SES・客先常駐エンジニアに帰属意識を持ってもらうには?原因や対策方法を解説!

Posted by type部(法人企業マーケティング担当) on 2024年09月04日
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Topics: 17_エンジニア採用, 09_採用後の定着, 14_働く制度・環境

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客先常駐エンジニアは、帰属意識が低くなりやすいといわれています。社員の帰属意識が低いと、生産性の低下や離職を招く恐れがあるため、帰属意識を高めることが重要です。

この記事では、客先常駐エンジニアが帰属意識を持ちづらい要因や持ってもらう方法、帰属意識を高めるメリットをまとめているため、客先常駐エンジニアの帰属意識を高めたい企業はぜひご参考にしてください。

 

 目次

  1. 帰属意識とは?

  2. 客先常駐エンジニアが帰属意識を持ちづらい要因

    2-1 独り常駐によって社内の人との関わりがない
    2-2 現場が定期的に変わる
    2-3 評価軸が曖昧
    2-4 希望の現場にアサインされない
  3. 客先常駐エンジニアの帰属意識を高めるメリット

    3-1 離職率の低下・定着率の向上
    3-2 責任感の向上によるモチベーションの高まり
    3-3 協調性の高まりによる生産性の向上
  4. 客先常駐エンジニアに帰属意識を持ってもらう方法

    4-1 チーム体制で現場に入る
    4-2 評価制度を明確化する
    4-3 キャリアパスを拡充する
    4-4 社内コミュニケーションを活発化する
  5. 帰属意識を高めるための施策の注意点

  6. まとめ

 

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1│ 帰属意識とは?

帰属意識とは、「ある集団に属している」「組織の一員である」という意識のことで、企業やチームだけでなく、家族や学校、国など、さまざまな集団で芽生える可能性があります。

ビジネスにおいては、「企業に貢献し、組織の一員でいたい」と思う、愛社精神の高い人材を「帰属意識が高い」といえるでしょう。

一方で、帰属意識が低い人材は、「組織をよりよくしていこう」「企業に貢献しよう」という気持ちが低かったり、そもそも自社の方針などにも興味がなかったりするため、業務に対するモチベーションが低いと考えられます。

特に、客先常駐エンジニアは帰属意識が低くなりやすい傾向にあるため、自社の人材の定着率や生産性の向上を目指して、客先常駐エンジニアの帰属意識を高めることが大切です。

 

 

 

2│  客先常駐エンジニアが帰属意識を持ちづらい要因

客先常駐エンジニアが帰属意識を持ちづらい要因は、4つあります。

・独り常駐によって社内の人との関わりがない
・現場が定期的に変わる
・評価軸が曖昧
・希望の現場にアサインされない

上記のような体制の企業は、自社の人材が帰属意識を持てていない可能性があるため、注意が必要です。

それぞれ詳しく解説します。

 

 

 

 

2-1 独り常駐によって社内の人との関わりがない

独りで客先に常駐し仕事をするエンジニアは、社内の人との関わりがほとんどありません。自宅から客先の企業へ通い、客先の社員と仕事をし、帰宅するという生活では、自社へ帰ったり自社社員と関わったりする機会がないため、帰属意識を持ちづらい可能性が高いです。

企業によっては、月に一回の帰社日を設けたり、交流会や飲み会を開催したりなど、自社や社内の人と関わる機会を設けている場合もありますが、帰社日がない、イベントがないという企業もあるでしょう。

客先常駐エンジニアが社内の人と関われない状況では、客先常駐エンジニアに「自分はどちらの企業に勤めているのか」とマイナスな感情が芽生えると考えられます。

 

 

 

 

2-2  現場が定期的に変わる

客先常駐エンジニアは、客先のプロジェクトが終了すると次の現場へアサインするため、常駐する現場が定期的に変わります。

現場が変わると一緒に働くメンバーも変わるため、客先常駐エンジニアは自分がどの集団に属しているかわからなくなるでしょう。

また、状況によっては客先の企業の名刺を持たされたり、打ち合わせの席で自社の名刺を出せなかったりすることもあり、自社への帰属意識が薄まっていきます。

 

 

 

 

2-3 評価軸が曖昧

客先常駐エンジニアを評価する人は、エンジニアの普段の働き方や実績を見づらい自社の上司であり、顧客評価などによって評価をすることが多いため、評価軸が曖昧になりがちです。

例えば、レベルの高さや考え方が異なる客先によってエンジニアが評価され、上司が顧客評価を鵜呑みにしてしまうと、実力のあるエンジニアを低く評価し、中程度のレベルのエンジニアを高く評価する恐れがあります。

上司などの評価者がエンジニアと一緒に客先常駐している場合は正当に評価できる可能性がありますが、違う場所にいる場合は正当に評価することが難しいでしょう。

評価軸の曖昧さは、客先常駐エンジニアの不満を招き、帰属意識を薄める要因のひとつといえます。

 

 

 

 

2-4 希望の現場にアサインされない

客先常駐エンジニアは、会社にもよりますが希望の現場にアサインされないことが多い傾向にあります。せっかく自分のスキルを高めたり、キャリアプランを練ったりしても、自分のスキルを活かせない現場や同じような作業の現場にばかり行っていては、不満が溜まるでしょう。

客先常駐エンジニアが希望する現場にアサインするには、自社がエンジニアのキャリアプランを親身に考えたり、一緒に実現を目指したりしないと難しいと考えられます。そのため、客先常駐エンジニアの多くが、自社に対し不満感や不信感を抱き、帰属意識を持ちづらい状況になっています。

 

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3│ 客先常駐エンジニアの帰属意識を高めるメリット

客先常駐エンジニアの帰属意識を高めることは、企業にとってとても重要です。

具体的には、企業とエンジニアの双方に次のようなメリットがあります。

・離職率の低下・定着率の向上
・責任感の向上によるモチベーションの高まり
・協調性の高まりによる生産性の向上

客先常駐エンジニアの帰属意識を高めるメリットについてご紹介します。

 

 

 

 

3-1 離職率の低下・定着率の向上

客先常駐エンジニアの帰属意識が高まると、エンジニアに「自社で長く働き続けたい」と思ってもらえるため、離職率の低下や定着率の向上が期待できます。

離職率が低下し、定着率が向上すると、従業員同士のスムーズな連携が可能になり、安定した業務を行えるでしょう。また、企業は、新たに人材を採用する手間やコストがかからなくなるため、ほかのことにリソースを割けるようになります。

従業員の定着率が高い企業は、採用面でも求職者に魅力的に映るでしょう。

 

 

 

 

3-2 責任感の向上によるモチベーションの高まり

客先常駐エンジニアは、客先のシステムに携わるため、自分の仕事の成果に対する達成感を得にくいです、また、自社に直接貢献できるわけではないため、責任感も芽生えづらいでしょう。

一方で、客先常駐エンジニアが帰属意識を持てると、業務の一つひとつに責任感が芽生え、客先の課題や自社の改善点を発見し積極的に提案するなど、能動的な仕事につながる可能性があります。

モチベーションの高い客先常駐エンジニアは、周りの人のモチベーションも高めるなど、よい影響を与えると考えられます。

 

 

 

 

3-3 協調性の高まりによる生産性の向上

客先常駐エンジニアの帰属意識が高まった場合、チームや自社における自分の役割を認識し、他者と協調性をもって業務を行えるようになるため、生産性が向上すると考えられます。

例えば、自社から複数人で客先常駐して、お互いに助け合いながら業務を行えば、「助けてくれるチームのために」などとポジティブな感情が芽生え、ひとり当たりの生産性が高まる可能性があります。

従業員の生産性が向上すれば、業績も伸び、さらなる発展につながるでしょう。

 

 

 

4│ 客先常駐エンジニアに帰属意識を持ってもらう方法

客先常駐エンジニアに帰属意識を持ってもらうことは、自社の定着率の向上や、エンジニアのモチベーションを高めるために重要です。

客先常駐エンジニアに帰属意識を持ってもらうには、次の4つの方法を実行することをオススメします。

・チーム体制で現場に入る
・評価制度を明確化する
・キャリアパスを拡充する
・社内コミュニケーションを活発化する

 

 

 

 

4-1 チーム体制で現場に入る

エンジニアをチーム体制で客先の現場に入れると、帰属意識を高められる可能性があります。エンジニアは、独りで客先に入ると、困ったことがあっても相談相手がいなかったり、客先の社員との壁を感じて孤立感を抱いたりする恐れがあります。

一方で、チームで現場に入ると、自社社員とともに業務を行えているという実感を得ながら助け合って業務を進められるため、帰属意識が芽生えやすいでしょう。

 

 

 

 

4-2 評価制度を明確化する

客先常駐エンジニアが帰属意識を持ちづらい要因として、評価軸が曖昧なことがあるため、評価制度を明確化し、エンジニアに納得感を持ってもらうことが大切です。

例えば、エンジニアの客先とのコミュニケーション能力や、勤怠などの技術面以外を評価するなど、エンジニアの評価軸を明確に定めましょう。

また、日常的にエンジニアの勤務状況を見ていない上司が評価する場合は、エンジニアが常駐している客先の企業に上司が定期的に訪れて、エンジニアの勤務状況を確認するといいかもしれません。エンジニアとの個別面談も定期的に行い、エンジニアの自己評価と客先からの評価を総合的に考えて評価したりすると、一方的な評価にならないためエンジニアの不満も起こりづらいでしょう。

 

エンジニアの評価制度について詳しくまとめた記事はこちら

エンジニアの評価制度における5つの評価基準とは?評価シートの記入例も紹介

 

 

 

 

 

4-3 キャリアパスを拡充する

客先常駐エンジニアが望むキャリアプランを歩めるように、企業はエンジニアのキャリアパスを拡充し、実現に向けて親身になると帰属意識を高められる可能性があります。

例えば、エンジニアが自社の商品やサービスの開発に携われるようにしたり、リーダーなど人をまとめる役割を受けれたりなど、希望の仕事をできるように配慮する体制を構築するといいかもしれません。

 

 

 

 

4-4 社内コミュニケーションを活発化する

社内コミュニケーションの活発化は、客先常駐エンジニアの帰属意識を高めるのに効果的でしょう。客先常駐エンジニアは、普段自社の社員とコミュニケーションを取れないため、社員との交流によって「自社の社員であること」を実感し、帰属意識が高まる可能性があります。

社内コミュニケーションとしては、次のような取り組みが挙げられます。

【社内コミュニケーション取り組み例】

・月に一度のランチやディナー会(費用は企業負担)
・年に一度の社員旅行
・全社員を対象とした研修の実施
・エンジニア向けの技術勉強会
・自社のSNSアカウントを活用した社員交流
・自社の部活動での社員交流

 

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5│ 帰属意識を高めるための施策の注意点

客先常駐エンジニアの帰属意識を高めるための施策として、社内コミュニケーションの活発化がありますが、実施には注意点もあります。

ディナー会や研修などが頻繁に行われると、エンジニアによっては面倒に感じたり、プライベートの時間を潰されることに対して不満を抱いたりするかもしれません。

また、技術勉強会も、エンジニアのレベルに合ったものでなければ「ためになった」と思ってもらえず、参加者が減ったり手間だと感じられたりする恐れがあります。

そのため、施策を効果的なものにするには、実施するタイミングに配慮することが求められるでしょう。エンジニアが自分のレベルに合った勉強会やセミナーに、自由に参加できるようにすることも大切です。

 

 

 

6│ まとめ

客先常駐エンジニアは、社内の人との関わりがなかったり、評価軸が曖昧だったりして、帰属意識を持ちづらい傾向があります。帰属意識を高められた場合は、離職率の低下やモチベーションの向上といったメリットがあるため、客先常駐エンジニアの帰属意識を高めることが大切です。

客先常駐エンジニアの帰属意識を高める方法として、チーム体制で現場に入れる、評価制度を明確化する、社内コミュニケーションを活発にするなどが挙げられます。しかし、エンジニアによっては社内コミュニケーションとして行なったディナー会などを面倒に感じることも考えられるため、強制しないように注意しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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