これまでの記事で解説した「採用したい人材のペルソナ設計」「採用予算・手法の決定」の次のステップとして行うことは、ターゲットとなるエンジニア求職者からの応募を集め、ミスマッチを防ぐために行う「採用広報」です。
今回の記事では、
・そもそも「採用広報」とは何なのか?その目的とは?
・「採用広報」の種類とメリットデメリット
・「採用広報」の手法とコンテンツ作成のポイント
について解説していきます。
目次 |
そもそも「採用広報」とは、広義に採用に際して行う広報活動全般のことを指します。
そのため採用広報の施策は多岐にわたりますが、やみくもに行えばいいものでもありません。
採用広報を行う主な目的は、採用ターゲットに「自社を認知して興味を持ってもらう」ことと、「ミスマッチ人材からの応募を減らす」ことの2点です。
自社の魅力を事前に整理しておくことで、適切な施策が選びやすくなり広報内容の精査に役立ちます。
以下の自社紹介シートをご参考いただき事前に整理しておくとよいでしょう。(弊社作成)
自社の魅力が整理出来たら、いよいよ採用したい人材にアプローチしていく採用広報の施策について検討しましょう!
施策の詳細についてはブログを2回に分けてご紹介します。
採用広報の種類として、半永久的に残る「ストック型コンテンツ」と期間限定で母集団形成する「フロー型コンテンツ」があります。
インターネット上で自社への認知・興味喚起をしていくためにはこの「ストック型コンテンツ」の強化と、「フロー型コンテンツ」を並行して運用していくことが重要です。
それぞれのメリットとデメリットを以下にまとめました。(図:弊社作成)
採用広報は短期間で効果を検証するのは難しいため、1年2年といった中長期視点でPDCAを回していきましょう。
採用広報の手法は代表的なものとして主に以下のものが挙げられます。
・採用HPの作成、更新
・外部用の求人広告記事作成、更新
・スカウトメール運用
・SNS活用、求人SEO
・社員紹介制度
この中で今回は採用HPと求人票の記載内容についてご紹介していきます。
その他の施策紹介はその2でご紹介しますので、是非そちらもご参考ください。
採用HPではメンバー紹介や、自社の魅力、自社の課題、一緒に働きたい人、自社に合わない人などできるだけ正直な目線で情報をオープンにすることが大切です。
具体的には以下の内容が掲載されているとよいです。
・メンバー紹介(インタビュー)
・自社の事業の特徴(他社と差別化できる点)
・自社の課題(今後解決したいこと)
・自社に合う人、合わない人
・身につくスキル、キャリア
・ブログ(社内イベントなど)
・SNSタグ
▼参考(弊社中途採用HP)
https://cdc.type.jp/recruit/career/
<仕事内容>
具体的な商材、商材の注目度、実績、導入事例など入社後にどんな商材を売っていくのか、どんなクライアントの課題解決につながるのか、などをイメージできるように記載していくことが大切です。
<給与・待遇>
年収例だけでなく、初年度の想定年収や実績を上げた分のインセンティブ例などを詳しく掲載することで、セールスとして働くイメージが湧き応募につながっていきます。
<Withコロナ>
募集背景(今後も需要がある市場)や柔軟な職場環境、将来のキャリアパスの充実など先述した転職者が抱えている不安を払拭出来るような訴求がポイントです。
<仕事内容>
具体的なプロジェクト内容、携わる開発工程、OSや言語、トピックスなどを出来る限り取り上げて詳細に記載していくと、ペルソナで設定サれたターゲットの転職者から応募されやすくなります。
<給与・待遇>
実際の給与例だけでなく、賞与の詳細な記載、平均年収や前職以上の給与保証など中長期目線で働くイメージをもたせる情報を記載できると自身の現在のスキルと照らし合わせて検討が出来るため、給与交渉時のミスマッチを防ぐことができます。
<応募資格>
応募資格は、沢山の応募を集めるために対象者を広げるような記載をしがちですが、転職者の意見としては「誰を求めているのかはっきり明記してほしい」という意見も多いです。
<Withコロナ>
募集背景(業界の成長性、業績好調など)や、オンラインに適した職場環境、技術スキルの向上の機会など、Withコロナ時代に適している職場環境、さらなるスキルアップ出来る環境を訴求することがポイントです。
少しでも参考になれば幸いです。
次回も「採用広報」についてご紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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