今回の記事では2024年10月22日~11月10日間にtype・女の転職typeにて実施した『中途採用活動状況に関するアンケート調査』の結果より回答を一部抜粋し、ご紹介しています。
中途採用活動を行っている企業様にとって、少しでもご参考になれば幸いです。
この記事でわかる事 |
・企業の中途採用実施状況 ・募集割合が高い職種とポジション ・企業が感じている採用課題と解決方法 ・面接の実施方法と課題 |
『中途採用アンケート』結果レポートを無料提供中
1.女性活躍推進への各社の取り組み 2.中途採用実施率 / 募集職種・ポジション / 採用手法 3.採用課題と対策 / 面接実施方法 / 選考スピード 等 |
1.調査概要 |
アンケート実施期間:2024年10月22日(火)~2024年11月10日(日)
有効回答数:117社
調査方法:採用ご担当者様を対象にWeb上、メール配信により調査
(1)従業員規模
(2)業種
2.制度・採用に関する回答結果 |
女性活躍推進の取り組みや女性比率を上げる背景、中途採用の実施状況についての回答結果をご紹介します。
(1)女性活躍推進の取り組み
女性活躍推進に取り組んでいる企業は74%
女性活躍推進の取り組みについては、全体の74%の企業が何かしらの施策に取り組んでいる結果が得られた。
回答別の割合を見ると、「テレワークやフレックス制度など多様な働き方を可能にしている・する予定」が最も多く47%、次いで「短時間勤務制度の導入している・する予定」が43%で、雇用環境面の整備に取り組む企業が多いことがわかる。
また、「社員の女性比率を上げる取り組みをしている・する予定」の回答が38%を占めるなど、女性の採用を積極的に行う企業が多いことも伺える。
(2)女性比率を上げる背景
女性比率を上げる背景は「企業イメージ向上に向けて」が最多
「社員の女性比率を上げる取り組みをしている・する予定」と回答した企業に、女性比率を上げる背景を問いたところ「企業イメージ向上に向けて」の回答が最も多く、53%を占める結果となった。
次点が「女性活躍推進法を意識して」で、51%の結果が得られた。
(3)中途採用実施状況
2024年は全体の95%の企業が採用を実施
2024年は全体の95%の企業が採用を実施 (※「採用を行った」を含む)。
「採用を行っていない」と回答した企業がわずか5%と、多くの企業が中途採用を行っていることがわかる。
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1.女性活躍推進への各社の取り組み 2.中途採用実施率 / 募集職種・ポジション / 採用手法 3.採用課題と対策 / 面接実施方法 / 選考スピード 等 |
3.「採用を行った」「採用を行っている」と回答した企業の結果 |
2024年に「採用を行った」「採用を行っている」と回答した企業の結果をまとめました。
(1)募集エリア
募集エリアは一都三県が95%を占める
募集エリアは、一都三県が95%を占めており、首都圏での採用は引き続き売り手市場である。
次いで「近畿」が35%、「東海」が30%、「九州」が24%と、主要都市のある地域での採用活動が多い傾向にある。
(2)募集背景
募集背景は「組織体制強化のための増員募集」が64%と最も多い結果に
募集背景を見ると、増員の理由として最も多い回答が「組織体制強化」で、「欠員補充」「業務拡大」と続いている。「組織体制強化」64%や「業務拡大」49%の回答が多く、先々を見据えて中途採用活動を実施している企業が多い結果が得られた。
回答割合では「増員募集」のみが39%、「欠員募集」のみの回答は14%であった
回答割合は「増員募集」「増員・欠員双方」が合わせて86%を占め、「欠員募集」のみは14%に留まる。
(3)募集職種とポジション
募集職種は「営業経験者」の回答が38%と最も多い
募集職種は、「営業経験者」の回答が38%と最も多く、次いで「エンジニア経験者」が37%、「バックオフィス経験者」が29%と、上位3回答すべてが経験者採用であった。
募集ポジションは「メンバークラス(若手)」が78%と最も多い
募集ポジションは「メンバークラス(若手)」が78%と最も多い割合を占め、次いで「メンバークラス(中堅)」が72%と、いずれもメンバー募集が多いことがわかる。
上位2回答と「課長クラス」「経営者・部長クラス」の回答割合を比較すると、大きく差を開く結果であった。募集職種に関する設問では経験者を求める企業が多かったが、そのなかでも若手~中堅のメンバー層を求めていることが伺える。
(4)採用手法
活用した採用手法は「求人サイト(掲載型)」が86%と最も高い割合を占める
■回答割合
活用中の採用手法は「求人サイト(掲載型)」が86%と最も高い割合を占め、次いで回答が多かったのは「リファラル(知人紹介)」で50%だった。「自社HP」や「人材紹介」を活用している企業も多く、多様な採用手法を効果的に活用しながら採用活動に取り組んでいることがわかる。
また、回答のうち、82%の企業が複数の手法を活用して採用を行っている。
(5)エンジニア採用選考基準
2024年エンジニア経験者の選考基準は以前と比較して「変わらない」が71%
2024年エンジニア未経験者の選考基準は以前と比較して「変わらない」が76%
採用実績「0」と採用単価「不明」の企業を除き、2023年度(もしくはそれ以前の採用)と比較して2024年度の選考基準に変化があったかを調査。
エンジニア経験者採用の選考基準は「変わらない」が71%、「緩和した」が17%、エンジニア未経験者採用の選考基準は「変わらない」が76%、「緩和した」が12%だった。
それぞれの結果を見ると、多くの企業が選考基準を変えていないことがわかる。また、「選考基準を厳しくした」よりも「緩和した」と回答した割合がやや多く、エンジニア採用の難易度が年々高まる中で、採用ハードルを下げる企業が増えていると考えられる。
(6)エンジニア採用案件の増減
2024年エンジニア経験者の採用案件は以前と比較して「増えた」が44%
2024年エンジニア未経験者の採用案件は以前と比較して「増えた」が29%
採用実績「0」と採用単価「不明」の企業を除き、2023年度(もしくはそれ以前の採用)と比較して2024年度のエンジニア採用案件の数に変化があったかを調査。
エンジニア経験者採用の案件は「増えた」が44%、「減った」が0%、エンジニア未経験者採用の案件は「増えた」が29%、「減った」が24%だった。
未経験者採用より経験者採用のほうが案件が多く、採用需要が高まっていることがわかる。
(7)採用難易度
「採用が難しい」の回答が94%
■どのような点で「採用が難しい」と感じているか ※複数回答
「採用が難しい」と回答した企業の割合は94%(「やや難しい」を含む)で、「易しい」と回答した企業はおらず、「どちらともいえない」がわずか6%と、ほとんどの企業が難しさを感じながら採用活動を行っていることがわかる。
特に応募獲得に苦戦をしている企業が82%と多い結果となった。
(8)採用課題と解決方法
採用課題は「応募数が少ない」が62%と最も高く、次点は「応募の質が悪い」で59%
前項で「採用が難しかった」と回答した企業の理由と同様、「応募獲得」に対して課題を感じている企業が多いことがわかる。
2024年は採用を実施している企業も多く、募集職種や募集ポジションも一定層に集中していることから、競合他社とのバッティングが激しく、「応募獲得」に苦戦しやすい市況であると考えられる。
課題への対策は「採用手法の追加」が43% 、次いで「採用手法の変更」が39%
「採用手法の追加」「採用手法の変更」などの外的要因の対策のほかに、「採用基準の変更」「給与アップ」「福利厚生の拡充」といった内的要因の対策も上位にランクインした。
(9)スカウトメールについて
スカウトメールを利用している企業は90%
スカウトメールを利用している企業のうち、74%が「媒体の機能で利用している(利用した)」と回答し、「機能はあるが利用していない」の回答は3%に留まった。
求人を載せるだけでは採用が難しい市況感だからこそ、企業から転職者へ直接アプローチできるスカウトメール機能を活用し、攻めの採用手法を行っている企業が多いことが伺える。
スカウトメールを活用した企業の66%が「応募が増えた」と回答
過半数の企業が、スカウトメールによる応募効果を得ている結果が得られた。なかでも「応募がやや増えた」の回答が46%と最も多く、「応募が増えた」が20%と、スカウトメールの効果を過半数の企業が実感している。
「応募は増えなかった」の回答も28%あり、応募効果を得られなかった企業も一定層いることがわかる。
スカウトメールを使わない理由は「送信対象者が少ない為」が67%
「スカウトメールの機能はあるが利用していない」と回答した企業の理由として最も多い回答は、「送信対象者が少ない為」で67%を占めた。
次点は「送信条件の絞り込みが難しいため」で33%だった。
スカウトメールを今後利用する企業は67%
「スカウトメールの機能はあるが利用していない」と回答した企業に、今後のスカウトメール活用について問うと、「利用する」が67%と過半数を占めた。
そのほかの回答は「どちらともいえない」33%のみで、現状利用していなくてもスカウトメールは応募獲得に有効だと感じている企業が多いという結果が得られた。
(10)面接について
オンライン面接を導入している企業は83%
「オンライン面接と対面面接を併用している」の回答が72%と最も多く、対面面接と併用しながら選考を行っている企業が多いという結果を得られた。
オンライン面接を実施している企業の69%が「満足」
オンライン面接に対して「満足しているので今後も継続する」が67%と過半数を超え、「満足していない」と回答した企業は14%に留まった。「どちらともいえない」の回答を除く81%の企業が、オンライン面接を継続する意向である。
「満足しているので今後も継続する」と回答した理由 |
・気軽に参加してもらえる。会える方の数が増える。全国の採用を取りまとめられるから |
「どちらともいえない」と回答した理由 |
・在宅勤務は実施しておらず、職場理解もしていただきたく対面優先としている |
「満足していないが今後も継続する」と回答した理由 |
・2次面接まで予定しているので1次面接はオンラインがいいが、最終的には社内を見て決めたいと思うから |
面接に課題を感じている企業は82%
回答企業の82%が面接に対して何かしらの課題やお困り事を抱えていることがわかった。
最も多い回答は「候補者の実際のスキルレベルを見極めるのが難しい」で、42%を占めた。次点が「候補者の性格や人間性を見抜くのが難しい」で39%、次に「自社とのマッチ度を見極めるのが難しい」で32%と、上位の3回答が候補者の見極めに関する回答であった。
中途採用の場合は面接回数が1~2回の企業も多く、応募から採用までのリードタイムが短いため、見極めに関する回答が集中したと考えられる。
(11)候補者フォロー
選考中の候補者フォローに取り組んでいる企業は74%※複数回答
候補者フォローの取り組みは選考・内定の辞退を防止するだけでなく、ミスマッチの防止にも有効であり、過半数の企業が何かしらの施策に取り組んでいることがわかった。
なかでも「職場見学」を行っている企業が最も多く41%の割合を占め、次点で「カジュアル面談」の回答が続いた。カジュアル面談の実施者は「上司となる可能性がある社員(36%)」と「同僚となる可能性がある社員(25%)」が多かった。
(12)応募から内定出しまでの平均期間
応募から内定出しまで3週間以内に完結している企業が70%
■前回調査結果(2023年10月)
応募から内定出しまで、3週間以内に完結している企業は70%を占めた。
なかでも最も多いのは「2週間以内」の回答で30%を占め、スピード感を持って選考を行っている企業が多いことがわかった。
前回調査時と比較すると、あまり変わらない結果である。
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1.女性活躍推進への各社の取り組み 2.中途採用実施率 / 募集職種・ポジション / 採用手法 3.採用課題と対策 / 面接実施方法 / 選考スピード 等 |
4.「採用を行っていない」と回答した企業の結果 |
「中途採用を行っていない」と回答した企業の結果をご紹介します。
(1)中途採用を実施していない理由
採用を行っていない理由は「充足しているため」が83%を占める
採用を行っていない理由は「充足しているため」が83%を占めた。次点が「その他」で17%であった。
5.まとめ |
2024年に採用を実施した企業の募集背景で最も多いのは「組織体制強化のための増員募集」で、募集職種は「営業経験者」「エンジニア経験者」「バックオフィス経験者」が上位を占めました。
活用した採用手法は「求人サイト(掲載型)」が最も多く、「リファラル(知人紹介)」「自社HP」「人材紹介」と続いており、さまざまな手法を取り入れて採用活動に取り組んでいるといえるでしょう。
採用難易度に関しては、「難しい」と感じている企業が94%を占め、特に応募獲得に苦戦していることがわかりました。面接では、候補者の見極めに難しさを感じている企業が多いです。
採用成功するには、採用条件を改めたり面接官のスキルを高めたりなど、採用活動の見直しや質向上を多方面から行う必要があるかもしれません。
いかがでしたか。もし中途採用について悩まれている、自社にとって適切な手法が分からないといった場合は、ぜひ弊社キャリアデザインセンターにご相談ください。エンジニア採用・女性採用に特に強みを持ち、あらゆる中途採用ニーズに対応できるサービスを運営しております。
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