ITエンジニア採用市場の動向レポート ー2020年7月版ー

未だ新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着かない世の中ですが、緊急事態宣言が解除され徐々に採用活動を再開された企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、コロナ禍における企業の動き・ITエンジニア求職者の動きに関して、エンジニア採用市場の動向をおまとめいたしました。

ぜひご参考ください！

💡【type】最新版｜中途採用マーケット動向データ     ▼この資料ではこんなことをご紹介しています １．求人数・応募効果（全体） ２．求人数・応募効果（ITエンジニア職） ３．応募状況詳細（経路・効果）

１．緊急事態宣言解除後における企業の中途採用状況調査

■調査概要（type転職エージェント調べ）
アンケート実施期間：2020年5月29日～2020年6月6日
有効回答数：63名
調査方法：採用担当者を対象にWEB上で調査  

＜業種内訳＞

(１)中途採用活動状況

■現在、中途採用活動を行っていますか？

アンケート結果では、回答企業の約8割が中途採用を「行っている」と回答しています。

■首都圏での緊急事態宣言が解除となり、中途採用活動に変化はありますか？

中途採用活動を延期・一時休止と回答の企業を対象に緊急事態宣言後の採用活動について伺ったところ、「採用活動を再開する」と回答した企業が約3割の結果になりました。

コロナ禍で採用をストップしていた企業も徐々再開しているようです。

■2020年度の中途採用の予定人数に変化はありましたか？

2020年度の採用計画から採用人数の変化があったのかの調査については「変化なし」が43％、「減少」が35％と2極化しており、「増加」は10%にとどまりました。

その他の意見としては、
・「今期の採用は終了しており、来期分の人数を検討中」
・「もともと採用人数を定めていないが厳選採用の方針のため、実質減少」
・「採用職種によって減少」
・「検討中・未定」
などの意見がみられました。

採用活動を継続している企業の35%が「減少」と回答しており、採用は継続しているものの採用人数に変化があったようです。

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2．ITエンジニア採用市場調査

一方で、求職者の動きについてはどのような変化があるのでしょうか。

typeにおけるエンジニアカテゴリの応募数と求人数の推移が以下になります。

（１）typeにおけるITエンジニアの応募数推移

■調査概要（転職サイトtype調べ）

調査期間：2020年1月～6月

求人カテゴリー：IT・通信・Webエンジニア

経験職種：SE/PG（オープンWeｂ系、制御・ファーム・組み込み系、汎用機、パッケージ）、インフラ、テクニカルサポート

ITエンジニア経験者全体の応募数が伸びており、引続き応募活動が活発化しています。

特に、オレンジの棒グラフからわかる通り、20代30代のエンジニア経験者の転職活動が活発になっています。

（２）typeにおけるITエンジニアの求人件数・1職種あたりの応募数推移

求人件数に関しては、2月から低下しているものの徐々になだらかな推移へと変化してきています。

一方で1職種あたりの応募数はITエンジニア全体の応募活発化に伴い引続き右肩上がりで増加しています。

特に20代30代の経験者応募が1月と比較して2.2倍と伸びていますので、

通常期に母集団確保（応募数獲得）に苦戦していた企業様はチャンスの時期でもあります。

小売業、サービス業を中心にコロナ禍で採用縮小や採用見直しをしている企業もある中、

IT系企業を中心に「今がチャンス」と捉え、採用を積極的に行う企業も増えてきております。

また応募数確保が通常期よりもしやすいこともあり、通常期には未経験者枠まで広げていた企業が、経験者に絞った厳選採用へと変更している傾向も見受けられます。

そのため、エンジニア経験者採用は採用難易度が高く、売り手市場が続いています。

試行錯誤の日々が続くかと思いますが、少しでもご参考になりますと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。