
人材の流動性が増し、採用手法も多様化している現在の労働市場において、「勘」や「経験」に頼った採用活動をしていると「採用できない」「ミスマッチだった」などのネガティブな事態を引き起こしかねません。
タレントインテリジェンスは、客観的なデータに基づいて意思決定を行うため、質の高い効率的な採用活動につながるでしょう。
この記事では、タレントインテリジェンスの意味や注目される背景、メリット、導入ステップをご紹介します。
| この記事でわかる事 |
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1.タレントインテリジェンスとは |
タレントインテリジェンスの定義と、近年注目されている背景を解説します。
(1)タレントインテリジェンスの定義
タレントインテリジェンスとは、AIやデータ分析ツールなどを用いて社内の人材データを収集・分析し、得られた知見を人材マネジメントへ戦略的に活用するプロセスのことです。人材データには、従業員のスキル、学歴、資格、経験、エンゲージメント、パフォーマンス、評価など、さまざまな情報が含まれます。
採用担当者の経験や主観ではなく、データをもとに人材採用・配置や管理の意思決定を行うため、採用ミスマッチの防止につながるなど、効率的な採用活動を実現できる可能性があります。
(2)タレントインテリジェンスが注目される背景
タレントインテリジェンスが注目されている背景として、転職ハードルが下がり人材の流動性が高まったことや、採用手法の多様化が挙げられます。
人材の流出を防ぐには、最適な人事配置や職場環境の改善が求められます。また、採用活動においても、SNS採用や求人サイトなど多様な採用手法の応募者のなかから自社にマッチした人材を見極めなければならず、経験で判断していると時間がかかるうえにミスマッチも引き起こしかねません。
タレントインテリジェンスを導入した場合、データを用いて人材管理や人材採用を行うため、より合理的かつ効率的に人的資本を活用できます。
2.タレントマネジメントとの違い |
タレントマネジメントとは、自社の従業員が自身の持つスキル・能力を最大限に発揮できるように、採用、配置、育成、評価などの人事に関する施策を戦略的に行う取り組みのことです。
タレントマネジメントも人材データを活用しますが、高度なデータ分析機能がないため、主にデータの一元管理や活用に留まります。一方のタレントインテリジェンスは、AIなどを使った高度なデータ分析を行い、戦略的な意思決定が可能です。
効果的に併用する方法として、タレントマネジメントで人材データを管理し、タレントインテリジェンスで高度なデータ分析を行って、より質の高い人材マネジメントを実現することが挙げられます。
【タレントインテリジェンスとタレントマネジメントの違い】
| タレントインテリジェンス | タレントマネジメント | |
| 目的 |
人材データの分析・意思決定に活かせる知見の提供 |
人材データの一元管理・活用 |
| 役割 |
人事配置や採用活動などの意思決定の際に役立つ知見・洞察を提供してサポートする |
従業員のスキル向上・キャリア形成などをサポートするマネジメントを行う |
| データの範囲 |
社内の人材データだけでなく、社外のデータ(SNSの情報、労働市場データなど)も活用できる |
社内の人材データ |
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3.タレントインテリジェンスを導入するメリット |
タレントインテリジェンスを導入すると、次のようなメリットを得られる可能性があります。

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各メリットについてご紹介します。
(1)効率的な採用活動を実現できる
タレントインテリジェンスを導入し、社内外のデータを分析することで、自社に必要なスキルや経験を持つ人材を効率的に把握・特定できます。客観的なデータを用いた採用活動は、採用担当者の主観や経験に頼らないため、採用ミスマッチのリスクを減らせるでしょう。
また、採用計画を立てる際にも、労働市場データや競合他社の動向データを踏まえることで、より目標達成に近づく戦略的なプロセスにつながります。
(2)生産性の向上とコスト削減につながる
従業員のスキルや適性などをデータとして可視化できると、適材適所へスムーズに配置できます。従業員が自身の能力を発揮しやすい環境に身を置いた場合、パフォーマンスが向上して生産性も高まるでしょう。
質の高い人事配置や採用、人材育成は、コスト削減にもつながります。例えば、ミスマッチによる採用のやり直しがあると余計な広告費用や時間的コストがかかりますが、マッチする人材を迅速に採用できればコストを抑えられます。余った予算や時間をほかに有効活用することも可能です。
(3)離職率が低下する
タレントインテリジェンスの高度なデータ分析は、各従業員の業務やキャリアごとに必要なスキルもわかるため、適切な研修や成長機会を提供し、従業員のキャリアの実現をサポートできます。
また、データに基づいた透明性のある評価制度を整備でき、客観的な評価にもつながって、従業員の納得感を得やすくなるでしょう。
働きやすい職場環境は従業員のモチベーションや満足度を向上させるため、離職率が低下すると考えられます。
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4.タレントインテリジェンスを構成する主なデータ項目 |
タレントインテリジェンスを構成する主なデータ項目は、下記の2つです。
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各データの内容について解説します。
(1)他社動向等の外部労働市場データ
タレントインテリジェンスは、外部のデータも活用できます。
社外の労働市場データも扱えることで、社内外のデータから高度な分析・意思決定を行えるため、競争優位性のある戦略や施策を打ち出せるでしょう。
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(2)従業員の能力等の内部人材データ
タレントインテリジェンスで活用する内部人材データは、従業員の属性や能力、エンゲージメントなどが含まれます。
例えば、適切な人材配置につなげるために「基礎能力」と「専門スキル」でわけて把握することが大切です。また、従業員個人だけでなく組織に関するデータも用いることで「その部署に必要な人材」もわかりやすくなります。
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5.タレントインテリジェンスを実践するための3ステップ |
タレントインテリジェンスを実践するための3ステップをご紹介します。

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(1)目的の明確化と必要なデータの収集
まずは、タレントインテリジェンスを導入する目的を明確にします。目的が明確になると、採用メンバー間の認識や方向性を統一でき、前述した各従業員や各組織、外部の労働市場データのように、集めるべきデータも把握しやすくなるでしょう。
データ収集の前にはデータ化も必要です。例えば、各従業員のスキルセットや経験業務は、多くの日本企業においてデータ化されていない傾向があります。必要なデータがないとそもそも意思決定につなげられないため、データ活用の土台を整えることが大切です。
(2)データの分析と採用戦略への落とし込み
次に、データを分析し、採用戦略へ落とし込んでいきます。例えば、データ分析によって「DXを推進する企業が増えているためIT人材の採用が困難になっている」という知見を得た場合は、「未経験者を採用してIT人材として育成する」などの戦略を立てられるでしょう。
長期的な経営戦略や事業戦略が打ち出された際には、データを分析して、どのようなスキルを持った人材が必要か、社内に適任者がいるかを確認します。採用が必要な場合、求める人材データに基づいて採用戦略を立てていきます。
(3)施策の実行とデータに基づく継続的な改善
立案した採用戦略の施策を実行していきます。取り組みが必ずしも上手くいくとは限らないため、課題が出てきた場合は、データに基づいて継続的な改善を行っていきましょう。
改善施策の意思決定を行う際には、採用メンバー間でデータを共有することが大切です。意思決定の場に都度データを持ち込むことで、データドリブンな組織体制を醸成でき、タレントインテリジェンスも定着しやすくなります。
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6.まとめ |
タレントインテリジェンスとは、AIなどを用いて社内の人材データの収集や分析を行い、得られた知見を人材マネジメントの意思決定に活用することです。
タレントインテリジェンスを導入すると、効率的な採用活動の実現や離職率の低下につながります。また、従業員を適材適所へ配置でき、能力を引き出せるため、モチベーションや生産性の向上も期待できます。
データ分析・活用に早期に慣れて、採用難易度が高まっている現在の労働市場を攻略していきましょう。
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