事務職採用のノウハウを解説!効果的な求人広告作成ポイントと事例をご紹介

今回の記事では、「事務職を募集しているが、ターゲットからの応募が集まらない」「事務職志望の求職者の志向性を知りたい」といった企業様向けに、女性転職者の心理や、事務職希望者が見ているポイント、さらには実際に女性をメインターゲットにして募集を行う場合の求人票作成ノウハウをもとにお伝えしていきます。

事務職採用の方法のOK例、NG例も紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

 

 
 
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 CONTENTS

  1. 事務職の採用市況について
  2. 事務職のイメージについてのアンケート調査
  3. 事務職希望者が見ているポイント
  4. 事務職採用の「求人広告作成の基本ステップ」
  5. 事務職採用の「求人広告作成ノウハウ」
  6. 事務・経理・人事系求人の採用成功事例
  7. 女の転職type 事務職キャンペーンについて

 

 

 

1|事務職の採用市況について

事務職が採用困難な職種なのかは、有効求人倍率を確認するとわかります。

有効求人倍率とは、求職者一人に対して求人数が何件あるかを示す経済指標です。有効求人倍率は、厚生労働省が全国のハローワークに登録している有効求職者数、有効求人数をもとに毎月発表しており、「有効求人数÷有効求職者数」で求められます。

有効求人倍率が1を上回った場合は、人材を求めている企業様のほうが多く、1を下回った場合は、求職者のほうが多い状況です。以上を踏まえて、全職種平均の有効求人倍率と事務職の有効求人倍率を確認してみましょう。

まず、全職種平均の有効求人倍率ですが、2022年9月において2.21と高い数値となっており、人材を求める企業様が多いことがわかります。

有効求人倍率推移-02-221031

新型コロナウィルス感染症の蔓延により、はじめての緊急事態宣言が行なわれたのは2020年4月で、有効求人倍率は1.32でした。感染症の影響から経営維持のために解雇、雇い止めが多く行われた経緯から、新規求人数が減少していくと思われましたが、グラフを見ると緩やかに上昇しており、感染症の影響を受ける中でも人材を求めている企業様が多いといえるでしょう。

一方、事務職の有効求人倍率を見てみると、2022年9月において0.41であり、ほかの職種や全職種平均の有効求人倍率と比較して低い数値となっています。

職種別有効求人倍率推移-02-221031
 

0.41という数値は、求人数より求職者数が多い状況を表しているため、企業様にとっては求職者がいないという状況に陥る可能性が低く、人手不足を早期に解決できる採用市況といえるでしょう。

 

※データ出所:厚生労働省(職業安定業務統計(※季節調整値、パート除く))
※「季節調整値」…時系列データから季節的な要因(土日、祝日による稼働日数の違いや閏年の影響等のカレンダー要因など)による変動を取り除くこと(2022年1月より新季節指数に改定)

 

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2|事務職のイメージについてのアンケート調査

弊社の転職サイト「女の転職type」会員に対して、事務職のイメージについてアンケート調査を行いました。

■ アンケート期間:2021年11月15日~11月28日
■有効回答数:762名
■調査方法:「女の転職type」会員に対してWeb上で調査

事務職に対するイメージや、現在事務職で働いている方の実状をまとめましたので、ぜひご参考にしてください。

 

 

2-1.「事務職になってみたい」という興味はある?

「事務職になってみたい」という興味はある?-02-221031

事務職未経験者に行なったアンケートによると、事務職として働くことに興味が「すごくある」と答えた割合が40.7%、次いで「どちらかというとある」が38.0%で、約8割の方が「事務職として働くことに前向き」であることがわかりました。

厚生労働省の資料によると、雇用されている女性の職業で「事務従事者」は最も多く、786万人(女性雇用者総数のうち29.1%)のため、興味・関心の高さから事務従事者として働く方も多いのかもしれません。

参考:令和2年の働く女性の状況 -厚生労働省資料P16-

 

 

2-2.事務職という職業にどのようなイメージがある?

事務職という職業にどのようなイメージがある?-02-221031

事務職未経験者が答えた事務職のイメージは、1位「サポート的な業務が多い」47.0%、2位「ルーティンワークが多い」39.5%、3位「給与が低い」34.7%でした。

4位には「長く働き続けられる」34.4%が入っていますが、弊社が行なった営業のイメージについてのアンケートでは、「長く働き続けられる」が2.7%という低い結果でした。そのため、事務職に対して「長く働き続けられる」ことをメリットとして評価している方が多いと思われます。

 

 

2-3.実際、事務職ってどう?

実際、事務職ってどう?-02-221031

事務職経験者に、実際の事務職の仕事について尋ねると、1位は「サポート的な業務が多い」74.3%、2位は同率で「ルーティンワークが多い」「給与が上がりにくい」68.0%でした。

事務職未経験者が回答した事務職に対するイメージと比較すると、1位「サポート的な業務が多い」、2位「ルーティンワークが多い」は変わりませんが、「給与が上がりにくい」は順位を上げています。事務職に就き、昇給のしづらさを実感する方が多いことがわかります。

一方で、「未経験でも挑戦できる」44.0%、「長く働き続けられる」33.6%と、ポジティブな回答も見られます。

■ 事務経験者の声(アンケート回答者)
【サポート的な業務が多い】
IT事務を一年半ほどしています。サポート的な業務が多いが、ITの基礎知識、PCのショートカットコマンド等が学べる(20代、大阪)

【ルーティンワークが多い】
ルーティンワークが多いため、自分の成果をアピールしにくい(30代、神奈川)

【給与が上がりにくい】
総合職と事務職で給与テーブルが違い、昇給の基準が違っている。事務職は評価を数字で表すことが難しく、評価されにくい(30代、埼玉)

 

 

2-4.どのような条件がそろえば、事務職を続けたい?

どのような条件がそろえば、事務職を続けたい?-02-221031

事務職経験者にどのような条件がそろえば事務職を続けたいかを尋ねると、1位は「給与が今より上がる」78.4%、2位は「リモートで働ける」53.5%、3位は「家庭と両立できる」47.7%でした。

事務職未経験者に「給与が低い」というイメージをもたれたり、事務職経験者に「給与が低い」「給与が上がりにくい」と実感されていたりする事務職は、「給与が今より上がる」ことが重要なポイントといえるでしょう。

また、2位「リモートで働ける」、3位「家庭と両立できる」があることから、ワークライフバランスを維持しやすいことも重視されていると考えられます。

「リモートで働ける」という条件は、弊社が営業職経験者に行なったアンケートでも、38.7%と比較的高い割合でした。

 

 

2-5.事務職から他の職種へ転職したい理由は?

事務職から他の職種へ転職したい理由は?-02-221031

事務職から他の職種への転職を希望している方に理由を尋ねたところ、1位は「年収アップしたい」34.3%、2位「スキルを身につけたい」28.5%、3位「事務職のままでは将来のキャリアが不安」24.8%という結果になりました。

給与については、事務職を続ける条件として「給与が今より上がる」ことが高い割合であることから、給与に不満を感じ、転職を希望する方が多いと思われます。

2位「スキルを身につけたい」、3位「事務職のままでは将来のキャリアが不安」は、事務職がルーティンワークが多く、スキルや年収の向上が見込めないことを実感した方が、今後の自身のキャリアを心配している様子がうかがえる結果となりました。

■ 事務経験者の声(アンケート回答者)
・同じ仕事で要領が良くなっても、給与も上がらず、褒められもせず、あまりやる気が出ませんでした(40代、埼玉)

・日、週、月など、基本的にはルーティンワークばかりでした。求められるものもそう高度ではないため、給与が上がらなくても仕方ないかなとは思います(40代、愛媛)

・専門職のサポートをしていると自然と専門職の仕事ができるようになり、事務の領域を超えた仕事をしていても待遇は事務のままということがある(50代、東京)

 

 

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3|事務職希望者が見ているポイント

事務職希望者が実際に見ているポイントを知ることは、事務職希望者へのアピールポイントを知ることにつながります。事務職希望者が事務職の求人に対し、見ているポイントについてご紹介していきます。

 

 

3-1.現職より給与が上がるか

事務職未経験者、事務職経験者に行なったアンケートからもわかるように、「給与」は大切なポイントです。給与が現職より上がるのであれば、「給与が低い」というイメージがある事務職でも、転職を希望する方が多いでしょう。

厚生労働省の資料によると、事務従事者の平均年収は次のようになりました。

平均年収(円) 4,691,200
きまって支給する現金給与額(円) 315,600
年間賞与その他特別給与額(円) 904,000

※平均年収算出方法:「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他特別給与額」
※男女計
※年齢:42.9歳
※勤続年数:12.5年

参考:令和3年賃金構造基本統計調査(統計表:職種(大分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計))

 

事務従事者の平均年収を年齢別に見ると次のようになります。

  平均年収(円) きまって支給する現金給与額(円) 年間賞与その他特別給与額(円)
~19歳 2,388,800 184,300 177,200
20~24歳 3,074,300 224,700 377,900
25~29歳 3,854,100 263,500 692,100
30~34歳 4,348,100 294,600 812,900
35~39歳 4,826,100 322,600 954,900
40~44歳 5,015,900 333,900 1,009,100
45~49歳 5,145,500 342,900 1,030,700
50~54歳 5,471,100 360,300 1,147,500
55~59歳 5,614,600 369,300 1,183,000
60~64歳 4,159,700 287,200 713,300
65~69歳 3,350,600 249,000 362,600
70歳~ 3,220,800 242,700 308,400

※平均年収算出方法:「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他特別給与額」
※男女計

参考:令和3年賃金構造基本統計調査(統計表:職種(大分類)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

平均年収を参考にしながら給与設定をすると、現職より給与が上がり、応募する方が増えるかもしれません。

 

 

3-2.サポート体制が充実しているか

事務職への転職希望者は、サポート体制の充実度合いも気にする傾向にあります。例えば、現場で他の社員と協力して業務を行えるなど、サポート体制が整っている場合、ひとりで業務を行わなければならないという過度なプレッシャーがなく、業務のしやすさを感じるでしょう。

また、研修制度が充実していることもポイントです。研修が充実している場合、事務の仕事を早く覚えられるため、転職者の業務に関する不安が早期に解消されます。研修の内容によっては、営業担当者などのサポートを先回りして行えたり、業務効率化を図れたりなど、仕事で貢献できる事柄が増える可能性もあるため、転職者の仕事に対する満足度向上にもつながるかもしれません。

転職者が事務職に挑戦しやすいポイントとして、サポート体制が充実していることを伝えることは大切でしょう。

 

 

3-3.家庭と両立できるか

事務職への転職希望者は、家庭と両立できる就業形態かを気にしています。事務職経験者が「家庭と両立できること」を事務職を続ける条件として挙げたように、転職希望者も家庭と両立できることを重視している傾向にあり、他に「残業が少ない」「リモートで働ける」「産休育休後も復職できる」なども見られているポイントです。

実際に、厚生労働省が調査した「転職入職者が前職を辞めた理由」を見てみると、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が男性では3位、女性では1位の理由となっています(「その他の理由」「その他の個人的理由」を除く)。また、「出産・育児」を理由に退職した女性は、男性の13.5倍もいます。

参考:― 令和3年上半期雇用動向調査結果の概況 ―厚生労働省資料P17

そのため、企業様は、残業が少なかったり、休日が多かったりしてワークライフバランスがとりやすいことを全面的にアピールすることが、事務職の応募を集めるうえで効果的といえるでしょう。

 

 
 
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4|事務職採用の「求人広告作成の基本ステップ」

事務職採用に向けた、求人広告作成の基本ステップをご紹介します。4つのステップを踏まえて、事務職を効果的に採用する求人広告を作成していきましょう。

 

 

4-1.ペルソナ設計をする

まずは、求める人材のペルソナ設計を行いましょう。ペルソナとは、年齢、住所、現在の職業、年収、趣味、ライフスタイルなどを設計し、まるで実在する人物かのように作り上げた、自社が求める人物像のことです。事務職採用においては、事務職経験者を採用するのか、未経験者でも可なのかも設計に組み込みます。

ハード面だけでなく、仕事に対する価値観や志向性も設定することで、求める人材がより明確になり、社内で採用基準を統一できたり、転職者に対して訴求すべきポイントを把握できたりするでしょう。

【例:事務経験者採用の場合の志向性設計】
現職はサポートする営業担当が多く、比例して自分の事務業務も多くなるため、残業が多い傾向にある。周りの事務担当者もそれぞれ多忙なため、頼ることができない。営業担当から「ありがとう」といわれると自分のサポートが役に立ったことを実感でき、やりがいは感じている。

訴求ポイント→残業が少ないこと、社員間のサポート体制が充実していること

【例:事務未経験者採用の場合の志向性設計】
現職は営業職として働いているが、ノルマがきつく、体力的にも限界を感じているため、大変さを理解している営業職をサポートする事務職への転職を考えている。事務職は初めてで不安はあるが、自分が元営業職だった分、きめ細かいサポートをできると思っている。

訴求ポイント→社員間のサポート体制や研修制度が充実していること、営業担当者は事務担当者を頼りにしていること

 

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4-2.自社のアピールポイントを整理する

自社のアピールポイントを整理することで、事務職採用において競合他社と差別化できるポイントを把握でき、自社の強みとして求職者に打ち出すことができるでしょう。

自社のアピールポイントを洗い出すオススメの手法をご紹介します。

 

(1)社内MTGにて自社の強みと弱みのブレストを行う

弊社typeにて実施することがある方法ですが、弊社の営業担当者と企業様の採用に関わる社員様と打ち合わせをさせていただきます。その際に、下記のようなマトリックス図を使用して、「働きやすさ」の強みと弱み、「スキル面」の強みと弱みをブレストして洗い出していきます。

matrix-99-221021

【実施方法】
①ホワイトボードなどにマトリックスを書き、社長や事務責任者、人事などの参加メンバーがそれぞれ自社の強み、弱みだと思う事柄を付箋に書き、貼り付けていく

②出していただいた強み弱みに対して、type営業担当が競合他社の情報をもとに差別化できるポイントをFB

③自社のアピールポイントを整理し打ち出していくポイントを決める

【メリット】
①付箋の量によって、一目で自社の課題がわかる

②新たな気付きを得られる(例:他社員が貼った強み弱みを見て、自分が知らなかった強み弱みに気付ける)

③媒体営業マンが整理してあげることで、強みだと思っていたことが平均レベルだった、弱みだと思ってた内容が実は強みだったなどの発見がある

ブレストして自社の強み弱みを洗い出すことで、「教育体制が整っていないから事務経験者を採用しよう」「リモートワークできる環境が整っているから、リモートワーク可の求人を出そう」など、採用基準の認識を社内で揃えることができるでしょう。

採用基準を揃えることは、事務未経験者を求めていた人事の一次面接は通っても、事務経験者を想定していた事務責任者の二次面接を通過できなかったなどの、各選考フローにおけるミスマッチを防止できる可能性を高めます。

 

(2)4つの判断軸を活用する

転職先探しにおいて、求職者は「人」「仕事」「会社」「待遇」の4つの軸を主な判断材料としているといわれています。

【4つの判断軸】

人(社長・役員・社員) 仕事(職種・業務)
・経営者の魅力
・平均年齢
・自分と似た経歴や志向の人が多い など
・キャリアパス
・専門知識の習得
・自己形成 など
会社(ブランド力・ビジョン) 待遇(給与・休日・制度)
・取引実績
・ビジョンに共感できる
・ブランド力 など
・給料UP
・評価制度
・研修制度、教育支援が充実 など

 

4つの判断軸から、企業様の魅力となる点を整理することで、求職者にアピールしやすくなります。注意点として、整理した内容が「事実の羅列」とならないように気をつけましょう。

例えば、「社員の平均年齢が28歳」であることは、ただの事実です。「社員の平均年齢が28歳だから、活発な意見が出やすく、働きやすい職場環境作りにもつながっている」であれば、求職者は「自分の意見も通りやすいかもしれない」と風通しのよさに魅力を感じるかもしれません。

そのため、自社の魅力を整理する際には、「〇〇(事実)だから××(魅力)」となるように意識するといいでしょう。

 

【例:4つの判断軸から整理した魅力】

人(社長・役員・社員) 仕事(職種・業務)
自分と似た経歴や志向の人が多い
⇒事務職出身の人が多く、周りとの協力が大切だと思っている人が多いため、助け合いながら仕事ができる
専門知識の習得
⇒専門的な職種の事務であることから、自然と専門知識を習得でき、活躍の場を広げられる
会社(ブランド力・ビジョン) 待遇(給与・休日・制度)
取引実績
⇒取引実績が多いため、サポートする営業担当も多く、忙しいながらも事務仕事に充実感を得られる
研修制度、教育支援が充実
⇒研修制度や教育支援が充実しているため、+αのスキルを得られたり、早く仕事を覚えられたりして、早期のスキルアップにつながる

 

(3)キャリアアンカー論を活用する

キャリアアンカーとは、キャリア選択に関して求職者が最も大切にする価値観と欲求を8つに分類したものです。

8つのうち1つか2つに訴求ポイントを絞り、採用サイトのトップ記事で伝えるメインメッセージを考えます。

安定性 ワークライフバランス
雇用・地理的に安定したキャリアを築きたい
⇒大手企業、黒字経営、ノルマなし など
個人、家族、キャリアのニーズのバランスを取りたい
⇒残業時間平均〇時間、年間休日〇日、直行直帰可 など
管理能力(出世) 専門性
組織の中で高い位置につき、結果全体に責任を負いたい
⇒表彰制度や評価制度あり、管理職へのキャリアパス など
専門領域に挑戦したい/技能を高いレベルに向上させたい
⇒専門知識の習得、商材の専門性 など
挑戦 起業家志向
解決が難しいと思われる問題を解決したい
⇒新規開拓、設立〇年以内、新規部署メンバー など
独立や起業をしたい、フリーランスになりたい
⇒独立支援・個人事業主になれる、社長直下で働ける など
自由度 社会貢献
自分の仕事は自分なりに定義して自由に取り組みたい
⇒スケジュール自由、フレックスタイム制 など
世界をよりよくする、何か価値あるものを実現したい
⇒人や社会の役に立てる、世の中の課題を解決する など

 

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4-3.コンセプト設計

設計したペルソナが企業様に求めるメリットと、整理した自社のアピールポイントを見比べて、合致するものから訴求するメッセージを考えていきましょう。

例えば、前述した「事務職経験者のペルソナ」の場合は、次のようなメッセージを考えられます。

■ 訴求メッセージ例

【ペルソナ】
現職は、サポートする営業担当が多く、比例して自分の事務業務も多くなるため、残業が多い傾向にある。周りの事務担当者もそれぞれ多忙なため、頼ることができない。営業担当から「ありがとう」といわれると自分のサポートが役に立ったことを実感でき、やりがいは感じている。

【訴求メッセージ】
・月の平均残業時間が5時間以内だから、ワークライフバランスを保ちやすい
・事務担当者間の連携がとれているから、有休が取得しやすい
・営業担当者と事務担当者の仲がよく、足並みを揃えて仕事ができる

ペルソナがどのような点をメリットと感じるか、職場環境、業務内容、社風など、さまざまな面から想像することが大切です。

 

 

4-4.ライティング・制作

設計したコンセプトから、記事を作成していきます。

記事作成のポイントとしては、「ターゲットを意識できていること」「コンセプトがぶれないこと」「一人に刺さるメッセージであること」の3つがあります。それぞれ詳しく解説します。

 

(1)ターゲットを意識できていること

ターゲットによって、記載する文言を変えることが大切です。例えば事務経験者がターゲットの場合は、「Googleドキュメント」や「Word」という文言を記載しても、理解してもらえる可能性が高いです。

一方で、事務未経験者がターゲットの場合に「Googleドキュメント」や「Word」と記載すると、どのようなものかイメージが湧かず、「使ったことないからわからない」「難しいかもしれない」と応募から遠ざかる恐れがあります。

そのため、事務未経験者に向けた記事の場合は「文書作成ツール」のように、イメージしやすい文言を記載すると、応募へのハードルを低くできる可能性があります。

ターゲットに合わせた記事の執筆ができているかを確認する方法は、ターゲットと同じくらいのスキルをもつ自社社員に記事を読んでもらうことです。

例えば、事務未経験者がターゲットであれば、事務職の知識やイメージがあまりない社員に、「応募しようと思える記事か」を確認してもらうといいでしょう。意見をヒアリングし、記事を改善していくことで、ターゲットからの応募をより集められる記事になると考えられます。

 

(2)コンセプトがぶれないこと

記事を作成していくにあたり、最初に定めたコンセプトをぶらさないようにすることが大切です。自社のアピールポイントを記載する際に、あれもこれもと魅力を詰め込みすぎると、コンセプトがぶれ、伝えたい内容や伝えたい相手が不明瞭になる恐れがあります。

求職者は、記事が伝えたい内容がよくわからなかったり、求める人材がはっきりしなかったりすることで、アクションを起こしづらくなり、応募をやめてしまうかもしれません。

求職者を戸惑わせず、応募までスムーズにいくためにも、定めたコンセプトを維持して記事を作成しましょう。

 

(3)一人に刺さるメッセージであること

キャッチコピーは、共感した一人に刺さることを意識して作成することが重要です。キャッチコピーは求職者の目に入りやすいため、応募を集めるために求職者のさまざまな共感を生む言葉がいいと思われる方もいるかもしれませんが、前述の「コンセプトがぶれないこと」と同様に、「はっきりしない採用記事」になる恐れがあります。

キャッチコピーを考える際に有効な心理効果が、「バーナム効果」です。バーナム効果とは、ある出来事が誰にでも該当するような内容でも、自分のことだと思う心理効果のことをいいます。

例えば、設計したペルソナから、キャッチコピーを「残業時間ゼロを実現している会社です。社員間で協力して仕事を進めるので『孤立無援の業務が辛い』と感じているあなたも生き生きと働けます」とした場合、「『孤立無援の業務が辛い』と感じている」求職者は「私のことだ!」と共感するでしょう。

しかし、「『孤立無援の業務が辛い』と感じている」求職者は「私」以外にもいるはずなので、「バーナム効果」が働いているといえます。

人は、「自分のことだ!」と思う出来事に出会うと、「相手は自分のことを理解してくれている」と感じて、好意をもつ傾向にあるといわれているため、バーナム効果を意識し、「その人に刺さる」メッセージを考えることが大切です。

 

 

 

5|事務職採用の「求人広告作成ノウハウ」

転職サイトにはたくさんの求人が掲載されています。求職者が求人広告を見る際は、ザッと目を通し、その中で気になったものがあれば詳細を見てみる、といったような手法で探す人が多いです。

そのため、求職者に「詳細を見たい」と思ってもらえるように、各項目で自社の強みをアピールするなど、工夫して記載する必要があります。ここでは、求人の項目ごとに事務職採用のノウハウを解説していきます。

 

 

5-1.職種名

職種名は、具体的にどのような事務業務なのかを記載しましょう。職種名に「事務」と書かれているだけでは、何に対する事務業務で、どのようなことをするのかイメージできません。

また、未経験者でも応募していいのかわからないため、未経験者OKの場合は職種名の横に記載すると、一目でわかるためオススメです。一方で、「未経験者歓迎」と「経験者優遇」を羅列した場合、未経験者は「経験者が応募した場合、未経験者は落とされるんだろうな」と思い応募を控える恐れがあります。

そのため、未経験者と経験者、両方からの応募を求める場合は「未経験者OK」などと記載すれば、「未経験者も経験者も応募できる」印象を求職者に与えられるでしょう。

訴求したいアピールポイントを職種名の横に載せることも、求職者の目を引きやすいため詳細を見てもらえる可能性が高まります。

×工夫が必要な例 ・営業事務
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5-2.仕事内容

仕事内容は、事実を簡潔に並べるのではなく、具体的な仕事内容を記載しましょう。例えば、業務の1日の流れや営業同行などの外出機会の有無、頻度などを載せると、求職者はイメージが湧きやすいです。

×工夫が必要な例 契約書の作成や営業同行をお任せします。
〇オススメ記載例 契約書の作成や営業同行をお任せします。
☆具体的な仕事内容☆
◎契約書作成(見積書や請求書など)
◎営業同行(Web9割、外出1割程度)
◎電話対応(1日5件ほど)
◎自社システムへのデータ入力

 

 

5-3.配属部署

求職者が配属される部署の同僚など、一緒に働く人がどのような人柄なのかの詳細を記載すると、求職者の人間関係への不安を軽減することにつながるでしょう。専門知識の必要性の有無も提示することで、求職者の応募へのハードルが下がったり、企業様が求める人材からの応募を集められたりする可能性があります。

また、小規模の企業様の場合は、部署の人数や社員の年代、どのような働き方になるのかなどを具体的に記載して、求職者が働くイメージをしやすいように工夫することをオススメします。

〇オススメ記載例 現在、自社の営業担当は2名。1名は先輩社員が担当するので、あなたがサポートする営業は1名です。営業担当の1名は30代前半、あなたが担当するのは20代後半の営業担当で、2人とも落ち着いていて話しやすいタイプ。営業担当が仕事をしやすいように、サポート業務をお願いします!わからないことは何でも気軽に質問OK。未経験者歓迎なので、商品知識から業務内容まで、しっかり教育&フォローします!

 

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5-4.求めるスキル

求職者に求めるスキルを漠然とした内容で記載した場合、求職者は「何を求められているのか」がわからず、応募のしづらさを感じる恐れがあります。

何ができればよいのかを具体的に記載することで、求職者は自分のスキルとの合致率を判断でき、応募の検討をしやすくなるでしょう。

 

×工夫が必要な例 ・PCが使える人
・タイピングができる人
・英語スキル
〇オススメ記載例 ・基本的なPCスキル(文書作成、Excelの関数<IF、VLOOKUPなど>)
・WordでブラインドタッチができればOK
・英語スキル(日常会話や基本的な読み書きができればOK!)

 

 

 

5-5.休暇

事務職希望者は、家庭との両立を重視している傾向にあるため、休暇を詳細に記載することで求職者の目に留まりやすくなるでしょう。

休暇を記載する際には、名称を羅列するのではなく、実際に何日くらいなのか、取得率はどのくらいなのかを記載すると、求職者に働きやすさを感じてもらいやすくなります。

 

×工夫が必要な例 ・土日祝
・GW休暇
・夏季休暇
・年末年始休暇
・年次有給休暇
・産前産後休暇
・育児休暇
〇オススメ記載例 ★年間休日125日以上!
・完全週休2日制(土、日)
・GW休暇(※昨年度実績:5日)
・夏季休暇(※昨年度実績:5日)
・年末年始休暇(※昨年度実績:9日)
・年次有給休暇(※昨年度実績:年間平均11日)
・産前産後休暇
・育児休暇
★産休・育休の取得率100%!
現在産休・育休取得者は15名。復帰して働ける環境も整えています!

 

 

5-6.給与

事務職に対して「給与が低い」というイメージをもつ方が多いため、給与欄は多くの求職者が気にする項目といえます。

給与を記載する際には、月給だけでなく、賞与の有無や手当、年収例なども具体的に載せることで、求職者は現職の給与と比較しやすくなるでしょう。

×工夫が必要な例 月給21万円以上
※経験・能力を考慮して優遇します
※研修期間3ヶ月あり(給与・待遇に差異はありません)
〇オススメ記載例 月給21万円以上+賞与年2回(3か月)+交通費(全額支給)
※経験・能力を考慮して優遇します
※研修期間3ヶ月あり(給与・待遇に差異はありません)

【年収例】
年収400万円(28歳)
年収460万円(30歳)
年収500万円(32歳)

★住宅手当(家賃補助):月2万円
★地方からの引っ越し:引っ越し費用全額支給

 

■関連記事
女性応募を集める求人の書き方やポイントは「女性採用したい企業必見!女性採用に強い7つの求人サービスと求人の書き方のポイント」をご覧ください。

 

 

 
 
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6|事務・経理・人事系求人の採用成功事例

弊社の転職サイト「女の転職type」で事務・経理・人事系求人の採用を成功された企業様の事例をご紹介します。

 

 

6-1.【IT、通信業界】計4名の営業アシスタントの採用に成功

営業アシスタントとして、20代女性を採用ターゲットとしていたIT、通信業界の企業様は、5名中4名を「女の転職type」経由で採用されました。採用ターゲットとしていた20代女性の応募数の多さや応募ユーザーの質にご満足いただいています。

掲載当初「英語の読み書き必須、それ以外は未経験でOK」といった条件の求人の応募進捗がよくなく、原因分析の結果、求職者に「難しそうな仕事」と思われている可能性がありました。そのため、仕事内容を具体的に書くなど、表現を変更することで応募数を増やすことができました。

採用者の方には、「服装自由」「残業なし」などの気になるポイントがアイコンで記載されていたり、求める志向性がまとめられていたりしたことで、使いやすさを感じてもらえました。

 

 

 

6-2.【人材サービス業界】内定承諾単価をおさえて事務職の採用に成功

人材サービス業界の企業様は、「女の転職type」が「20代で未経験から事務職にキャリアアップしたいという女性の応募獲得」に有効的なサイトだと感じ、弊社営業担当や制作担当の対応にご満足いただいています。

また、「女の転職type」のご利用により、他サイトよりも内定承諾単価を約2割おさえられ、現在では年間でのお付き合いをさせていただいています。

原稿の修正案などを弊社から提案させていただくこともありましたが、企業様が明確な目標をご提示されるので弊社も最適なお手伝いができ、採用成功へのお力添えができたのだと思います。

 

 

 

6-3.【IT、通信業界】100名以上の応募の中から女性秘書の採用に成功

「長期的に活躍してもらえる女性秘書を採用したい」という採用ニーズを抱いていた企業様は、「正社員で長く働く」志向をもった女性や「20代~30代」の女性が多いことから「女の転職type」を利用され、採用ニーズに合致した人材の採用に成功されました。

企業様はもともと、弊社の総合転職サイト「type」を利用されておりましたが、「女性秘書の募集」を弊社にご相談いただいたため、女性に特化しており採用工数削減につながる「女の転職type」をご紹介しました。

4週間の掲載で100名以上の応募があり、その中から前職が販売員で、秘書未経験だった方とご縁がつながりました。

 

 

 

6-4.【商社業界】仕事に前向きな女性を募集!営業アシスタントの採用に成功

商社業界の企業様は、+αの動きができる営業アシスタントが多くの営業担当者をサポートしており、営業担当者からの営業アシスタントへの信頼が大きいため、「仕事に前向きな女性」の応募を検討されていました。

そのため弊社は、女性会員が99.9%で、キャリアに前向きな会員が多い「女の転職type」をご提案させていただきました。企業様には優秀なアシスタントの方がいらっしゃるため、仕事内容だけでなく、社風や社員の方の魅力も伝わるような求人原稿を心がけ、作成のお手伝いをさせていただきました。

結果として、異業界や異業種からも仕事に前向きな女性の応募があり、その中から20代半ばの企業様が求める人材に合致した応募者と出会われ、採用を成功されました。

 

 

 

 

7|女の転職type 事務職キャンペーンについて

女の転職typeでは、事務職採用限定で特別価格でご案内しております。 人事や経理など事務職の職種で中途採用をご検討中の企業様に向けたお得なキャンペーンになります。

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