未だ新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着かない世の中ですが、その様な中での中途採用活動について、2020年12月2日~12月25日の期間において各企業様にご協力をいただきアンケート調査を実施いたしました。
目次
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▼アンケート実施期間
2020年12月02日(水)~2020年12月25日(金)
▼有効回答数
52社(IT・通信 / インターネット・広告・メディア 業界)
▼調査方法
採用ご担当者様を対象にWeb上、メール配信により調査
「現在中途採用を行っていますか」という問いに対して、全体で約80%の企業が「採用している」との回答が得られました。
前回8月調査時もIT業界は全く同じ割合で今回と比較しても変化が見られませんでした。
コロナ禍ではありますが、採用活動への影響は他業種と比較して低い傾向にあることが伺えます。
リモートワークの実施状況においては全体で92%の企業が実施中と回答しました。
▼現在のリモートワーク状況について(単一回答)
内、完全にリモートワークを導入している企業は4%にとどまり、「出社日を設ける」「個人の選択制」など一部でリモートワークを導入しているという企業が88%を占める割合でした。
資料では、さらに従業員規模別でも結果をまとめています。
採用職種においては、[エンジニア経験者]を求める企業が90.2%と回答企業のほとんどの割合を占めました。
▼現在採用している職種を教えてください(複数回答)
次は[営業経験者]が26.8%、その次に[エンジニア未経験者]が24.4%と、大きく差の開く結果となっており、業界内で求める層がエンジニア経験者に集中していることが分かります。
ポジションにおいても、職種での回答で[エンジニア経験者]がほとんどを占めた結果と比例して、[メンバークラス(中堅)]の回答が90.2%と最も高い結果となりました。
次いで[メンバークラス(若手)]が約60%と過半数を超えており、ポジションにおいては若手~中堅層を求める企業が多いことがわかります。
採用手法については複数回答した企業が94%と、ほとんどの企業において複数の採用手法を併用して採用活動を行っている結果が得られました。
▼回答割合
最も活用している採用手法は、「求人サイト(掲載型)」で約70%、次が「自社HP」と「人材紹介」で約60%を占める割合でした。
▼採用手法(複数回答)
回答の多かった求人サイト(掲載型)と併用している手法としては「自社HP」が約60%、「リファラル(知人紹介)」が約46%、「人材紹介」と「求人サイト(成果報酬型)」が約41%でした。
▼求人サイト(掲載型)と併用している採用手法(複数回答)
採用課題に関しては[ターゲット人材からの応募獲得]に苦戦している企業が65.9%と最も高い結果でした。
「エンジニア経験者 × 中堅層・若手」の一定層に企業の募集が集中し、取り合いが激しくなっていることが要因しているかもしれません。
▼課題に感じていること・困っていること(複数回答)
2番目に多い回答も[応募獲得に苦戦している]で41.5%と、そもそもの「応募」に課題を感じている企業が大半を占めました。
また、辞退やドタキャンに悩む企業も一定数いることから、「応募があった候補者に対して選考を通していかに動機づけしていくか」の課題も浮かび上がります。
その他の回答としては、「女性技術者の不足」や「テレワーク導入における受け入れ態勢」などの回答がありました。
コロナ前後での中途採用の変化についての質問では、66%と過半数を超える企業が[変化を感じていない]と回答しました。
▼中途採用活動の変化(単一回答)
内、22%を占める[採用が難しいと感じている]と回答した企業の記述では母集団形成に苦戦を強いられている回答や、社内の内的要因が影響している回答が見られました。
・「コロナの影響において募集を控えていた企業が再開したことにより母集団形成に苦慮」
・「IT経験者の採用が難しくなった」
・「未経験者や年齢が高い人の応募が多い」
・「案件が少なくなりすぐすぐの採用がしづらくなった」
・「社内の採用条件が高くなり転職市場と相場が合わなくなった(母集団の不足・ターゲットの年収高)」
12%を占める[採用がしやすくなった]と回答した企業の記述では応募に関するポジティブな記述が多く挙がりました。
・「ターゲット層の母集団形成がしやすくなった」
・「応募比率が2倍に上がった」
・「会社説明会などオンライン開催が主流になり、エントリー数が増加した」
・「優秀な人材からのエントリーが増えた」
その他にも、採用している企業の回答として資料内で以下内容をご紹介しています。
・オンライン面接導入による[選考期間の変化] / [辞退・ドタキャンの変化]
・応募から内定出しまでの平均期間
・今後の中途採用計画
採用活動を行っていない背景としては[採用活動の鈍化]が36.4%を占め、予測がつきにくいコロナ禍の影響が伺えましたが、一方で[業績悪化]と回答した企業は9%にとどまりました。
[その他]の回答で最も多かった理由は「充足ゆえの採用停止」で[その他]の回答の内75%を占めています。(全体では27.3%)
[2021年上半期]が37%、[2021年下半期]が9%と、合わせて46%の企業が採用活動再開予定の結果でしたが、一方で[再開予定なし]が18%、[未定]が36%、合わせて54%と過半数を占めており先行き不透明な状況も伺えました
エンジニア経験者を求める企業が81.8%と、現在採用していると回答した企業の募集職種の同様に、企業のほとんどが求める層が集中している結果になりました。
レポートのご紹介は以上となります。
全体版とIT業界版で数値も異なるので、ご興味ある方は是非以下よりダウンロードいただければと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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