の4つのステップで進めていく必要があります。

図解2(影アリ)-12-250227

  • ①現状把握と課題の洗い出し
    ②目標設定と具体的施策の設計
    ③制度の見直しとアクションプランの策定
    ④継続的な効果検証と改善

各ステップの内容を解説します。

 

 

 

 

5-1.現状把握と課題の洗い出し

自社の現状を把握し、課題の洗い出しを行いましょう。現状把握の方法としては、社員に対するアンケートやヒアリング、意見交換会の実施などが挙げられます。

社員に質問する際には、「会議で自分の意見を率直に伝えられるか」「業務内容や評価に性差があると感じるか」など、具体的な内容にすることがポイントです。詳細なほど、「心理的安全性が低い」「アンコンシャスバイアスがある」のように自社の改善すべき点が明確になります。

また、社外の専門家にも参加してもらうと、社員の本音をより引き出せるでしょう。客観的な視点が入ることで、自社では気付けなかった課題が浮き彫りになるケースもあります。

 

 

 

 

5-2.目標設定と具体的施策の設計

次に、目標設定(KPI)と具体的施策の設計に取り掛かります。例えば、「年間5名以上女性を採用する」「5年以内に男性の育休取得率を30%以上にする」など、定量的に目標を設定すると進捗や達成度合いがわかりやすいです。

ただ目標を設定しても、社員の理解がないと達成できないばかりか、反発が起きる恐れがあるため、研修などを通して意識改革も行いましょう。社員一人ひとりの理解の深まりが、目標達成に向けた行動につながります。

 

 

 

 

5-3.制度の見直しとアクションプランの策定

目標を設定し、社員が取り組みの必要性を理解しても、実施できる仕組みや環境がないと意味がありません。柔軟な働き方ができるように制度の導入や業務配分の見直しを行う、公平性のある評価制度を整えるなど、DE&Iを実現するための的確なアクションが必要です。

アクションプランを策定する際には、経営層や人事担当者など、メンバーごとの役割を設定します。例えば女性採用を増やす場合、経営層はDE&Iの定期的な周知、人事担当者はDE&Iを活用した採用フローの設計などが挙げられるでしょう。タスクが多すぎると対応しきれず、挫折する恐れがあるため、優先順位をつけることも大切です。

 

 

 

 

5-4.継続的な効果検証と改善

DE&I採用の取り組みは、継続的に効果検証し、必要に応じて改善を行います。最適だと思った施策が効果的でないケースもあるため、数値や社員の意見など、定量的・定性的なデータを収集し、より目標達成につながるように取り組みを改善していきましょう。

最初から完璧に結果を出そうと思うと、効果がないときにモチベーション低下や中断などのネガティブな事態を招きかねません。失敗を活かして柔軟に対応していくという意識が、持続的なDE&I採用を実現するポイントです。

 

 

 

6|まとめ

DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは、多様な人材に公平なサポートを行い、誰もが本来の能力を発揮できるようにするという考え方です。採用活動に活かすことで、性別や国籍などを問わず、働きやすい職場環境であることを求職者にアピールできます。

DE&I採用を成功させるには、アンコンシャスバイアスの排除や、柔軟な働き方ができる環境整備などが必要です。現状把握と課題の洗い出しを行い、効果検証と改善を繰り返していくことが持続的なDE&I採用につながります。

 

#DE&I採用

▼ブログTOPに戻る

💡 女性の正社員・契約社員採用なら「女の転職type」にお任せください

 女の転職typeは、日本最大級の
女性の正社員・契約社員採用に強い転職サイトです。
女性採用をご検討の際にはぜひご相談ください。
 資料をダウンロードする >

 サービスサイトを見る > 

 

   著者プロフィール

tu_favicon_03_202402type・女の転職typeマーケティングチーム

ブログ編集部

「エンジニア採用情報お届けブログ」「女性採用情報お届けブログ」「中途採用情報お届けブログ」は、株式会社キャリアデザインセンター メディア情報事業部「type」「女の転職type」が運営する採用担当者様向けのブログです。構成メンバーは、長年「type」「女の転職type」を通して様々な業界の企業様の中途採用をご支援してきたメンバーになります。本ブログを通して、多くの企業様の中途採用にお役立てできるよう情報発信してまいります。

■運営会社:株式会社キャリアデザインセンター https://cdc.type.jp/

■企業様向け公式SNS:

 

|関連記事

■ 運営会社

type女の転職type

 

株式会社キャリアデザインセンターは、転職サイト「type」「女の転職type」をはじめ、Webマガジンを運営する会社です。エンジニア・営業職・女性の中途採用を強みとした採用支援サービスを展開しています。

■ 関連ノウハウ記事

エンジニア採用ノウハウ記事

中途採用ノウハウ記事

ブログ購読希望の方はこちら

採用業務に役立つ新着記事や資料、セミナー情報をお届けします!