求職者の多くが、転職活動の際に企業の口コミをチェックしているため、口コミ対策が疎かになると応募が来ない、社会的なイメージが下がるという事態になりかねません。
採用を成功させるには、適切な口コミ対策が重要です。
この記事では、求職者が口コミをチェックするタイミングと理由、口コミ対策方法と評価を上げる方法についてまとめています。
この記事でわかる事 |
・求職者が口コミをチェックするタイミングと理由 ・利用者が多い企業口コミサイト3選 ・採用のための口コミ対策 ・採用成功に向けて口コミ評価を上げる方法 |
「採用手法の比較表/自社にあった採用手法の選び方」をまとめたe-bookを無料提供中
![]() |
1.求職者が口コミをチェックする理由と採用への影響 |
求職者は、転職活動にあたって企業の口コミをチェックする傾向があります。
口コミをチェックするタイミングや理由、採用への影響について解説します。
(1)求職者が口コミをチェックするタイミング
求職者が口コミをチェックするタイミングは、応募前が多いです。企業へ応募する前に口コミをチェックすることで、応募するか否かの判断材料のひとつとしているでしょう。
また、求職者によっては、書類選考が通り、一次面接を控えた段階でチェックする方もいます。
(2)求職者が口コミをチェックする理由
求職者が口コミをチェックする理由は、2つあります。
・求人票ではわからないリアルな声を知りたいから |
なぜ口コミをチェックするのか、理由について解説します。
求人票ではわからないリアルな声を知りたいから
求人票では「有休を取りやすい」「残業なし」などと書かれていても、実際には「休みを取りづらい雰囲気」「毎日残業がある」というケースもあるでしょう。
企業の実態は、現在勤めている従業員や元従業員にしかわからないため、求職者は企業の口コミをチェックすることで、求人票では把握しきれないリアルな情報を得ようとしています。
企業のマイナス面も知っておきたいから
企業が採用ミスマッチを避けたいように、求職者も企業とのミスマッチを防ぎたいと考えています。求人票や企業サイトなどでは企業のプラスな面が強調されている場合もあるため、求職者は入社してからギャップを感じないように、マイナス面も把握しておこうと口コミをチェックします。
企業のプラス・マイナスの両面を理解できれば、自分に合っている企業かを判断しやすくなるでしょう。
(3)企業口コミによる採用への影響
企業の口コミがポジティブであれば、求職者の応募・入社意欲を高めますが、ネガティブな口コミが多いと、企業に対するマイナスイメージが増幅し、応募者が減少してしまいます。応募前の求職者とは接点がなく、企業側からフォローすることができないため、気づかぬうちに求職者が自社を避ける状況が生まれます。このような状況は好ましくありません。
求人票を工夫しているのに応募が少ない、などであれば、口コミのマイナスな影響を受けていると考えられるでしょう。また、選考・面接辞退が多い場合も、悪い口コミが求職者の入社意欲を減退させている恐れがあります。
2.求職者が企業の口コミチェックに使うサイト |
求職者は、企業の口コミをチェックする際に「企業口コミサイト」と呼ばれるサイトで情報収集することが多いです。
企業口コミサイトの概要と利用者が多いサイトをご紹介します。
(1)企業口コミサイトとは
企業口コミサイトとは、現役従業員や元従業員、求人への応募者が企業のリアルな情報を投稿できるサイトのことです。サイトによって投稿できる項目はさまざまで、例えば職場環境や給与、休日数、働きがいなどのほか、選考の口コミもあります。
企業口コミサイトは匿名で利用でき、退職者の投稿が多いことから、企業のマイナス評価が多く寄せられる傾向にあります。また、誰でも投稿できる企業口コミサイトもあるため、その点には注意が必要です。
(2)利用者が多い企業口コミサイト3選
企業口コミサイトのなかでも、利用者が多い下記3つのサイトの特徴をご紹介します。
※掲載しているのは2025年3月時点の情報です。
・OpenWork |
OpenWork
サイトURL | |
運営企業 | |
特徴 |
・1800万件以上の年収・社員口コミがある |
エンゲージ会社の評判
サイトURL | |
運営企業 | |
特徴 |
・3000万件以上の社員・元社員の口コミを掲載 |
転職会議
サイトURL | |
運営企業 | |
特徴 |
・社員や元社員の口コミが440万件以上投稿されている |
「採用手法の比較表/自社にあった採用手法の選び方」をまとめたe-bookを無料提供中
![]() |
3.採用のためにすべき企業の口コミ対策方法 |
採用を成功させるには、求人票や面接を工夫・質を高めるだけでなく、口コミ対策も施すことが重要です。
企業口コミサイトからマイナスな影響ではなく、プラスな影響を受けられるように次の5つの方法を試していきましょう。
・口コミサイトのモニタリングと分析を行う |
採用に向けた企業の口コミ対策方法について解説します。
(1)口コミサイトのモニタリングと分析を行う
自社に対してどのような口コミがあるのか、口コミサイトのモニタリングと分析を行いましょう。自社のマイナスな面を改善するにも、悪質な口コミを排除するにも、まずは口コミの確認が必要です。
口コミサイトのモニタリングや分析には、口コミの管理・分析ツールの活用をオススメします。数多くある口コミサイトから効率的に口コミを収集・分析できるため、スピーディーな対応につながるでしょう。
(2)ポジティブな情報を発信する
口コミは、投稿者個人の意見であり、人によってプラス・マイナスの感じ方が異なります。求職者も口コミの特徴を理解していると考えられるため、ポジティブな情報を積極的に発信することで、ネガティブなイメージを払拭できる可能性があります。
求職者は情報収集先として企業サイトやSNSはもちろん、企業名で検索して出てきたWebマガジンをはじめとするオウンドメディアもチェックしていることから、これらのプラットフォームを活用して自社の魅力を効果的に訴求しましょう。
Webマガジンにおける企業紹介記事やインタビュー記事は、信頼性のある情報源として求職者にアピールでき、企業のブランディングやポジティブなイメージの形成に役立ちます。信頼を得るためには、積極的にこうした媒体に取り上げられるよう、日頃からアクションを起こしておくことが重要です。
採用ブランディングにオススメなWebマガジン「エンジニアtype/Woman type/20's type」のサービス資料
![]() Webマガジン「エンジニアtype/Woman type/20's type」では、オリジナル記事の作成やウェビナー開催を承っており、求職者に向けた広報活動が可能です。以下よりサービスガイドを無料でダウンロードいただけます
|
(3)口コミを基にした社内改善を行う
企業に対するネガティブな口コミは、社内改善のよいきっかけとなります。例えば、「残業が多い」「給与が低い」などの不満は、放っておくと優秀な人材の離職を招く恐れがあるため、改善を図ることが望ましいです。
口コミを基に社内改善を行えば、既存従業員の働きやすさやモチベーションが向上するだけでなく、ポジティブな口コミの増加にもつながり、採用成功しやすくなります。
(4)口コミに対して透明性のある対応をする
口コミサイトにある自社のネガティブな情報が事実だった場合は、面接や面談の場などで改善策に触れると、求職者に好印象を与えられる可能性があります。
例えば、「有休が取りづらい」という口コミに対しては、「社内の意識改革を進め、有休取得促進に取り組んでいる」などを求職者に伝えると、ネガティブな状況へ真摯に向き合っていることを感じてもらえるでしょう。
透明性のある対応としては、口コミに対する問い合わせを受け付ける体制整備も効果的です。
(5)口コミサイトとの連携を図る
口コミサイトのなかには、求人サイトと連携しているものもあります。求職者は、口コミを確認したあとにそのまま応募できるため、スムーズな動線を敷くことが可能です。
また、口コミサイトに自社の求人情報を掲載できれば、自社の魅力をアピールでき、ネガティブな口コミへの対策にもつながります。
4.企業の悪い口コミへの対処方法 |
自社に対して悪い口コミが投稿されたら、次の2つの方法で対処しましょう。
・口コミへの返信機能を活用する |
(1)口コミへの返信機能を活用する
企業口コミサイトによっては、口コミへの返信機能がついていることがあります。
そのため、悪い口コミが投稿された場合、口コミを寄せてくれたことに感謝しつつ、必要に応じて謝罪したり改善策を伝えたりすると、投稿者や閲覧者への印象アップを図れるでしょう。ポイントは、丁寧な対応を心がけ、真摯に向き合っている姿勢を見せることです。
また、悪い口コミだけでなく、ポジティブな口コミに対して返信することも、自社イメージの向上につながります。
(2)口コミの削除依頼を出す
企業をおとしめることを目的としたような悪質な口コミや、事実無根の情報などが投稿されている場合、口コミサイトの管理者に削除依頼を出しましょう。
正当な理由があれば、削除依頼に応じてもらえる可能性があります。求職者が悪い口コミを見て応募を避けてしまう前に、定期的に口コミサイトをチェックし、迅速に対応していくことが望ましいです。
「採用手法の比較表/自社にあった採用手法の選び方」をまとめたe-bookを無料提供中
![]() |
5.企業の口コミ評価を上げる方法 |
自社の口コミ評価を上げるには、従業員とコミュニケーションを取ることや口コミ対策のチームを作ることが効果的です。
・従業員や退職者とコミュニケーションを取る |
上記方法についてご紹介します。
(1)従業員や退職者とコミュニケーションを取る
従業員や退職者とコミュニケーションを取って、抱いている不満を解消したり、自社を辞める理由の特定と改善を図ったりしましょう。
既存従業員の働きやすさを向上させられれば、悪い口コミを減らし、よい口コミを増やすことにつながります。また、退職者にも真摯に向き合うことで、自社へのネガティブな感情を和らげられる可能性があります。
風通しがよく、従業員や元従業員を大切にする企業には、よい評価が寄せられるでしょう。
(2)口コミ改善のチームを作る
口コミへの対策・改善チームを作ると、悪い口コミへの対応や、口コミを基にした社内改善を迅速に行えます。
通常の業務の傍らで口コミ対策に取り組もうと思うと、忙しさから後回しにしてしまう恐れがあります。口コミ対策は採用成功を左右する取り組みといえるため、抜け漏れがないようにチームを作って連携することが望ましいです。
リソース不足で対応できないという場合は、採用業務を効率化するツールやサービスを利用すると、業務に余裕ができて口コミ対策のさらなる工夫につながります。
💡採用業務のフローと効率化する方法についてまとめた記事はこちら |
6.まとめ |
求職者は、口コミをチェックしてから応募するか否かを判断している傾向があります。採用を成功させるには、まず応募の獲得が必要なため、口コミが求職者によい影響をもたらすように、口コミ対策を行うことが求められます。
具体的には、口コミサイトの分析や、口コミを社内改善に活かすことなどが挙げられるでしょう。悪い口コミに対しては、返信機能で真摯に対応したり、必要に応じて削除依頼を出したりします。
求職者からの応募を集め、採用につなげられるように、口コミ対策にも注力していきましょう。
いかがでしたか。もし中途採用について悩まれている、自社にとって適切な手法が分からないといった場合は、ぜひ弊社キャリアデザインセンターにご相談ください。エンジニア採用・女性採用に特に強みを持ち、あらゆる中途採用ニーズに対応できるサービスを運営しております。
サービスの詳細については、下記弊社中途採用サービス概要のご案内ページをご覧ください。
#口コミ対策 #採用口コミ
type公式中途採用向けサービス案内サイト 【公式】type中途採用向けサービスのご案内|転職サイト、転職エージェント、派遣サービスなど 運営会社 株式会社キャリアデザインセンター 会社概要 コーポレートサイト:https://cdc.type.jp/
事業内容
・キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』などの運営 ・転職フェアの開催 ・人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429) ・質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス ・パンフレット、ノベルティー採用HP作成などのアウトソーシング事業 ・IT業界に特化した人材派遣サービス(厚生労働大臣許可 派13-315344) ・Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営 など、 企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供しています。
法人企業様向けお問い合わせ先
・フォームでのお問い合わせ |
著者プロフィール

ブログ編集部
「エンジニア採用情報お届けブログ」「女性採用情報お届けブログ」「中途採用情報お届けブログ」は、株式会社キャリアデザインセンター メディア情報事業部「type」「女の転職type」が運営する採用担当者様向けのブログです。構成メンバーは、長年「type」「女の転職type」を通して様々な業界の企業様の中途採用をご支援してきたメンバーになります。本ブログを通して、多くの企業様の中途採用にお役立てできるよう情報発信してまいります。
■運営会社:株式会社キャリアデザインセンター https://cdc.type.jp/
■企業様向け公式SNS: