【2021年6月】中途採用市場の最新動向|職種別動向・有効求人倍率・転職者の応募状況について

Topics: 10_採用市場・市況, 17_エンジニア採用, 18_営業職採用, 20_販売・サービス職採用, 11_転職者動向

3度目の緊急事態宣言は5月28日、9都道府県を対象に6月20日まで延長することを決定しました。今回も中途採用活動の市場について、最新の職種別動向や有効求人倍率をふまえ、転職者の応募状況についてお伝えしていきたいと思います。

 

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【無料e-book】中途採用市場マーケット動向(2021年9月版)

・新規求職・求人推移/有効求人倍率推移
・求人数データ(全体・職種別)
・年代・経験職種別 応募数前年比較
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1|2021年4月の労働力調査結果

 
  
 
 

1-1.|有効求人倍率1.09倍 前月比0.01ポイント低下

 
厚生労働省が2021年5月28日に発表した全国の4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.09倍で、前月比0.01ポイント低下。総務省が発表した4月の完全失業率(季節調整値)は2.8%と前月に比べ0.2ポイント上昇、4月の完全失業者は209万人と前年同月比で20万人の増加。15か月連続の増加となりました。
 
正社員は前年同月に比べ5万人増えて11カ月連続で増加、さらに非正規は20万人増え、14カ月ぶりの増加となりました。
 
有効求人倍率(2021年4月)
 
 

 

 

1-2.|産業別就業者数の増減

 
4月の全国の新規求人数は前年同月と比較すると15.2%増となりました。産業別就業者を前年同月と比べると、「宿泊業、飲食サービス業」、「製造業」、「サービス業(他に分類されないもの)」は3月に続き減少。さらに、「不動産業・物品賃貸業」、「金融業・保険業」、「運輸業・郵便業」もマイナスとなりました。「情報通信業」、「医療・福祉」、「教育・学習支援業」は対前年同月と比較すると増加していることが分かりました。

 

参考

厚生労働省|一般職業紹介状況(令和3年4月分)について
総務省統計局|労働力調査(基本集計) 2021年(令和3年)4月分結果

 
 
 

 

2|2021年5月の女性求職者の転職者の応募傾向、属性

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2-1.|女の転職type職種別求人数、応募数推移(エンジニア、営業、サービス販売)

 
下図は、1回目の緊急事態宣言が発令された2020年5月の女の転職typeの求人数と応募数のデータを1として比較した各月のデータの推移になります。※2021年5月末時点
 
エンジニア、技術者、IT・システム(5月時点) 営業・企画・マーケティング(5月時点)

サービス・販売(5月時点)

※2020年5月の数値を「1」とした場合

◆エンジニア、技術者、IT・システム系:求人数対前年比188%、応募数対前年比111%

エンジニア、技術者、IT・システム系の求人数は先月と比較してもさらに上がる結果となりました。IT人材のニーズが高まり、エンジニアの人材確保が難しい現在において、採用成功は困難な状況が続きます。しかし、応募数をみると対前年比111%と転職者も去年の緊急事態宣言中より活動してる人がい多いということが分かります。

 

―IT業界動向

IT専門調査会社のIDC Japan 株式会社によると、国内のITサービス市場は2020年に新型コロナウイルスの影響を受けたものの、2021年以降はプラス成長に回帰し、2025年には6兆4,110億円になる見通しと発表しております。

2020年後半から、ITサービス事業者の受注状況は回復傾向にあり、2020年前半に延伸されたプロジェクトも徐々に再開しているため、2021年は、プロジェクトベース市場を中心にV字回復となり、プラス成長に回帰。2022年以降、徐々に成長率は鈍化するものの、レガシーシステムの刷新/更新需要、企業によるDX(デジタルトランスフォーメーション)投資の本格化が同市場の成長を支え、2020年~2025年の年間平均成長率は2.4%で推移するとIDCでは予測しています。

IDC 国内ITサービス市場予測を発表
国内ITサービス市場 支出額予測: 2020年~2025年

出典:国内ITサービス市場予測を発表―IDC Japan

ITエンジニア採用のための最新動向情報

【2021年5月】ITエンジニア採用のための最新動向情報!新規求人倍率・転職者の応募状況まとめ

 

◆営業・企画・マーケティング系:求人数対前年比207%、応募数対前年比106%

営業職の求人数推移は対前年比207%となりました。コロナ禍前よりも採用ニーズが増加しています。特に業種別でみると金融(生命保険)を中心に支社別の採用が増えていたり、投資用不動産の業績が良かっため計画よりも増員したりなど、採用活動が活発化している傾向です。
また、未経験からでもチャレンジできたり、採用ターゲットを幅広く設定されている企業様が多く、応募数も増えてきています。

◆サービス・販売系:求人数対前年比144%、応募数対前年比124% 

サービス・販売系の職種は1回目の緊急事態宣言中に比べると、対前年比144%と大幅に求人数が増えてきています。転職者の動きも対前年比124%と前月と引き続き伸びてきています。2021年5月の応募数を業種別でみるとファッション・ジュエリー、美容・エステ、サービス・飲食の順で人気となっております。
 
 
 
 
 
 
 

2-2.|女の転職type職種別応募数推移(介護医療福祉、クリエイティブ、事務)

 
下図は、1回目の緊急事態宣言が発令された2020年4月の女の転職typeの応募数のデータを「1」として比較した各月のデータの推移になります。※2021年5月末時点
どの職種も応募総数の対前年4月比が上がっており、転職者が活発に動いていることが分かります。

 介護・医療・福祉系(5月時点) クリエイティブ系(5月時点)
事務・経理・人事系(5月時点)
 

◆介護・医療・福祉:応募数対前年4月比137%

職種の中で、対前年比が最も高い結果となりました。2021年5月の全体の転職者の内訳をみてみると、サービス・販売系経験者からの応募が33%、事務・経理・人事系から24%、次に介護・医療・福祉系から21%という結果でした。全人口に占める高齢者の割合が増加している背景に介護業界は拡大していますので引き続き今後も応募が増える職種となるでしょう。

◆クリエイティブ系:応募数対前年4月比170%

引き続き人気な職種がクリエイティブ系。応募対前年比は他の職種と比較しても高く170%。「withコロナ社会」において安定した経営基盤の会社を求める一方、どんな環境でも働くことができる「手に職」を付けられる「クリエイティブ系」を探す転職者はますます増えていきそうです。

◆事務・経理・人事系:応募数対前年4月比111%

事務職は応募数対前年4月比120%。割合として高いものの、緊急事態宣言に入った4月から少しづつ、応募数は減少している様子です。2021年5月、応募者の経験職種の属性を見てみると、事務・経理・人事系が46%、次にサービス販売系が25%という結果になりました。

 

 
 
 
 

3|さいごに

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引き続き緊急事態宣言中で、落ち着かない世の中ではありますが、6~7月は退職が増える時期でもあります。夏のボーナスを受け取った後、転職をするために転職活動をする人が増加する傾向にあります。また、離職者の割合に合わせて企業の動きも活発になります。是非採用をお考えの方に参考になれば幸いです。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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