「攻めの採用手法」として効率的な採用活動ができるダイレクトリクルーティングですが、活用しようと思ったときに気になるのが費用相場です。
この記事では、ダイレクトリクルーティングの費用形態と相場をまとめています。
ほかの採用手法との費用比較やメリット・デメリット、採用手法の選び方もご紹介しているため、採用手法を選定するご参考にしてください。
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1.ダイレクトリクルーティングの費用形態 |
ダイレクトリクルーティングの費用形態は、「成功報酬型」と「定額型」にわかれています。
それぞれの内容を解説します。
(1)成功報酬型
成功報酬型とは、採用人数によって料金が変動する費用形態です。候補者が内定承諾すると費用が発生し、内定辞退された場合は返金されるケースもあります。
成功報酬型は、採用成功するまで費用がかからないというメリットがある一方で、報酬が定額型と比べて割高になったり、初期費用やデータベース利用料がかかったりすることがあります。
(2)定額型
定額型とは、月額や年額など、一定期間に決まった費用がかかる費用形態です。固定費が決まっているため、何人採用しても余分なコストがかからず、一人当たりの採用単価を抑えられるというメリットがあります。一方で、採用できなくても費用が発生するデメリットもあります。
固定費以外に初期費用がかかるケースもあるため、費用の総額がいくらになるのかを事前に確認しておきましょう。
2.ダイレクトリクルーティングの費用相場 |
ダイレクトリクルーティングの初期費用の相場は10~30万円です。
ダイレクトリクルーティングの「成功報酬型」と「定額型」の費用相場を、新卒と中途にわけてご紹介します。
(1)成功報酬型の費用相場
新卒採用の費用相場
成功報酬型の新卒採用の費用相場は、一般的に一人当たり30~40万円ほどです。
例として、新卒採用の採用コストと採用単価を下記のように計算してみました。
【例:新卒採用の成功報酬型】初期費用:30万円成功報酬:40万円 採用人数:5人 成功報酬の合計は40万円 × 5人 = 200万円 採用コスト:230万円 |
中途採用の費用相場
成功報酬型の中途採用の費用相場は、一人当たり60~90万円の固定額、もしくは年収の15~35%です。年収のパーセンテージは、スキルや経験などで変動するケースもあります。
【例:中途採用の成功報酬型】初期費用:10万円 成功報酬の合計は400万円 × 15% × 3人 = 180万円 採用コスト:250万円(180万円 + 60万円 +10万円) |
(2)定額型の費用相場
新卒採用の費用相場
定額型の新卒採用の費用相場は、年間60~150万円ほどです。利用するサービスによっては、低学年にアプローチする場合に早期利用料が発生するケースがあります。
【例:新卒採用の定額型】年額料金:100万円 採用コスト:100万円 |
中途採用の費用相場
定額型の中途採用の費用相場は、年間300~400万円ほどです。年額料金のみで、年間数千通のスカウトメールを求職者に送れるサービスもあります。
【例:中途採用の定額型】年額料金:300万円 採用コスト:300万円 |
3.ダイレクトリクルーティングとほかの手法の費用比較 |
ダイレクトリクルーティングとほかの採用手法の費用を比較表としてまとめました。
採用手法ごとの特徴やメリット・デメリットは後述の「4.採用手法別のメリット・デメリット」でご紹介しています。
採用手法 | 費用相場 |
ダイレクトリクルーティング |
成功報酬型 定額型 |
求人広告(Web求人サイト) |
・アルバイト・パート採用:1万円~ |
求人広告(紙媒体) |
エリアによって異なる傾向にあるが、1~3万円 |
求人検索エンジン |
・無料 |
ハローワーク |
無料 |
エージェント(人材紹介) |
成果報酬型(平均は年収額の約35%) |
人材派遣・紹介予定派遣 |
全業務平均の1日(8時間換算)の派遣料金は24,461円 |
転職イベント・合同説明会 |
・出展料のみ:50万円 |
※参考:厚生労働省「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」
4.採用手法別のメリット・デメリット |
下記8つの採用手法について、特徴やメリット・デメリットをまとめています。
採用手法を選ぶ前に、それぞれの採用手法の特徴を把握しておきましょう。
・ダイレクトリクルーティング |
(1)ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、企業から求職者へスカウトメールを送り、自社の求人情報を直接アプローチする採用手法です。求職者からの応募を待つのではなく、企業がメディアのデーターベースを検索し、スカウトメールを送るという能動的な活動をするため、「攻めの採用手法」と呼ばれています。
ダイレクトリクルーティングを取り入れると、自社の求人を見つけられていない求職者にも直接求人情報を届けられるため、多くの求職者に自社を知ってもらえるなどして、効率的な採用活動を行えます。
メリット |
・媒体やエージェントを介さずに求職者と直接やり取りするため、応募獲得できれば採用のスピードが早い |
デメリット |
・求人情報やスカウトメール文面の作成などが自社運用のため、採用ノウハウがないとすぐに効果が出ない |
(2)求人広告(Web求人サイト)
求人広告のひとつ、Web求人サイトは、企業がWebメディアに求人情報を掲載し、求職者がメディアを通して応募する採用手法です。Webを活用して情報収集することが一般的となっている現代において、最も主流な方法といえます。
Web求人サイトの媒体によって、中途採用に強みがある、エンジニア採用に特化している、医療業界に強いなど、強みが異なるため、ターゲットに合った媒体を利用すると採用成功の可能性を高められるでしょう。
メリット |
・掲載から採用までスピーディーにできる |
デメリット |
・掲載型の場合、採用できなくても費用が発生する |
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(3)求人広告(紙媒体)
求人広告の紙媒体とは、タウンワーク、地元の求人情報誌、折込チラシ、新聞における求人広告枠などに求人情報を掲載する採用手法で、Web求人サイトが普及される前から利用されていました。
紙媒体であることや、地元の情報誌に載せられることなどから、ターゲットがWebに不慣れな年齢層、募集エリアが限定されている、という場合は利用すると効果が期待できるかもしれません。
メリット |
・エリアに絞ってアプローチできる |
デメリット |
・Webが主流な若手層には効果が薄い傾向にある |
(4)求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、Web求人サイトで掲載されている求人情報を検索できるツールのことです。求人検索エンジンは無料で求人掲載できるサービスが多いため、ほかの採用手法と併用するとさらに多くの求職者に自社をアピールできるでしょう。
メリット |
・Web求人広告やダイレクトリクルーティングよりも幅広いユーザーに求人を見てもらえる可能性がある |
デメリット |
・上位表示されるためのアルゴリズムがあり、自社運用だけでは継続的に上位表示させるのが難しい |
(5)ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)は、全国500カ所を超えて設置されている、厚生労働省が運営する総合的雇用サービス機関です。
ハローワークは地域エリアで管轄がわかれているため、エリアに絞った採用に強みがあります。
メリット |
・求人掲載が無料 |
デメリット |
・管轄エリア以外には求人掲載されないため、エリア外の求職者にアプローチできない |
(6)エージェント(人材紹介)
エージェント(人材紹介)は、人材紹介会社のエージェントに自社が求める人物像を伝え、人材紹介会社の登録者のなかから人物像に近い人材を紹介してもらう採用手法です。
人材紹介会社によって、職種やキャリアなどの強みが異なります。
メリット |
・成功報酬型が一般的な費用形態のため、採用成功するまで料金がかからない |
デメリット |
・採用できたときに発生する料金が高い(平均が年収の35%) |
(7)人材派遣・紹介予定派遣
人材派遣・紹介予定派遣は、労働者と派遣先企業の間に派遣会社が入り、労働者は派遣会社と雇用契約を結びます。雇用主である派遣会社が給与や福利厚生などを負担しますが、業務の指揮命令をするのは派遣先企業です。
費用形態は「時間単価」×「派遣社員の実働時間」で、派遣会社から派遣先企業へ請求される費用に社会保険料や福利厚生費が含まれているケースが多いです。
メリット |
・期間やポジションが限定的な採用を行える |
デメリット |
・人材の派遣先企業に対する帰属意識が希薄になる傾向がある |
(8)転職イベント・合同説明会
転職イベント・合同説明会は、企業がイベント会場などに出展し、求職したい来場者と直接会って自社をアプローチできる採用手法です。「総合型転職イベント」と、職種や業界などに特化した「特化型転職イベント」があります。
一日にまとまった数の求職者と直接会って話ができる転職イベント・合同説明会は、動機付けがしやすいため、求職者の応募意欲を高められるかもしれません。
メリット |
・一日にまとまった数の求職者と会って話ができる |
デメリット |
・参加できる人員を用意しなければならない |
💡転職イベントについて詳しくまとめた記事はこちら |
5.自社に合った採用手法の選び方 |
採用手法を選ぶ際には、自社に合っているかを検討することが重要です。
自社に合わない採用手法を選んだ場合、費用ばかりがかかって採用成功に至らなかったという恐れがあります。
費用を効果的に活用するために、ご紹介する自社に合った採用手法の選び方をご参考にしてください。
(1)採用ターゲットを採用しやすい手法か
採用手法によっては、キャリアや雇用形態、職種、業界に特化しているサービスがあります。例えば、営業職を募集したい場合は、さまざまな職種が掲載され、多様な人材が閲覧するサービスよりも、営業職に特化したサービスを利用したほうが、多くの営業職希望者から求人情報を見られるため効率的です。
また、サービスの仕様が応募を集めやすいかも見極めましょう。例えば、ITエンジニアを募集する場合、求職者が開発環境や開発言語を検索できる仕様であれば、自社を見つけてもらいやすくなり応募が集まる可能性があります。
(2)採用計画・スケジュールに適しているか
採用計画やスケジュールに適した採用手法を選ぶことが大切です。採用手法によって、応募獲得から採用までのリードタイムや、採用効果が出るまでにかかる時間が異なるため、計画に合わない採用手法を選ぶと自社の課題解決につながらない恐れがあります。
例えば、低コストであるからと求人検索エンジンを活用した場合、応募が集まらなかったり、ターゲット外からの応募の対応に手間がかかったりして、計画していた採用時期までに採用できないかもしれません。
急ぎの採用の場合は、登録者の転職意欲が高く、掲載から採用まで短期間で行えるWeb求人サイトを利用するなど、採用手法の特徴から自社の採用計画に適しているかを検討しましょう。
(3)採用課題の解決につながるか
自社が抱えている採用課題から、解決につながる採用手法を考えることも選定のポイントのひとつです。例えば、「ターゲットからの応募が集まらない」と悩んでいる企業は、自社が求める人材に直接求人情報を届けられるダイレクトリクルーティングを活用すると、ターゲットからの応募を集められる可能性があります。
また、「面接のドタキャンが多い」ことを課題に感じている企業は、求職者と直接会って動機付けを行える転職イベント・合同説明会に出展すると、求職者の入社意欲を高められたり、その場で面接できたりします。
採用手法にはメリットだけでなくデメリットもあるため、「利用しようとしている採用手法が採用課題を解決できるかわからない」という企業は、サービスを提供している業者に質問してみるとアドバイスをもらえるかもしれません。
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6.転職サイト「type」について |
サイトURL:https://type.jp/
サービスサイトURL:https://type.jp/keisai/
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採用手法カテゴリ |
掲載型求人媒体(メディアに求人掲載して応募を集める求人媒体) |
料金体系 |
イニシャル型(求人掲載前に料金発生、採用できても料金はかからない) |
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7.まとめ |
ダイレクトリクルーティングは成功報酬型と定額型の2種類あり、中途採用の場合、成功報酬型の費用相場は一人当たり60~90万円の固定額もしくは年収の15~35%、定額型の費用相場は年間300~400万円ほどです。
ダイレクトリクルーティングとほかの採用手法の費用を比較すると、無料や低コストで利用できるものもありますが、採用手法ごとにメリット・デメリットがあるため、自社に適しているかを見極めることが求められます。
採用手法の選定について相談したいという企業様は、サービスを提供している業者に問い合わせてみることをオススメします。
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